第35話 やはり馬鹿げてる
お待たせしました!
それでは第35話をお楽しみください。
サイド [氷河の森・南側]
「《ストームボルト》ッ!」
レンスレッテはここぞと言わんばかりに《ストームボルト》を数百個展開させてウェッナ達に放っていく。
「本当っっっ馬鹿げてるっ!」
「まぁあっ、今に始まった事ではないですしっ、」
「悪態を吐くだけ無駄ってウェッナも知ってるはず」
「この状況でっ、ララーシェ貴方よく普通に喋れるわっね」
ウェッナの言葉に疑問符を浮かべるララーシェにウェッナとソフィラスは心の中で「どう言う経験を積んできたんだ」と思いつつ、ウェッナ達3人は時に走り、時に木々の上まで飛び、時に魔法で相殺してレンスレッテの魔法に耐えていた。
「それじゃあ、そろそろっ攻勢に出たい…」
「そこでっ弱気になってどうするんですかっ!」
そんな事を話しているとレンスレッテ達の方向から鍵言が聞こえて来た。
「「《ロックブラスト》ッ!」」
「「《アイシクルランス》ッ!」」
「マズイっ着地を狙われたッ!」
「くっ…」
迫って来る岩の弾丸と氷の槍に焦るウェッナとソフィラス。その前に出たララーシェは落ち着き払った様子で鍵言を紡ぎ、剣を振った。
「《ライト・バースト》」
下から斜め上に斬り上げた剣は光を帯び、その光を一瞬で解き放ち、辺りを光で覆い向かって来ていた魔法を掻き消すが今だ続いている闇夜がその光を奪う。
「道が無ければ切り開くのみ」
「「あ…はい。ごもっともです」」
斬り上げた腕を下ろしながら、レンスレッテ達を見て言ったララーシェの言葉にウェッナとソフィラスは是非も無く肯定した。その時、氷河の森の東側から退場の光が昇った。
「青が7つ、赤が1つ。数十分前のを合わせると…」
「赤と青は全滅っ」
ウェッナは昇った光を計算し、レンスレッテは結果に戦慄した。
***
サイド [レンスレッテ・ヴォルシェーブニク]
「(マズイですわね…ええ…非常にマズイですわ)」
冷や汗が背中を伝うのがわからなくなるくらいに危機的状況です。
「ノフルン、セユ、ナーヤ、カイラは氷魔法をッ!ホヒルーは補助魔法ッ!」
「「「「「はいっ!」」」」」
そんな状況でもお父様からの「動揺はしても動き続ける」の教えは活きている事が実感出来ます。
「サネット、アルアエル。動けますか?」
「はい、なんとか」
「同じく…です」
かなり辛そうですわね、 私はニヒナの能力を使ってキツキツですのに、それが無いサネットは動くのも大変でしょうに。
「天の衣を使います」
「サネット…わかりましたわ、お願いいたしますわ」
「アルアエル、お願い」
「はっ」
サネットに頼まれたアルアエルは4枚の白い翼をはためかせて何かを紡いだ。
そうすると暗い空に一筋の光が一直線に 私に降って来て、 私を包み込む。その光は 私以外から見たらどの様な光景でしょう。そう思って、数秒、数十秒続いた光は消えた時、 私の全身を覆い尽くす光が衣の様になって、底から力が湧き上がるのを感じましたが、あの方が来る前にあの3方をエリア・アウトにするにはまだ足りませんわ。
「《 全能力向上》…行きますわ」
「「ご武運を」」
サネットとアルアエルの言葉を最後まで聞いて地面を軽く蹴った。《天の衣》と《オールアビリティーアップ》の感覚を確かめながらウェッナ達に近付いて行く。
「レンスレッテッ!行くわよ3人ともッ!」
「「「はいッ!(了)」」」
「っ転移ですね、ですが甘いですわ《疾風迅雷》ッ!」
振り返ってサネットのいる所を見た。そこには予想通り転移したウェッナ達が着地した所でしたが《疾風迅雷》を使って音速と同等かそれ以上の速度で移動し1番近くにいたララーシェを目掛けて剣を振りましたわ。
「読まれてッ!ララーシェッ!避けてッ!」
「ッ!」
「これでひとーー」
あと数秒で 私の剣がララーシェに届く、その時、その言葉は響きましたわ。
「グランソード」
冷たく、それでいてはっきりと。
「ッ!」
私とララーシェの間に深々と突き刺さる巨大剣。その剣の柄に立たずむあの方に目を向けましたわ。
「こんなことも出来たのですね、エドバ様」
いかがでしたでしょうか。
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読者の皆様大変お待たせしました。
次話でアナイアレイト戦は終わりです……多分…
次回は3月16日の17時を予定としております。




