第39話 丘の木の下で
お待たせしました!
今年もゴールデンウィークの4日間毎日投稿をしたいと思います。
日にちは5月の3日〜6日までです。
それでは第39話をお楽しみください。
「え?エドバさんも殲滅戦に参加されたんですか?」
第2訓練所でなんやかんやあって、教室に戻っているエドバ、レンスレッテ、ミレーセの3人は先程のアナイアレイトの話をしていた。
「ええ」
「…おかしいですね…学院に初めて来た生徒にはアナイアレイトを一度見学してからで無いと参加許可が降りないはずですけど…後でシルレ教諭に確認してみなくては」
「そんな決まり事、ありましたわね…」
「…そうなのですか?」
ミレーセの言葉に「確かにそんなものがあった」と頷くレンスレッテ。そんな2人を見ながらエドバはサムズアップをするこの国の王と学院長の顔が過り、「本格的になにか報いを与えるか」と考え始めたが教室に着いてしまったため、その考えは中断された。
「他の人達も座っていますね、私達も座りましょう」
「そうですわね」
先に着いていた生徒は移動する前の席に座っており、レンスレッテも移動する前の席に座って気が付いた。
「(…そう言えばミレーセさんは朝から例の件で居ませんでしたわね…ッ!という事はッ!)」
レンスレッテは後ろに振り返って1番奥の席を見る。そこにはエドバとミレーセがいて、奥の席に座ろうとしてるところだった。
「ミレーセさんはこの席なんですか?」
「いいえ、この学院には固定席が無いんです、だから席は早い者勝ちになるんですよ」
「早い者勝ちですか…」
そんな会話をしながら、しれっとエドバの隣に座るミレーセを見て午後は必ずと内心でレンスレッテが思っているとシルレが話し始めたので前を向いて姿勢を正す。
「改めて、皆さん、アナイアレイトお疲れ様でした。勝者は緑チームでしたけれど、個々の活躍も素晴らしかったです。これからも研鑽し、皆さんが魔法をより深く理解をする事を私は願っています」
シルレの言葉が終わると同時にチャイムが鳴り響いた。生徒達は先程のアナイアレイトの感想を言い合いながら食堂に向かった者が大半。
「シルレ教諭、お話があるのですがいいでしょうか?」
「はい、良いですよ?どうかしましたか?」
ユネセシアとミレーセはシルレにエドバがアナイアレイトに参加が許可されたのか聞きに行き。
「今度こそ研究室に行くわ」
「行ってらっしゃい〜、さて、私達も食堂に行こっか」
「わかった」
「そうですね、流石にこれ以上我慢は出来ません」
ウェッナはユネセシアの監視が離れた途端、そそくさと研究室に向かい。ネナ、ララーシェ、ソフィラスの3人も雑談をしながら食堂に向かおうとしてネナが「あ」と言ってララーシェとソフィラスに振り返った。
「せっかくだからエドバ様も誘わない?」
「私はいいよ」
「私も良いですよ」
「じゃあ、決まりだね!エドバ様〜!ってあれ?」
ネナがエドバを誘おうとしたがエドバは教室からいなくなっていた。
「いないですね…」
「どこに行ったんだろう?」
「……いた!」
「「え?どこに?」」
***
「……」
チャイムが鳴って生徒達が教室を出て行く時にエドバも教室から出ていた。
今、エドバは学院内にある小高い丘を登っていて、頂上へ続く道は丘の肌に沿って螺旋状に伸びており、エドバはそこを歩いていた。
「…思った通り景色が良いな」
頂上に着いたエドバは丘に一本だけ植えられた木の根元に座り、持ってきていた小バックを開き中から弁当箱を出す。
「あら?先に人がいたみたいね」
弁当箱の蓋を開けようとして声が聞こえ、エドバは声のした方向へ顔を向ける。
「こんにちは〜…見ない顔だ〜?」
「(薄紫の髪、紅に近いピンクの瞳…)」
腰まである薄紫の長い髪をボサボサにしながらエドバを眠そうのな目で見つめている。
「こんにちは。初めまして、私は今日から通う事になりました、エドバです」
「あ〜…ミレちゃんが言っていた〜…特待生の子か〜よろしく〜…私は〜エクリテ・リッターオルデンだよ〜…もう会ってるかもだけどミレーセちゃんの姉だよ〜…」
ふわふわした口調で自己紹介をするエクリテにエドバは立ち上がってお辞儀をしつつ内心でこう思った。
「(エクリテ・リッターオルデン、去年の入学試験、首席にして、剪定騎士大会でソヒィスティア王立学院を3位に引っ張り上げた実力者。彼女が主に使う炎の魔法に擬えて付いた二つ名が「業炎姫」…類を見ない天才…か…)」
いかがでしたでしょうか。
質問や感想、コメント、改竄点などを頂けると嬉しいです!
下の⭐︎を押して評価、応援、ブックマークに追加をして頂けると幸いです。
次回は5月3日の19時を予定としております。




