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ep.Last

「なぁ、」

「なんですか、渚さん」

「この惑星は『代替不可能(Non-fungible)』じゃなきゃ、意味がないんだ。」

 俺は水色のボタンのカバーを取り、見せる。悠貴は戸惑った表情を見せたが、これが何なのかをすぐに理解し、はっとしてこちらを見た。


「……お前に、悠貴に、さいごくらいは穢れの無い綺麗な世界を見せてやりたくてな。」

 悠貴の頬にも一筋の涙が伝う。思わず俺は父親のように悠貴を抱きしめる。壊れそうな程静かに、でも確かに触れた悠貴の温度だけが、現実だった。そして二人の手でボタンをそっと押した。



青い惑星は確かに蘇った。


だが、それはふたりの呼吸の間にだけ、存在していた。


彼らだけが見ることのできる青い空に、かすかに儚い光が差し込む。


それが始まりなのか、終わりなのかでさえ、


誰にも、確かめる術はなかった。


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