第60話 世界情勢
お待たせしました!
それでは第60話をお楽しみください。
「今日の1限目は世界情勢の振り返りです」
自身のその一言で空気が引き締まるのを感じつつ、シルレは言葉を続ける。
「まずは世界に存在する各大陸を振り返りましょう」
パンっと軽く手を叩き、シルレは自身の後ろに設置してある魔道黒板を起動した。
魔道黒板とは魔道具の一種で、専用のペンを使い黒板に写真や資料などを映すという物。そしてシルレが魔道黒板に映したものは世界地図だった。
シルレが映した世界地図は東西南北に1つずつ大陸があり、その中央に一回り大きい大陸が存在し、大陸と大陸の間には海が描かれていた。
「この世界は大きく5つの大陸に分かれています。各大陸の名前と特徴を皆さんに答えて頂きます」
「はい」
シルレの話が一区切り着いたところで、ミレーセが手を上げた。
「どうぞ、ミレーセさん」
まだ誰も手を上げていない事もあり、シルレはミレーセを指した。
指されたミレーセは立ち上がり、大陸の名前とその特徴を次々と言っていく。
「東の大陸、エルバード。この大陸は神と天使の信仰心が高いです。その最たる例が聖女がいる神聖国の影響でしょう。それに加えて星天国の予言者の存在が信仰心の拍車を掛けているのが現状です。
次に西の大陸、デズモーラですが。この大陸は2大帝国の1国、ストロレス帝国と魔王アムルギスが統治する魔族国があり、日々2国同士が牽制し合っている状況で、ストロレス帝国はもう1つの帝国、ルフィフォ帝国を敵視しています。
次は南の大陸、ドルリラス。この大陸はルフィフォ帝国がほぼ全域を統治しており、大陸統一まで不可視の池と竜の里を残すのみとなっています。
東西南北の最後の大陸。北の大陸、ヒスソイナ。我々がいる大陸です。ヒスソイナは我が国、ソヒィスティア王国と連合国レメゾが代表的な国で、差別問題に関して注力している大陸であり、現状、海王国と1番近い大陸です。
そして中央の大陸、ユリシアス。この大陸は世界樹ユグドラシルが立っている事を始め、太古から生き続けていらっしゃる《生ける終末》と言う二つ名を持つ全不様が住まう精霊の森や安寧の国アムーセル王国など世界に取ってまさに中心と言うに相応しい大陸と私は思います」
『おお〜』
「事細かに答えてくれて、ありがとうミレーセさん。座って良いわよ」
「はい」
ノーストップで話し続けたミレーセに感嘆の声と拍手が送られ、シルレは労いの言葉を掛けて、席に座る様促した。シルレの言葉に頷き、席に座ったミレーセにサネットが賞賛の言葉を掛ける。
「博識とは知ってましたが、大陸全部の特徴をお答えになるなんて、さすがでございます」
先程の感嘆と拍手もあってか、ミレーセは気恥ずかしそうに微笑んだ。
「あ、ありがとうございます」
ミレーセが座ったのを確認し、シルレは魔道黒板にミレーセが今、話した内容を地図に書き足す。
「大陸の名前と特徴が分かったところで、皆さんにはもう1つ世界地図を見て、覚えておかないといけない事があります。それはなんでしょう?」
「はい」
「は〜い」
「はい!」
打って変わって今度は生徒のほとんどが手を上げた。その中からシルレは1人の生徒の名前を呼んだ。
「それでは、アフニさん。お願いします」
「はい」
指名されたアフニはミレーセ同様、席から立ち上がり、問題というにはいささか違う気もするが、アフニは答えていく。
「ミレーセさんの話にも少し出て来ました海王国の事です」
その答えにシルレは頷き、アフニは席に着いたのを確認してから再度話し始めた。
「アフニさんが言った通りです。海王国マアード。現代で唯一、3柱の神獣、その1柱。深理神リヴァイア様が守護されている国であり、この世界全域の海はマアード国の国海と言っていいでしょう。争い好きと言われているストロレス帝国されも、マアード国には手を出さないと言われています。ですので、もし、皆さんがマアード国の関係者と揉め事になった時は私達教師に言ってくださいね」
『分かりました』
「…」
エドバは授業が進行して行くのを見ながら追憶する。
「(…マアードか…彼女は元気にやっているだろうか…)」
いかがでしたでしょうか。
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次回は1月6日を予定としております。
もしかしたら何か発表があるかも…
それでは皆様良いお年を。




