第47話 嵐の対処
お待たせしました!
第47話をお楽しみください。
「見えて来ましたわね」
歩くこと数分、エドバ達の目の前に無数の武器が乱雑に入れてある入れ物の様な形をした屋根が見えた。
「あの歪な形の屋根が魔道具作製サークルですわ。ウェッナが加入しているサークルでもありますわね」
「いつ見ても他のサークルとは見た目の存在感が違うね…」
「初めて見た時驚いたね」
ネナとララーシェは以前にも来たことがあるらしく、初めて見た時の話をしていた。すると魔道具作製サークルから人が1人出て来た。
「ん〜〜!はぁ〜、あれ?レンスレッテ?」
噂をすればなんとやら。魔道具作製サークルから出て来た人物はウェッナだった。
「それにネナとララーシェ、エドバもいるじゃない」
「やっほー、ウェッナ。サークルにいるなんて珍しい」
予想外のメンバーに少し驚いたウェッナにネナが話し掛ける。
「ああ、会長に呼ばれたからね…断る事もできたけど…それで?貴方達は何してたの?」
その質問にレンスレッテは一歩前に出て答えた。
「エドバ様…とおまけに付いていたネナさんとララーシェさんをサークルの案内をしていますわ」
「言葉の端々に邪魔者扱いされている気がするよ?レンスレッテ」
「何を仰いますか、ネナさんとララーシェさんを邪魔者だなんて言っていませんわ」
バチバチと火花を散らしている2人をよそにウェッナはエドバとララーシェに話を聞いていた。
「なるほど、剣術探求と魔法研究を見に行ってからここに来たわけね…」
話を聞いたウェッナは1度レンスレッテとネナを見た。2人は今も煽り煽られを繰り返している事を確認するとエドバとララーシェに視線を戻した。
「良いわ、私が案内してあげる」
「本当?ありがとう、ウェッナ」
「良いのでしょうか?…」
2人を心配そうに見るエドバにララーシェは「いいの、いいの」と言いながらエドバの背中を押した。
「恒例行事みたいな物だから、私達が出て来る頃にはちょうど終わってる」
「そうよ、付き合ってたらキリがないし、時間の無駄にするだけだわ」
「そう…ですか」
そうしてウェッナ達はレンスレッテとネナを置いて魔道具作製サークルの中に入った。
***
とある一室に4人の生徒が書類整理をしている。そこにドタバタと廊下を走って1人の生徒が入ってくる。
「生徒会長!大変です!」
「廊下は走らない」
「うっ…はい…」
生徒会長と呼ばれた生徒から窘められ顔を俯かせた。
「元気である証拠だよ〜」
「ちょっとお姉ちゃん。甘やかさないの」
「え〜」
「…それで何があったの?」
その言葉に「はっ」となり、入って来た生徒は喋り出した。
「魔道具作製サークルの前で激しい口喧嘩が起きていて魔法の使用する寸前との事です」
「名前は…?」
生徒会長は頭を抱えながら数人を思い浮かばせる。
「レンスレッテ・ヴォルシェーブニクとネナ・ダーイヴァエトです」
「あ…」
「ほう?」
「またあの2人ですか!昨日に引き続き2回目ですよ!?」
名前を聞くや否や立ち上がる生徒会長。
「生徒会ちょぅ……」
「ダメです!エクリテ先輩は昨日の事もあるんですから余計に行かせられません!」
「ユネセシアさん、お姉ちゃんは私に任せて行ってください」
負のオーラを纏ったエクリテが行こうとするが止められる。
「ありがとう、ミレーセさん。ムツラ先輩は私と来てください」
生徒会長。ユネセシアから呼ばれたムツラはペンを置いて立ち上がった。
「わかった。ボクも行こう」
「うあぁん、ムーちゃ〜ん」
「諦めろ、エクリテ」
「ムーちゃんまでぇ〜グスン」
騒ぐエクリテを諭してムツラはユネセシアに付いて行く。
「フォカさんも付いて来てください」
「は、はい!」
ユネセシアはムツラとフォカを連れて魔道具作製サークルへ向かった。
***
「さてと。ようこそ魔道具作製サークルへ」
中に入ると様々な魔道具が壁に綺麗に飾られていた。そしてウェッナは振り返ってエドバとララーシェを出迎えた。
「外観と違って綺麗でしょう?」
「そうですね…ん?あれは…」
「普通は逆だと思うよ。エドバさん?」
ウェッナを先頭にして奥へ進んで行くと1つの魔道具がエドバの目に止まった。
「エドバ?どうしたの?気になる魔道具でも見つけた?あれは…」
エドバの視線を辿りウェッナとララーシェはエドバが見ている魔道具を見る。
「魔力貯蔵装置の完成品…フィスカスのネックレス…」
いかがでしたでしょうか。
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次回は7月13日の19時を予定としております。




