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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
38/70

第37話 最後の一手

お待たせしました!


第37話をお楽しみください。



 




 サイド [ネナ・ダーイヴァエト]




 「(残り11分…それを過ぎれば闇夜回帰は切れる。そうすればレンスレッテは必ず最大出力で攻めて来るっ!)」

 「《滄嵐の矢》ッ!」

 「「「「《フリーズンアロー》ッ!」」」」



 頭を高速で回転させながら向かって来ている無数の魔法を対処していく。



 「《常闇》」

 「《ダウンフォース》ッ!」

 「《ライト・バースト》」

 「おお〜、数百の矢を一気に無効化。流石ね」



 《常闇》を使って《滄嵐の矢》を闇へと誘ったが範囲外の矢の数々はソフィラス様とララちゃんが対処してくれた。それにしてもウェッナ…感想を言ってる暇があったらっ!



 「「「サボってないで手伝って(よ・ください)っ!」



 私、ソフィラス様、ララちゃんが叫ぶもウェッナは気にした素振りも見せず肩をすくめた。



 「やれることはやってるわよ《空間連結》」



 ウェッナの足元に穴が現れてレンスレッテ達の頭上にも同じ様な穴が現れた。



 「ホヒルーッ!脚力強化をっ!」

 「はいっ!」



 気付くのが早い…でもこっちの魔法の方が早い!



 「《インパクトプレス》」

 「《レッグ・ブースト》ッ!」

 「《疾風迅雷》ッ!《一点嵐撃》ッ!」



 まずい、ウェッナの《インパクトプレス》が届く前にホヒルーの補助魔法がレンスレッテに届いたッ!今のレンスレッテは《疾風迅雷》と《一点嵐撃》を同時に発動してるっ!



 「ウェッナッ!」

 「とっくに閉じたわよっ!でもあの状態になられたら押されるのは無理よっ!」



 ウェッナの《空間連結》は閉じた…でもウェッナの言う通り。彼の名誉士爵が《嵐雷》と呼ばれる様になった所以の状態を相手するには…



 「ふっ!」

 「グッ!(《インパクトプレス》の範囲を抜けて一気にここまでッ!)」



 レンスレッテの一振りを持っていた剣で受けて、そのまま鍔迫り合いに持ち込もうとしたが下がられ剣が空を切る。



 「チッ!」



 残り7分、闇夜回帰は範囲内の光を吸収する魔法。すなわち光源とならない水や氷、風といった光源では無い魔法には効果が無い。唯一の救いはレンスレッテが《疾風迅雷》で雷を纏っている事だけ…でも。



 「《闇抜い》」

 「無駄ですわ」



 早過ぎて捉えられないッ!



 「《空間連結・多重展開》ッ!」

 「ッ!」



 ウェッナの鍵言が響き私達の周りに大量の《空間連結》が展開された。レンスレッテは上下四方を《空間連結》に囲まれ、どこにも逃げ道がない。



 「3人とも前に出た《空間連結》に全力で攻撃ッ!」

 「「「了解 (です)ッ!」」」



 ウェッナの号令で私達は自身の最大の魔法を《空間連結》に向けて放った。



 「舐めないでくださいましっ!」



 そう言ってレンスレッテは纏っていた嵐を解き放ち魔法の防御体制に入った。



 「舐めてないわよっ!」



 ウェッナはそうレンスレッテに言い返して《一点嵐撃》の内側に1つの《空間連結》を作った。



 「なっ!」



 驚きを隠し切れない様なレンスレッテの声の後に爆音が響き渡って 退場(エリア・アウト)を意味する黄色い光が昇り、それに続く様に5つの光も昇った。



 「「「「ハァ…ハァ…ン。ハァ〜…お、終わった…」」」」



 残り4分。なんとかリミットには間に合った…


 《闇夜回帰》を解除し、それから約2分、私達は各々が楽な姿勢で地面に座ったり、寝転がっている。



「見てましたか⁉︎エドバ様!エドバ様?」



 そこで私は忘れるところだったと大事な事を思い出して後ろに振り返り、こんな事になった原因の人物を見たが。振り返ってもあの方の姿は見えない。



 「ねぇ、ウェッナ」

 「なに?」

 「エドバ様ってどこ行ったの?」

 「そう言えば…見えないわね。ちょっと待ってて探してみるわ」



 ウェッナがエドバ様を探すために目を閉じた瞬間。シルレ先生の声が響いた。



 「アナイアレイト終了〜!勝者、緑チーム」



 「やったぁ!!!これで国から資金が貰える!」

 「「「一番最初に出る言葉がそれ(なの・ですか)!?」」」



 始めから最後まで自身の欲を全開にしていたウェッナにウェッナ以外で総ツッコミをして、笑い合った。



 シルレ先生の決着の言葉が響くまでの間、裏で何が起きていたか、この時の私達は知らなかった。




 ***




 サイド [サネット・メルサント]




 黄色い光が6つ昇った。エリア・アウトの光だ。



 南側の奥は氷山と言っていい大きな氷の山が出来ていました。その頂上はなぜか歩きやすい様に舗装されており、そこに私、サネット・メルサントは到達しました。



 後数秒でこの夜が消えます。そしたらレンスレッテ様から託された魔力でウェッナ様達をエリア・アウトにして見せます。



 そしてその時がやって来ました、夜が跡形もなく消えたのを確認して私は詠唱をします。



 「【照らす陽光よ、降り注ぐ熱よ。収束し、輪となり、新たな日の門出を祝せ。子の導き手、闇を照らす、道標。目指す先に待ち受けるは試練のみ。苦痛に耐え、悲しみに心を弱らせ、光を見失い、足が止まってしまっても。それすら無駄では無い。あらゆる事が貴方の成長の糧、故に前に進め。己がなす偉業は刻まれ、未来の力となる】」



 詠唱が終わりました、後は鍵言を紡ぐだけです。この魔法で決着が付かなかったら降参しましょう。



 「っ《ー」

 「《マジックブレイク》」

 「ッ!」



 嘘、付けられていた?



 鍵言を紡ぐ前に対魔法破壊用の魔法、《マジックブレイク》を使われて魔法が破壊されてしまいました。



 「なんでここにいるのですか?エドバ様」



 槍でも投げたかの様な姿勢から普通に立つ姿勢に戻す途中の彼に目を向けた。



 「付けて来たに決まっているじゃありませんか。あの場で貴方の動向を見れるのは私だけでしたからね」

 「…降参です」



 「確かに」と頷き降参した。その数秒後シルレ先生の決着の言葉が響いた。





いかがでしたでしょうか。


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次回は4月13日19時を予定としております。

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