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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
30/70

第29話 追走せし馬

お待たせしました!


それでは第29話をお楽しみください。







 サイド [氷河の森・中心部]




 「【砕け散れ、魔の軍。貫き、駆け抜けろ。一騎当千の天馬】《ユニコルフェルノ》!!!追え!逃すな!」

 「「「「おおおぉぉぉ!!!」」」」



 炎で出来た馬が氷河の森を溶かしながら疾走する。それに追尾して来る様に赤の腕章を着けた生徒達が走っていた。中心部の空にはいくつもの雷が鳴り響き、容赦なく落ちて来る。



 「しつこいっ!《フェイムアーツ・疾風迅雷》」



 そんな中、炎の馬と赤の腕章を着けた生徒達から逃げる様に1人の青の腕章を着けた生徒がいた。その生徒は亜音速で木々の合間をするすると通り抜けていたが、永遠と追って来る赤チームに大声で不満を吐き、魔法を発動させ更にスピードを上げた。



 「何よ!アイツらは!アイツらに構ってる暇は無いって言うのにっ!」

 「アフ二を逃すな!アイツを追っていけば青の奴らといずれ合流するはずだ!そこには青の奴らと戦っている緑もいる!そこで全員纏めて退場(エリア・アウト)させるぞ!」



 アフニと呼ばれた女子生徒は落ちて来る雷を避けながら赤のリーダー、ローユの響く声を聞いて顔を顰めた。



 「どれだけ怒りを買ってるのよ!緑のリーダーは!」



 ここに居ないエドバに叫んだ後、現状の整理をする。



 「(赤との遭遇のせいで1人落ちた。南側でもエイア・ダウンが起きた時に出る、上に登る光が見えた。色は黄色。数は一つ。黄色も1人落ちたのね。万雷の雨はレンスレッテが落ちないと振り続けるのは確実、無尽蔵と思える程の魔力量があるが故に、この程度の維持は余裕でしょうね)」



 そこまで整理した後、背後を振り返った。



 「まだ諦めてないのね…」



 ギリギリ視認出来る距離に炎の馬に乗って追いかけて来るローユの姿があったがもう追い付くのは無理に等しい。



 「(このまま行けば振り切れる)」



 ローユ達を振り切れると確信したアフニは全力で地面を蹴り一気に距離を空けた。その時アフニは嫌な予感がし空に目を向け、雷雲一つある青空に黒い何かが見えた。そして微かに詠唱が聞こえてきた。その直後アフニは「や、ヤバイヤバイヤバイ!あれは絶対に発動させてはいけない」と本能的な何かで察し、黒い何かの真下に今まで出したことのないスピードで向かう。



 「あの方向は東側、シャバー達がいる場所に近いわね…」



 一歩踏み出す度に空の黒い何かが途轍もないスピードで青空を喰らって広がり続けている。



 「あれは審判の雨?」



 木々の間から突然差し込む光、それはシャバーの審判の雨に他ならなかった。だがそれが降り注ぐ時、瞬く間に消えていく。それと同じくして万雷の雨も消えていった。



 「なに、あの現象…審判の雨が途中で消失した?」



 その疑問を持った時底冷えする程の風が吹く、空を見上げると、もはや青空は無かった。体感的に温度が急激に下がり周囲の氷の木々が冷気を帯びている様であった。



 「この寒さもアレの影響なの?…」



 凍える様な寒さを無視してアフニは仲間が居るであろう場所に着いた。




 ***




 サイド [アフニ・イミテルラ]




 「【凍り付け、吹雪に塗れて。ここは極寒の雪原と化す】」



 私がそこに着いた時には緑のリーダー。エドバが詠唱をしていてシャバー達は歪な水色の炎の壁に挟まれていた。



 「(この詠唱は…氷竜の息吹き!この温度で放たれれば掠っただけで半身が凍結する!)」



 詠唱を聞いた瞬間なんの詠唱かわかり、即座に妨害しようと鍵言を紡ぐ。



 「《フェイムアーツ・業炎乱舞》ッ!」



 家系固有の魔法でエクリテ先輩の魔法を行使する。



 「《闇抜い》」

 「くっ!」



 音速のスピードで走っているはずなのに進まない、これは……



 「ダメだよ、アフニ。邪魔は」

 「ネナ…」

 「【吹き荒れろ、氷雨(ひさめ)。凍てつく吐息を持って】」



 詠唱が二小節目に入った。シャバー達も範囲外に逃げるかエドバに妨害しようとしているけど、ネナがどちらとも妨害している様ね。



 「《聖剣解放・光満ちる聖域》ッ!ぐっ…」



 シャバーが聖域を使って光の領域を展開させた。光満ちる聖域は聖域内の闇魔法の効果を皆無にする効果を持っている。



 「あ、これちょっとまずいか、もっ!!!」

 「避けられたわね《フェイムアーツ・クリムゾンエッジ》」

 「それはマズイってぇぇ!例え模造だろうがそれは焼き死ぬってっば!」



 すばしっこい。早く詠唱を止めないと。対象をネナからエドバに変えた一瞬シャバー達を横目で確認する。



 「はぁ、はぁ…ガンズ、行けそう…?」

 「いや、無理だ。捉えられない、あと何分保てる?」

 「…約、5分」



 頑張って妨害はしているもののエドバが聖域外に移動し続けているから、攻撃が決定打になっていない。それに聖域を維持する魔力も膨大で普通なら5時間は余裕で発動し続けられるけど、この空の影響で使う魔力が数倍になっている。マズイ状況な上に時間との勝負になった。それなら私が道を作る…!



 「《フェイムアーツ・光馬の一走》」

 「早ッ!エドバ様!アフニがそっち行ってます!」

 「【息吹け、氷竜。全てを凍結させ成し遂げろ。銀世界】」



 最終小節に入った!でも光馬の一走の速さなら鍵言を紡ぐ前に一撃入れられる!



 「《フェイムアーツ・業炎刃》ッ!」



 業炎の刃が火花を撒き散らばしながら、その炎刃を私は振り下ろした。





いかがでしたでしょうか。


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次回は12月30日の17時を予定としております。

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