第33話 刹那の共闘
お待たせしました!
今回は短いです。
それでは第33話をお楽しみください。
サイド [氷河の森・東側]
「【創世せよ。新たなる道を】」
エドバが鍵言を紡ぎ終わり、それにより魔法陣が完成した。
「チッ!間に合わねぇ!」
「アルミス」
他の仲間より早く魔法を使ったガンズだけが動けるがどうする事も出来ず、エドバに名前を紡がれてしまい、エドバの契約した存在のアルミスが魔法陣から現れた。
「竜のエグジスタンスッ!」
「アルミス。グランソード」
「…」
現れたアルミスに素早く指示を出してエドバはネナのドームから飛び出しシャバー達に接近し、指示を受けたアルミスは空中に巨大な大剣を生成し、そのままシャバー達を潰すように大剣を叩き付けた。
「ノーモーション!?グッ」
「「シャバーッ!」」
予備動作無く大剣を叩き付けたアルミスに対しシャバーはギリギリで愛剣のフェロスピラの力を使って白の盾を光満ちる聖域内に作り、大剣を防いだ。
「僕は良いっ!向かって来てるエドバさんを迎撃ッ!」
シャバーを心配しつつも指示に従い向かって来ているエドバを目掛けて魔法を放つ。
「(戦況が見えてる、流石と言ったところか。だが…)《エンチャント》」
そう思考しながらエドバは自身に向かって来る魔法を生成した剣を使って剣にエンチャントして行く。
今日、何度も見て来た光景。けれどこの時ばかりはシャバー達は失念していた。彼が他人の魔法をエンチャント出来る事を。そしてエンチャントした魔法を使って他の魔法を使える事を。
「決着をつけましょう」
「ッ!」
ガンズ達が放った魔法を足を止めずに全てエンチャントしたエドバがそのまま聖域に踏み入った。
「化け物が…」
そう言ってシャバーは残り少ない魔力を使い、光満ちる聖域の範囲を一部の氷河の森に一直線に広げた。
「お膳立てはしたよ、ローユ」
「うるせぇ。【刹那の時、我が剣は音を超えん】《刹那之剣戦》」
聖域が広がった先にいたのは赤チームのリーダーであるローユだった。
ローユは聖域が自身の所まで来たのを内心で舌打ちしながら鍵言を紡ぎ一瞬でエドバの背後に移動した。
「(やはり彼が残っていたか)」
落ち着いた様子でエドバはローユが背後に来た事を察知し前に前転しながら踵でローユの顎を蹴ろうとする。
「ッ!」
「(外したか)」
ギリギリでローユは躱した影響で後ろに重心が向いた事を視認したエドバは剣を持っていない手で体を支え、その状態ままローユに剣を振り上げた。
「大道芸師かよッ!!」
そのままでは当たると判断したローユは後ろに飛びエドバの剣を避け、体勢を整えてまたエドバに近付こうとしたが既にエドバは体勢を戻し終わっており、居合切りをする体勢で鍵言を紡ぎながら剣をまた振り上げた。
「《氷刃》」
「チッ!」
地面を凍らせながらローユに迫る氷の刃を一瞥しエドバは次の鍵言を紡いだ。
「《大輪・炎刃》」
エドバを囲う様に周りに炎の刃が現れ、シャバー達と氷の刃が向かっているローユへ向け輪が大きくなる様に広がった。
「休ましてくれないって事かっ…」
アルミスと競り合いをしているシャバーは汗を垂らしながら仲間に炎の刃の対処を指示した。
「(後持って1分。ネナさんを倒せればまだ希望はあるが…)」
そんな事この人が許すはずが無いと炎刃の向こうにいるエドバを見てシャバーは思った。
いかがでしたでしょうか。
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次回は3月17日の19時を予定としております。




