第46話 ソルロの頼み事
お待たせしました!
第46話をお楽しみください。
「ソルロ先輩の魔法とですか?」
急に言われた言葉にエドバは動揺せずにソルロへ言葉を返した。そんなエドバに対し目を細めながらソルロは答えた。
「もちろん今にとは言わない。其の魔法も完成とは程遠いゆえな」
そう言ってソルロは先程崩れた骸骨を見つめた。
「なるほど…と言う事は完成したソルロ先輩の魔法と戦えば良いのでしょうか?」
「そういうことになる」
エドバの疑問に答えたソルロはそのまま言葉を続けた。
「完成は間近だ、そう遠くはならないだろう。完成次第、君に連絡しても良いだろうか?」
「はい、良いですよ。でも1つ聞かせてください…」
「………」
エドバが言葉を区切った途端、部屋の空気が重たくなった。だがソルロは平然とそこに立っている。
「ソルロ先輩が求めている相手は…本当に私ですか?…」
ソルロは両目を銀色と水色に光らせるエドバを前にしても動揺する事はなく、落ち着いた様子であった。
「ああ、其は竜の末裔子では無く、今の君に戦って欲しいと思っているよ」
「……そうですか、お答え頂きありがとうございます。ご連絡をお待ちしております」
ソルロの返事に満足したのか、エドバは答えてもらったお礼を言った。重くなっていた空気はいつの間にか霧散していた。
「エドバ様〜どこに行ったのですか〜次のサークルを案内してもらいますよ〜」
大広間からエドバを呼ぶネナの声が聞こえ、苦笑いしつつソルロにお辞儀をし、部屋を出ようとするエドバにソルロは1つ質問をした。
「君は本当に1年間だけ学院に居るのかい?」
その質問を聞いたエドバはピタリとドアを開ける手を止め、ソルロに目を向けた。
「その情報がどこから漏れたか気になりますが…まぁ良いでしょう。そうですよ、私は1年だけソヒィスティアにいます」
「そうか…」
「もう無いのであれば行ってもいいでしょうか?」
エドバの言葉を聞いたソルロは少し残念そうにしつつも「ああ、もう無い」と言ってエドバが大広間に行くのを見送った。
エドバが出て行った部屋に残ったソルロは窓側に移動し、そこから見える夕焼けに染まりつつある空を見ながら呟いた。
「神よ。王は未だ力を求めています…その行き着く先は…理を閉幕へと導くのでしょうか…」
***
「あ!いた!どこに行ってたんですか?エドバ様」
「ちょっとソルロ先輩に頼まれ事をされていました」
エドバが大広間に戻るとネナが近寄って来てエドバの手を掴み屋外へ連れて行こうと引っ張った。
「頼まれ事ですか?単位とか貰えたりします?」
「さらっと自分も得しようと話を持っていかないでもらえますか?」
ネナに頼み、手を離してもらいエドバとネナは話しながら、来た時と同じ様に迷路みたいに入り組んでる通路を同じ道を辿り外へ向かう。
「あはは…バレましたか、それで単位は?」
「話を聞いた限り貰えなさそうですね。それでも聞きます?」
「いえ。いいです」
そうやって話してると外に出た。近くのベンチに座っているレンスレッテとララーシェを見つけたネナは2人に駆け寄り、その後をエドバも付いて行く。
「あ、出て来ましたわ」
「ん?本当だ」
エドバとネナに気付いた2人は立ち上がったところでネナとエドバが合流した。
「お待たせ!連れて来た」
「お待たせした様ですみません」
「いいえ。ソルロ会長に会長室へと案内されているところを見ていましたから、遅くなるのは予想出来ていましたわ」
「ん、次はどこ行くの?レンスレッテさん」
ララーシェに次に行くサークルを聞かれたレンスレッテは「そうですわね」と言って学院内の時計塔を見た。時刻は午後4時を過ぎようとしていた。
「寮の門限を考えますと後1時間半ほど…では最後に魔道具作製サークルと生徒会を見に行ってから解散にしましょうか」
「「は〜い」」
「わかりました」
エドバ達から了承を得たレンスレッテはまず、魔道具作製サークルに向かった。
いかがでしたでしょうか。
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次回は6月29日の19時を予定としております。




