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ウェリアと呼ばれる世界(設定と余分なおしゃべり)

 「はじまりの炎」をはじめとしたファンタジー小説の世界観の紹介ページです。

 基本的に読んでもらう必要はありませんが、お遊びとしてお付き合いくださると幸いです。


「 ウェリアは混沌の海に浮かぶ一粒の輝く宝石。

 混沌の宮廷の王子(みこ)ディスファーンによって創られた仙境。

 その世界は秩序という障壁で混沌の侵入をはばむが故に、ディスファーンは混沌の宮廷の反逆者とみなされた。

 ウェリア

 秩序によって混沌から(へだ)てられ、しかし、造り主の生まれ故に混沌を内包した矛盾に満ちた世界。

 しばし、みずからその地に住まい、自身の創造物との(ちぎ)りによって生まれた子孫を残して、ディスファーンは姿を消した。

 (おの)が所業に嫌気がさしたからとも、混沌の宮廷の手が彼の上にのびたからとも言われるが、その真偽は定かではない。

 だが、造物主(つくりぬし)の不在とは関わりなく、ウェリアの 月日(とき)は流れ、 創始(はじめ)の記憶は薄れていった―― 」


 というのが、ウェリアを舞台とする複数の小説をホームページに掲載していた時のページの冒頭でした。




ウェリアの暦について


 作中の日付は「ここから日付が前か後にかわるのね」くらいに思ってもらっていれば大丈夫ですが、気になる方の為に解説します。


 ウェリアの気候――特に《王国》あたりの――は我々の住んでいる地球の温帯と似ていると思ってもらっていいでしょう。

 ウェリアの1日が我々の時間のどれくらい(1秒? 1時間? それとも1年?)にあたるかはわかりませんが、ウェリアでヒトと呼ばれている種族の(ウェリアでの)年齢による外見は我々とほぼ同じ。妊娠期間は概ね10ヶ月で平均寿命は60~70年といったところ。

 薬などを作る時に、ある一定の時間をはかる必要が生じた時の為の砂時計や、おおまかな時刻を知る為の日時計はありますが、常に時を刻み続ける時計はなく、大抵の人々は日の出と共に起き、待ち合わせといっても、せいぜいが正午頃とか日暮れ時とかいったかなり曖昧な時間感覚の生活をしています。

 ウェリアの1年はきっちり360日。

 月はきっかり30日周期で満ち欠けします。

 それ故、太陽暦と太陰暦の間に矛盾はありません。



 <王国>と<月の谷>、<アズル>などのヒトの生活している大半の地域では昼ではなく夜を数え、日没をもって一夜[日]の始まりとします。

我々の世界で言う前夜はその夜[日]にあたり、その日の夜はもう翌夜と、夜付[日付]の区切り方が違います。

 ウェリアの人々が昼間<昨夜>という時は我々の一昨夜。

 作中の今夜(きょう)とか、明夜(あした)といった妙な表記はその為です。

 古代スカンジナビアでは日没を一日の境界にしていた(ガリア戦記にも「彼らは日ではなく夜を数え」といった記述があったはず)そうなので、やってみたかったんですが、読者を混乱させそうという理由で「やらなければよかった」と後悔したことのひとつです。

 「過夜(かじつ)」とかの表記は少しはわかりやすくなるかもしれない、という苦肉の策です。



 一週を「水・地・火・風・祈」の5夜と定め、6週(30夜)で一ヶ月。

 冬至を1年の最初の夜とした12ヶ月で1年です。

 これも古代北欧の1週間は5日だったと読んだので(しかしどの本に載っていたのか思い出せない)。

 一週間がどの日だったかの記述はみつけられなかったけど、テュールの日、オーディンの日、トールの日、フレイの日、とソール(太陽の女神)の日だと思う。どれかのかわりにマーニ(月の神)の日がはいっているかもしれないけど。

 現在のノルウェー語では曜日名のうち6日は神様の名前(上記の6神)なのに土曜日が(古ノルド語で)洗濯の日という意味の曜日名だそうで面白いです。


月の名は以下のとおり

初日月(はつひつき) 1夜は冬至(元旦にあたる)、冴気月(さえきづき)芽吹月(めぶきつき)咲花月(さくはなつき)(1夜は春分)、夢追月(ゆめおいつき)鳥見月(とりみつき)雲間月(くもまつき)(1夜は夏至)、星火月(ほしひつき)風待月(かざまちづき)月見月(つきみつき)(1夜は秋分)、紅葉月(べにはつき)祝待月(いわいまちづき)


