第63話 国家と個人の武力について
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時間が来てチャイムが鳴る。すると先程の会話で固まっていた者達は未だ驚きと困惑を持ったまま次の授業を受ける。
「で、では、2限目の《国家と個人の武力について》を始めます」
なお、それは教師であるシルレも同様だった。だが、さすがは教師と言うべきか。授業が始まったら普段通りに戻って行く。
「まず何を持って武力に差を付けるのか。今日は成し得た実績と各国で保有するダンジョン、及び冒険者で評価して行きます。よろしいですか?」
『はい』
シルレが普段通りになった事で生徒達も授業に集中する。
「国家の武力、個人の武力。それぞれ世間的に見て上位3位までを例として挙げます」
その後「まず国家の武力から」と言ってシルレは魔道黒板に1つの写真を出した。
その写真に映っているのは白の壁と紫の屋根をした巨大な城、城壁内には花畑がいくつもあり、右上にはその国の国旗である黒色の剣の紋章があった。
「国家武力3位はルフィフォ帝国です」
シルレがルフィフォ帝国と発表すると、生徒達の誰もが『ルフィフォ帝国が3位なら…』と思い。発表するまでもなく上位2国を察する。
それを理解しつつもシルレは続ける。
「ルフィフォ帝国は帝都近隣にダンジョンが4つあり、その中の1つは世界で3つしか発見されていないSランクダンジョンで、それ以外の3つのダンジョンもAランクが2つ。Bランクが1つ。と高ランクなため資源や冒険者の質も高く、何より皇族に仕えているジェネラリーナイト第3位。《剣帝》の二つ名を持つヘレナ様がいますから、彼女に憧れ、騎士を目指す者が集まり、強力な軍隊が出来ています」
ルフィフォ帝国の城の写真に被せる様に四つのダンジョンの写真が映し出され、更にその上にダンジョンから得た資源と冒険者の写真。最後に長い黒髪に空の様な水色の瞳。170センチはある身長と同等の剣を背負った女性《剣帝》ヘレナの写真が魔道黒板に映った。
「美人…」
チラホラと生徒がそう言っているのを聞き、シルレは内心で「分かります」と同意しつつ、映っていた写真を全て消して、次の国の写真を魔道黒板に映し出す。
写真には海に囲まれた城が映っていて、城を挟む様に白の柱が立っていて、同じ様に右上にはその国の国旗である水龍の紋章があった。
「国家武力2位はマアード国です」
「ああ…うん、予想はしてた…」
「もう1位はあの国しかないね…」
生徒達が1位の予想をしているのをシルレは「当然ですね」と内心で呟きながらマアード国の武力について話す。
「マアード国は海で囲まれている事から水中戦闘は世界でも群を抜いており、陸上戦もトップクラス。更に先程も言いましたが現代で唯一、神獣の深理神リヴァイア様が居られる国ですので、侵略等を行った場合、海底に沈められると噂されています」
今回も同じく、写真を被せる様に水中戦闘や神獣のシルエットの写真を映し出した。
「シルレ先生、質問です。神獣様の写真だけシルエットなのはなんでですか?」
1人の生徒からの質問。その質問をシルレは来るであろうと予想していたため、その質問に直ぐに答えた。
「リヴァイア様の写真はマアード国が厳重に管理しているため授業では出せないのです」
事実。神獣リヴァイアの写真は世界に出回っていない。だが、実際にマアード国に行けば見れるので大問題になっているという事では無い。
いかがでしたでしょうか。
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次回は2月22日を予定としております。




