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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
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第54話 ワールド・アービターからの依頼

お待たせしました!


第54話をお楽しみください!







「え〜…改めて、エクリテ先輩に代わり、私、ユネセシアが紹介します」



 申し訳なさそうな表情をしつつユネセシアはエドバと向き合った。


 エクリテはムツラによって雁字搦めになっており、口をタオルで塞がれているため、自己紹介が出来ない状況だ。



「ん!ん〜!ん〜!」

「ダメだ、しばらくはこのままでいてもらうぞ、エクリテ」

「んー…」

「自己紹介してとは言いましたけど、スリーサイズや彼氏の有無は普通言わないよ。お姉ちゃん」

「ん?」

「エクリテ先輩に羞恥心とか無いんですか…」

「「無い」」

「ん!?」



 エクリテが散々な言われようをしているのを聞き流し、ユネセシアは紹介を再開する。



「ひとまず今のは忘れて、エクリテ先輩は生徒会の副会長をしています。妹のミレーセさんは書記をしてくれているんです」



 そう言いながら、どこか自慢げな表情で離れた所にいる4人を見つめるユネセシア。



「姉妹揃って優秀なんですね」

「ええ。まぁ、時々問題を起こす事はありますけど」

「……」

「じ、自己紹介が終わったので座りましょうか」

「そう、ですね…」



 気不味い空気を無理矢理変えてソファーに座り、2人は次の話に移った。



 ***



「どういう事ですか!アルメリア学院長!」



 ダンッ!と机が壊れそうな勢いで手紙を机に叩き付けるウェッナ。後ろにはタインとララーシェが立っている。



「どうもこうもないわよ。七剣人の手袋は危険過ぎるわ、例え七剣聖を模倣した魔道具でも、悪意ある者に渡れば大勢の人々に危険が降り注ぐ。もちろん、守れる可能性も増えるけど、それよりも危険が降り注ぐ方が多いと判断したから禁止魔道具にしたのよ」

「ぐっ…」



 正論に何も言えなくなるウェッナ。



「けど、私個人として称賛するわ。良く作ったわね。あなたの魔道具は誰かの運命を変えられるわ」

「禁止した本人から言われても何も嬉しくないんですが」

「あら、それもそうね」



「ふふふ」と一頻り笑ったアルメリアは「さて」と言って雰囲気を変えた。



「ウェッナ・イマジクト殿にワールド・アービター(世界の調停師団)から依頼です。七剣人の手袋を20個製作をお願い出来ますか?」

「「!?」」

「ワールド・アービターって確か…」



 ワールド・アービター(世界の調停師団)とは世界に戦争を無くした団体であり、その師団に加入する為の最低ラインは1都市を災害から1人で守れる事。あるいは1都市が持つ武力に1人で勝てる力を保有してなければならない。

 判明している人数は15人。その内、正体が知られているのは6人。

 不死の精竜騎士。

 無法竜人アイリス。

 剣帝ヘレナ。

 結界の魔女アルメリア。

 双剣聖魔姫。

 風の歌姫リーツ。

 そう、アルメリアはワールド・アービターのメンバーである。



「職権乱用にも程があるんじゃないですかね!アルメリア学院長?」

「そうね、私もそう思うわ」



 タインに指摘されるが悪びれる素振りも見せず認めた。



「一様、外部からの依頼だから達成したら単位を2つ上げるわ。特別に作製の許可も許します。受けてくれるかしら?」

「やり方が卑怯だぞ!」



 タインの野次を無視してアルメリアはウェッナを見つめた。



「………受けます」



 沈黙するウェッナだったがしばらくして受けるとアルメリアに言った。



「ありがとう。期限は特に無いわ」

「わかりました」



 ウェッナが帰ろうとして振り返った時、タインがアルメリアに質問した。



「1つ質問させてください。なぜ天下のアービター様が七剣人の手袋を欲するのですか?理由を聞かせてください」

「確実に生存するために少しでも力を付ける事、それが例え学生の作った魔道具でも私達はそれを使う事に躊躇は無いのよ」

「…そうですか、ありがとうございました」



 そう言ってタイン達は学院長室を出る。ドアを閉める時、アルメリアは「あ」と言ってタイン達にある事を伝えた。



「多分エドバ君が魔道具作製に入ると思うよ〜」

「「「え?」」」





いかがでしたでしょうか。


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次回は10月19日の19時を予定としております。

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