表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/44

第12話

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあおおおおおおおおおおおおお」


「クゥーン」


 ペットの犬は悲しそうに鳴く。


「またフラれたああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 俺はペットのモフモフしている体をクッション代わりにしている。


 自分の体をクッション代わりにされてペットの犬は困った顔をしている。


 やっぱり自分に向かって叫ばれると変な感じになるものなのだろうか?


 ペットには悪い事しているのだろうが、こいつにも非があるのだからこれくらいは許してほしい。


 いや、こいつに非はない。


 あるとしたらレンのクソ野郎だけだ。


 あいつさえいなかったら今頃マイちゃんは俺の彼女になってたのに!

 

 俺はこの世界に来て何回フラれればいいんだよ!


 俺の知ってるアニメとラノベだったらもう1人2人はヒロインが出来てるのに!


 俺はハーレムが欲しいんじゃなくて、たった1人の彼女が欲しいだけなんだよ!


 弱いのに彼女が出来ないのは分かるけど、俺めちゃくちゃ強いのに彼女が出来ないのは納得が出来ない!


 レンのハーレムクソ野郎より俺の方が絶対に幸せに出来るのに。


「レンとマイちゃんのバカ野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


「クゥーン」


「うるさい!」


 また師匠に怒られてしまった。


 これ以上うるさくしてしまうと本気で師匠に怒られてしまうからもう叫ぶことは出来ない。


「そういえばお前名前はあるのか?」


 俺はこいつの事を犬と呼んでるけど名前はあるのだろうか。


「くぅーん?」


 犬は俺の言葉を理解しているのかは分からないが首を傾げた。


 まぁ無いか、無いなら俺が名前をつけてやらないとな。


「お前の名前俺が付けてもいいか?」


「バウ!」


 可愛い。


 こいつはかっこいいのは見た目で分かるが、何より可愛いから可愛い名前の方が良いかもしれない。



 ………。


 いや、名前をつけるって難しいな。


 こいつの今後の事を考えてしまうと軽く考えられない。


 そういえばマイちゃんがこいつの名前を言っていたような気がするような、…しないような。


「自分の名前の事は何か知ってるか?」


「?」


 犬は首を傾げたため知らないって事でいいだろう。


 じゃあ俺が新しくつけても何の問題も無い。


 俺がこの世で1番可愛いと思う名前にしよう。


「今日からお前の名前はワッフルだ」


「バウッ!」


「おー気に入ってくれたか?」


 俺は今まで生きてきて1番可愛い名前はワッフルだと思っている。


 可愛いし、美味しいし、甘い、完璧の名前だと思わない?


「じゃあ今から散歩しに行くか、ワッフル」


「バウッ!」


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