 慣習的に1夜は新月、15夜は満月、30夜はつごもりと呼ばれる事が多いです。

 もちろん広いウェリアのこと、月名と気候は必ずしも一致するわけではありません。

 現に《月の谷》などは魔法のせいで冬にあたる季節がなかったりしますし。



 「紫・黒・金・藍・白・緑・蒼・紅・青・銀・赤・黄」の12の色の名と「玉・水・日・月・刃・風・星・牙・炎・翼・光・楯」の要素を順に組み合わせた色旬――紫玉(しぎょく)黒水(こくすい)等――という年号を12年ごとに変更。

 12色旬(しきじゅん)(144年)で一代(ひとよ)となって12の色のすべてが(めぐ)り、次の代は水から日・月そして最後に玉とめぐる要素を、常に順序のかわらぬ紫からはじまる12色と組み合わせて色旬の名を決めます。

 システムは違いますが、六十干支(ろくじっかんし)十干と(じっかん)十二支(じゅうにし)の組み合わせで年を表す、甲子(きのえね)とか丙午(ひのえうま)とか)的な感じ。

 12代(1728年)で一時代となり、それぞれの時代には獅子・竜・鳳凰(ほうおう)などの名がつけられている事を知れば、ウェリアの歴史書が読める、という訳です。


 例えばウェイデルとライガの生年月日は竜 時代(りゅう の じだい) 緑 刃(りょくじん の) 七年(しちねん) 星火月(ほしひづき の) 七夜(ななや)となります。

 まあ、これは彼らの言葉を翻訳するときに趣味でつけた漢字と読みだったりするので、正確ではありません。

地名なども趣味で《陽の淡海(ひのあわみ)》とか《月の谷》とか表記していますが、別にサニーレイクとかムーンヴァレイでも良いとも云えます。




ウェリアの度量衡


作中によくでてくる単位としては1スパン=18cm、1ラスタ=12km。


長さ

1スパニール が 0.018メートル で 0.1スパン で 0.0375エル で 0.012ヴァズマール

1スパン が 0.18メートル で 10スパニール で  0.375エル で 0.12ヴァズマール

1エル が 0.48メートル で 0.266スパニール で 2.666スパン で 0.32ヴァズマール

1ヴァズマール が 1.5メートル で 0.833スパニール で 8.333スパン で 3.125エル で0.000125ラスタ

1ラスタ が 12000メートル で666666スパニール で 66666.6スパン で 25000エル で 8000ヴァズマール


スパンは指尺(手を広げた状態で親指の先から小指の先までの長さ)。


エルは布の長さの単位。

現在の英国や米国では1エルは45インチで約1.14メートル。

古代北欧では48センチくらいと読んだ気がするのですが、どの本に載っていたか忘れてしまって確認できません。持っている本のどれかのはずなんだけど、何しろ20年以上前に作った設定なので、その時何を考えていたかとか、色々あやふやです。



貨幣単位

1マルカ  が 8エイリル  で 24エルトグ で  240ペニングル

1エイリル が  8分の1マルカ  で 3エルトグ  で 30ペニングル

1エルトグ が 24分の1マルカ  で 3分の1エイリル  で 10ペニングル

マルカが金貨

エイリルが銀貨

エルトグは白銅貨

ペニングルは銅貨 

確か古代北欧の金銀の交換比率が8対1だったので。



重量

1エルトグ が 8グラム で 3分の1エイリル で 24分の1マルカ

1エイリル が 24グラム で 3エルトグ で 8分の1マルカ

1マルカ が 192グラム で 24エルトグ で 8エイリル



面積

1ヴァズネス が 2.25平方メートル

1エルネス が 0.23平方メートル

1ラスタス が 144平方キロ



 ウェリアを舞台とした話を書くにあたって「人名地名以外のカタカナはなるべく使わない」という縛りにしたのですが、大変でした。

 とある翻訳ファンタジー小説で同じ縛りで翻訳してあった作品では、やり過ぎて西洋の話なのに登場人物が羽織袴、帯を着ているという表現になっていたせいで、妙な物を想像してしまったので、ヴェストやズボン、サッシュなどはカタカナのままにしようと決めましたが、乾酪(ちいず)洋燈(ランプ)などは漢字表記にカタカナでルビという中途半端なやり方になってしまいました。



 大昔にホームページで別名義を使って作品を発表していました。

 そのペンネームで18禁小説をDL販売してしまっているので、差別化の為にこちらでは新しいペンネームを使っています。

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