第42話 歴史と剣術の授業
お待たせしました!
ゴールデンウィーク毎日投稿第3回目!
第42話をお楽しみください。
「おはようございます」
「おう、おはよう。今日も早いな」
「おはようございます、学生さん」
昨日と同じく、正門の両脇に立たずむ兵士と挨拶を交わしながら学院に入り、エドバは自身の教室へ向かう。
「ちょっと早く過ぎましたかね?」
教室の前に着きドアを開けたエドバは教室に誰もいない事を確認し、教室の時計を見る。時刻は7時20分だった。
「昨日の調子で来てはみましたが…大分時間に余裕がありますね」
昨日は自身のクラスと担任教師をアルメリアに聞くため学院長室に行き、そのまま職員室へ向かいシルレに挨拶して、共に教室に来たのだから、今日、早く教室に着いた事は必然であった。
「とりあえず、席に着きましょうか」
そう言ってエドバは昨日座っていた1番奥のドア側の席に座った。その時ドアが開いた。
「あ、おはようございます。エドバ様」
「おはようございます」
焦茶色の髪を揺らしながら教室に入って来たのはサネットだった。彼女は教室に入ってエドバがいた事に気付くと微笑みながら挨拶をし、エドバも挨拶を返した。
「早いですね、サネットさんはいつもこの時間に来るのですか?」
「はい、そうです。いつもこの時間に来て、本を読みながら他の方がお越しになるのを待っています」
そう言いながらサネットは1番奥の真ん中の机の左側に座った。
「エドバ様も早いですね」
「私はみなさんが来られる時間帯がわからず、昨日と同じ時間に来てみましたが誰もいなかったので早過ぎたかなと思っていました」
「そうなんですね」
そう言い終えたエドバは「あ、それと」と続けた。
「私を呼ぶ時は様付けなんて入りませんよ」
それを聞いたサネットは苦笑しながら首を横に振った。
「申し訳ありません、様付けは癖みたいなものなので難しいかと…」
「そうだったのですね、すみません」
「いえいえ、レンスレッテ様達にも様付けは取れない?と聞かれた事があるので大丈夫ですよ」
そこからエドバとサネットは色んな話をして時間を潰した。時間が進むに連れ、教室に人が集まって来て、ソフィラス、シャバーやガンズ、アフニ、ネナとララーシェ、レンスレッテ、次々と登校して来た。
教卓が置いてある前のドアから入って来たレンスレッテがエドバの隣に座ろうとするが、ちょうど教室の後ろのドアから入って来たミレーセにエドバの隣に座られ、険悪な雰囲気になったのは別の話。
チャイムが鳴り、シルレが教室に来て、授業が始まった。一時限目はソヒィスティア王国の歴史。どうやってソヒィスティアという国がここまで発展していったのかを分かりやすくシルレが説明し、ソヒィスティア王国の歴史を少し知った。
次の二時限目、三時限目の授業は剣術。昨日の鬱憤が溜まっていたのか、ローユの剣はより研ぎ澄まされていた。それを見たシルレは簡単な課題を生徒達に出した。
課題の内容はシルレが作り出す氷を1分間で魔法を使わず、何個斬れるかというもの。
「より多く真っ二つにした生徒1名には単位を1つ差し上げます」
シルレのその言葉で生徒達の目の色が変わり、他の人より多くの氷を斬る事に真剣になった。
課題の結果は以下の通り。
1分間で氷を斬った数。
1位。ユネセシア・アンジェルース。298個。
2位。ローユ・ソブレン。252個。
3位。レンスレッテ・ヴォルシェーブニク。236個。
4位。ララーシェ・セイリット。224個。
5位。エドバ。210個。
6位ーーー
「クソッ」
「やはり、ユネセシアさんは強いですわね…」
「ララちゃんすご〜い!」
「ブイ」
「エドバ〜さんも〜200個越え凄いね〜」
「ありがとうございます、シャバーさん」
順位が発表され、各々それぞれの反応をする。
「……」
「納得いってないっていう顔をしてますよ。ユネセシアさん」
「あはは…上手く隠せてると思ったのにな」
自嘲的な笑みを漏らしながらミレーセに顔を向けた。
「顔でバレバレですよ」
「バレバレかぁ…」
そう言いながらユネセシアはシルレの声が聞こえるまで順位表を眺め続けた。
いかがでしたでしょうか。
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次回は明日、5月6日の19時を予定としております。




