第34話 原世終幕
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それでは第34話をお楽しみください。
サイド [氷河の森・東側]
「《アースウォール》!!」
迫る炎刃を防ぐため、ガンズは前方に土の壁を生み出した。
「その壁借りるわよ」
「ああ!」
アフニは目の前に出来上がった壁を視認した瞬間に走り出して、ガンズに一言「借りる」と言ってから壁の上に飛び乗り、その上から更に上に飛んで向かって来ている炎刃を内心で舌打ちしながら、その奥にいるエドバに切り掛かると同時に鍵言を紡いだ。
「ハァァッ!!」
「…っ」
「《フェイムアーツ・氷魔の残響》ッ!」
アフニの剣を受け止め、あるいは受け流し続けながら次に襲って来るであろう2つの魔法に備え、エドバは詠唱を始めた。
「【月下は、今照らす。黄泉の霊堂、地獄の門。闇無くして光は無く。また光無くして闇は無く。月下は彼の者に降り注ぎ、ーーー」
「ッ!!その詠唱はッ!」
エドバの詠唱を聞いたアフニは何を放とうとしてるのかを理解し、妨害するが詠唱を維持されてしまう。
「ーーー黒夜を歩む汝へ、導を齎らし、そこに至り、降るだろう。それが主の許しにして汝の幸福とは、世界は知ることはない】」
そしてエドバはアフニの妨害に耐え切って詠唱を最後まで紡ぎ、鍵言を紡ごうとした時、後方のローユがエドバに鍵言を言わせまいと魔法を放ち、それと同じくアフニも魔法を放った。
「《クロス・イデア》ッ!!」
「《フェイムアーツ・銀線鏡》ッ!」
X型の斬撃がエドバに迫って来るのを辺りに張り巡らされた薄く硬い銀色の線の鏡がその斬撃を写した時、その鏡から鏡に映った斬撃のまま現れ、そこに《氷魔の残響》の影響が発動し、《銀線鏡》で増えた斬撃の数だけ、同じ形の氷の刃が生成されて行き。ものの数秒でローユが放ったX型の斬撃は百個以上になってエドバを襲う。
「《原世終幕》」
だが斬撃が当たる前にエドバは鍵言を紡いだ。そして《原世終幕》が発動する。
エドバに当たる寸前まで迫っていた斬撃が次々と青い花びらになり、ひらひらと地面に落ちていき、残った最後の1つの斬撃はローユが放った斬撃であった。それは花びらではなく花となった。まるでこれが閉幕かの様に。その青い花の名を誰かが言うより早く、辺りに広がる波動。
「来るっ!ガンズ!もう一層出来るッ!」
「ふざけろ!こっちは炎刃で手一杯だってのにっ!《ガイアレスウェーブ》ッ!!」
花となった斬撃を確認してアフニはガンズに指示を出し、愚痴を叫びながらガンズは自身の得意とする攻防一体の魔法を放った。
放たれた《ガイアレスウェーブ》は地面を波の様にして波動を飲み込んだがあっけなく砕け散った。
「一瞬かよッ!!」
「ッ!《聖剣解ーーーー」
ガンズの反応から危険なものが迫って来ているのを察して聖剣解放と紡ごうとしたが…
「アルミス」
「ガアァァァッ!!!」
「グッ!」
それを読んでかエドバがアルミスに指示を出し、大剣を今まで以上に強く振った。
「クソッ!」
「…みんな、ごめんなさい、先にエリア・アウトするわ…」
「アフニッ…」
そして終わりを告げる波動はローユとアフニを退場にし、容易く次々とエリア・アウトにしていく。
「本当に貴方は何者なんですかね〜…魔法喰らいのエンチャンター、さん」
普段の口調に戻ったシャバーはそんな言葉を残してエリア・アウトした。
「………急ぎましょうか。ネナさん」
エリア・アウトが起きた証である青色の光7つと赤色の光1つ、計8つの光が昇る中、エドバはその光を数秒見つめてからどこかにいるネナに話しかけた。
「…化け物ですね」
「現れて早々その言葉ですか…」
ネナの言葉に苦笑を浮かべつつウェッナ達がいるであろう南側に走り出した。
いかがでしたでしょうか。
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次回は3月2日19時を予定としております。




