第20話 技合戦
お待たせしました!
それでは第20話をお楽しみください。
「手加減はしませんわよ!《ストームボルト》ッ!」
「当たり前だ!《ソブレン流・覇刃・多乱撃》っ!」
「フェロスビラ。勝ちに行こう。《聖剣解放・ドレインストライク》」
シルレの合図の魔法が発動し、レンスレッテ、ローユ、シャバーの3人は打ち合わせていたかの様に 全能力向上を発動し即座にエドバ目掛け、それぞれ最も得意な攻撃を仕掛ける。
「ははは………苦笑いしか出ませんねっ!《エンチャント》ッ!」
エドバはレンスレッテが放って来た数十のストームボルトをアルミスの能力である鉄武作製を使い、長さ30センチの鉄の剣を作り、その剣にエンチャントしていき、迫って来ているローユの斬撃をバックステップを踏みながら迎え打つかの様に魔法を放つ。
「《ファイヤバレット》《アイスバレット》」
炎と氷が圧縮された様な小さい球は斬撃の起動をずらした。だが最小限の魔法と動きでローユの斬撃を躱したエドバにシャバーのドレインストライクが魔法と斬撃を吸収し進んでいた。
「(魔力の刃か?…いいや、違う。アレの技を模造したのか)」
シャバーが放った十字の斬撃は未だ迫って来ているストームボルトと残留しているローユの斬撃を吸収し、その刃はもはや風刃と化し、速さと刃自体が約3メートルまで伸びエドバの結界を破壊しようと迫って来る。
「これじゃあ、逃げられるよね?だから。《聖剣解放・審判の雨》」
「チッ、シャバーの無差別攻撃か《ソブレン流・二上波撃》ッ!」
「貴方方に構ってる暇はないですわっ!《大嵐刃》ッ!」
次の瞬間天井に眩しいくらいの光の粒が現れ、シャバーが立っている半径1メートル以外に無差別に降り注ぎ、それをローユは二上波撃の一振り目で粉砕し、二振り目でお返しと言わんばかりに横一閃。その一閃は波動を帯びてかなりの広範囲に広がり、離れているエドバとレンスレッテにも届く一閃であったが、レンスレッテは大嵐刃で自身に向かって降り注いでくる光の粒と波動を帯びた一閃を根こそぎ掻き消した。
「(あんな魔法も会得しているのか……さて私はこの状況をどう切り抜けようか)」
真後ろは際限なく加速し強くなり追尾して来るドレインストライク。上には数千の審判の雨。真正面からはローユの波動を帯びた一閃。どれも結界を破壊する威力は十分に持っている。
「(レンスレッテ嬢のところまで駆け抜けても、審判の雨と波動を帯びている一閃がドレインストライクに吸収されてドレインストライクを更に強化するだけだ。それにこの戦いは私の実力を測る為でもある。開始から生徒以外の視線が増えたのだ間違いはない。ならやるべきことは一つだ)」
エドバは正面の波動を帯びた一閃を飛んで躱し、空中で降り注ぐ光の粒をあえてドレインストライクに弾き、ドレインストライクを強化する。
「何をする気なのかな〜?」
「何ニヤニヤしてるんだっと」
空中を舞うような動きで光の粒を弾いているエドバを見ていたシャバーにローユが接近して剣を振るう。
「も〜、ローユ君はせっかちだなぁ。ッ!危なかった…」
「あら、破壊したと思いましたのに」
ローユの剣を軽々とフェロスビラで受け止めたシャバーの背後から疾風迅雷を発動させたレンスレッテが突きを放つがギリギリのところでシャバーが気付き、無詠唱でフェロスビラの力を操り、白色の盾を割り込ませレンスレッテの突きを既の所で止めた。それを確認したレンスレッテは素早く後退しながらエドバを見た。
「(エドバ様、なにをなさろうとしていますの?)」
この場で唯一エドバと戦ってある程度の実力を知っているレンスレッテはエドバのしていることがいまいち理解できなかった。
レンスレッテが立ち止まった瞬間に最後の光の粒をドレインストライクに吸収させたエドバは3人の間に向かって魔法を放った。
「《氷竜の息吹き》」
氷と冷気が含まれた風が地面に付きそこから勢いよく広がり一瞬で辺り一面が氷と冷気に包まれた。その状況を見たシルレは「なるほど」と言って自身にも《純氷壁》を展開した。
「こんなもの振り払って差し上げますわっ!《大嵐刃》ッ!」
レンスレッテが大嵐刃を発動するが冷気が吹き飛ぶ様子はなく氷も壊れる様子がない。
「どうなっていますの?この魔法は」
「《炎柱》」
レンスレッテの疑問はエドバの次の魔法によって掻き消された。エドバは剣にエンチャントしたストームボルトの魔力を全て使い、剣から炎柱をドレインストライクに放ち、炎柱の反動を利用して落下速度を加速させ、ドレインストライクより前に地面に着地して、着地した体制から連続で鍵言を紡ぐ。
「《マジックキャンセラー》解除。《リブート》」
リブート。その鍵言が聞こえた瞬間。エドバの姿が消え炎の軌跡だけが糸となって辺りを回り、その炎が氷を溶かし水となるが温度は冷たいままで、レンスレッテ、ローユ、シャバーの足を膝まで氷で包み込む。
「……ッ!まさかっ!」
シャバーがいち早く気付くがもう遅い。炎柱を吸収したドレインストライクは高温の炎刃と化していた。
「(クッ!コントロールするにしても大きくなり過ぎて、どうコントロールしても残り1秒で水に高温の刃と化したドレインストライクが当たる)」
ある程度の氷を溶かしたのを確認したエドバは移動していた速度を維持してシルレの近くまで行き「《エアキューブ》」と鍵言を紡ぎ、エドバを囲うように真空の箱が展開されたと同時にドレインストライクが水に触れて爆発が起きた。
「(魔法とは物理法則、自然法則を超えた力である。だがそれは世界創世から存在する7大属性とその発展系の7属性にはまた別の話である)」
その爆発を見ながら心の中で言った。そしてシルレが勝者の名前を言う。
「勝者。エドバさん」
いかがでしたでしょうか。
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次回は8月26日の17時を予定としております。




