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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
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第50話 七剣の剣主

お待たせしました!


第50話をお楽しみください。



 




「え〜と、なんで七剣人って付けたの?」

「え?」



 タインに話しかけられて笑顔から不思議そうな顔に変わり、タインを見るウェッナ。



「だって、その魔道具の元になった魔法は彼の七剣聖がつかーー」

「違いますよ会長」



 タインの言葉を遮ってウェッナは話した。



「私が目標としているのは七剣聖じゃありませんよ。七剣の剣主です」

「七剣の剣主?悪いけど僕は七剣聖しか聞いたことが無いな」

「ネナが言ってたような…」

「……」



 タインとララーシェの言葉を聞き終えてからウェッナは七剣の剣主について話し始めた。



「知っている人が珍しいくらいの名前だからね。知らないのも無理は無いわ。逆にネナが知っているって事に驚いたわよ」



 そう言いながらウェッナは発動したままだった魔法を解除して手袋を外した。



「ウェッナ。良かったら教えて、七剣の剣主の事」

「良いわよ。ここじゃあ他のメンバーの邪魔になるから場所を変えましょうか」

「なら、会長室を使うと良い。僕も聞きたいしね」



 タインの打算ありきの提案に苦笑いをするウェッナ。そしてまだ返事をしていないエドバを見た。



「ありがとうございます、会長。それで、エドバはどうする?」

「私もご一緒させていただきます」

「そう、なら移動するわよ」



 そうして4人は会長室に移動した。会長室は綺麗に整頓されていたが、やたらと原初時代や神が地上で生きていたとされる神話時代の書物が多く並べてあった。



「凄いですね、こんなに神話時代から前の本をお持ちなんですね…」

「わかるかい!エドバくん!いや〜大変だったんだよ〜この量を集めるのは〜」



 バシバシとエドバの背中を叩こうとして全て躱されて本棚に当たっている。



「エドバ、会長、話し始めるわよ」

「わかったからそんな睨まないでおくれよ」



 先に置いてあるソファーに座っていたウェッナに睨まれ、タインもソファーに座った。


 3人が座った事を確認したウェッナは七剣聖と七剣の剣主の違いについて話した。



「七剣聖と七剣の剣主の違いは7人の剣聖か七つの剣を総べる1人の剣聖かの違いよ」



 そこで何かに気付いたのかララーシェが言葉を溢した。



「あれ?なら私が聞いた七剣聖はもしかして…」

「僕とララーシェちゃんの聞いた噂は七剣の剣主の話で間違いなさそうだね」

「でも何のために話をすり替える様な真似を…」



 ララーシェ疑問にはウェッナが答えた。



「都合が悪いからよ」

「都合が?」



「そう」と言ってウェッナは忌々しいというような険しい表情になって続けた。



「ストロレス帝国は本当の意味で弱肉強食。勝利こそ正義、敗北は死も同然な国。そんな国の最強とされる7人が七剣聖と呼ばれている。だけどその7人が1日にして全員、1人の旅人の剣士に敗北した。その事実はストロレスの皇族には看過出来ない事だった。旅人の剣士が七つの剣を使っているという事を良い事に、あたかも七剣聖が勝ったというように嘘の情報を流した。これが噂の真相」

「そうだったんですね」

「なるほど、そしてその旅人の剣士がウェッナくんが目標としている七剣の剣主という事か」

「そうですよ」



 力強く頷いたウェッナに苦笑いしつつタインは深掘りする。



「名称は違えど、渡ってきた噂の力量は改変出来なかった…いや、しなかったと言う方が正しいか。権威の維持のために」

「そうよ!それが1番気に食わない!だから七剣聖なんて絶対に付けない!」



「ダン!」と机を叩きながらウェッナが立ち上がった時、空中に一通の手紙が現れた。その手紙を慣れた様にタインが取り、封を開けた。



「……アルメリア学院長から直々に来たよ」



 タインのその言葉でエドバとララーシェは察してしまった。



「何が書かれていたんです?」

「自分で読んでみなさい」



 そう言ってタインはウェッナに手紙を渡してドアの方に歩いて行く。



「は、はぁ…え〜っと。ウェッナ・イマジクトに告ぐ。七剣人の手袋を禁止魔道具にする。これにより同系統の魔道具も禁止魔道具に追加し、作成も禁ずる。………ハアアアァァァァ!!!!!」

「部屋を出てて正解だったでしょ?」

「「そうですね…」」



 辺りにウェッナの叫び声が響く中タイン、エドバ、ララーシェの3人は会長室の外に出ていた。





いかがでしたでしょうか。


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次回は8月24日の19時を予定としております。

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