第18話 魔法の授業
お待たせしました!
それでは第18話をお楽しみください。
魔力とは何か。
それはあらゆる生命に宿る目に見えない力であり。
大気中に存在する魔力元素、すなわち魔素を体内に取り込み、取り込んだ魔素を魔力に変換して初めて魔法が使えるようになる。
では魔法とは何か。
魔法とは体内の魔力を使い物理法則、自然法則を超えた力の事を指し、現在の魔法では数十年前まで主流であった魔法詠唱はなくなり無詠唱か詠唱破棄が主流になった。
それは人類の魔法進歩によって魔法に使用する魔力軽減化や改良が進み、戦闘面で無詠唱と詠唱破棄が猛威を振るい、それにより無詠唱と詠唱破棄を扱うものが多くなり、それに反比例して魔法詠唱を扱う者が少しずつ減っていったからだ。
だが、魔法詠唱が使われなくなった。かというとそうではない。
大規模魔法や儀式魔法といった個人の魔力では行使できない魔法に用いられることが多くなった。
「今話したことからわかる通り、現在の魔法は無詠唱と詠唱破棄が主流となっています」
話が一区切りしたところでシルレは魔法の行使を止めて生徒達に向き直った。
場所は学院の西側、魔法の授業専用の第2訓練所。専用というだけあって魔法に対する耐性、無効化、反射、妨害など様々な的や障害物があり、床から天井まで一面に魔法無効の結界が張り巡らされてある。
「教室でも言いましたがこの時間は魔法の実戦です。まずは1対1でやってみてください。全員が対戦し終わったら団体戦を行います」
次々と話すシルレに生徒達は静かにその言葉を覚えていく。
「ルールは結界破壊で行います。禁止事項ですが契約した存在の召喚です。これを破った生徒は単位がマイナス3されます」
単位マイナスと聞いた生徒達はゴクリと喉を鳴らした。
「単位か……」
「単位のこと、よければ教えて差し上げますわ」
「え?ええ、お願いします」
エドバはポツリとこぼした言葉に隣にいたレンスレッテが反応した。誰にも聞かれないように言った言葉に反応されて、エドバは少し驚いたがせっかく説明をしてくれるんだからとレンスレッテに説明を頼んだ。頼まれたレンスレッテは笑顔で説明を始めた。
「単位は学院生活に3つ大きく関わって来ますわ」
そう言ってレンスレッテは3本の指を立てた。
「まず大前提として進級に単位が12必要ですわ」
「単位が12ですか?」
エドバはアルメリアから単位について教えてもらっているが生徒が単位をどう認識しているか知るためわからないふりをする。
「そうです。もし単位が12集まらない場合。留年、もしくは退ーー」
「そこ2人なにを喋っていますか?」
突然エドバとレンスレッテの間を氷の刃が横切った。
「今は私の話の途中です、話すなら実戦中か私の話が終わってからにしなさい」
「は、はい!わかりましたわ」
「わかりました」
返事を聞いたシルレは淡々とした様子で話を再開した。
「魔法は上級までとします。武具の使用は各自で決めてください」
その言葉を合図に生徒達が動き出した。そんな中エドバに話しかけてくる者がいた。
「おい、特待生、俺と勝負しろ」
傲慢、嫉妬、苛立ちが多分に含まれた言葉。しかしエドバはそれを断ろうと振り返えろうとした直後レンスレッテが言葉をかけて来た男子生徒に言った。
「貴方程度の実力で勝てると思ったのなら恥を知りなさい。ローユ」
ローユ。その名前には聞き覚えがあったエドバは記憶を遡った。
「(確か…入学試験で5席で合格。得意な魔法属性は全て。剣術も世に名高い名家のソブレン流。さらにその長男。今年でなかったら確実に首席を取れていたとアルメリア学院長が話していたな。つまり…)」
エドバが記憶を遡っている時、ローユとレンスレッテは言い争いをしていた。
「今はお前と問答をしている暇はない。下がれレンスレッテ」
「下がりませんわ、それに実力に見合わない相手に挑むなら相応の相手がいなくて?ローユ」
「チッ、シャバーか」
「シャバーなら貴方よりも数十段強いでしょう?ねぇ?5席さん?」
「レンスレッテお前!!もう1度言ってみろっ!」
「何度だって言って差し上げますわよ」
「呼んだ?」
一発即発な状況の中呑気な声で現れた男子生徒にローユは舌打ちをした。
「自分のチームに止まってろよ。シャバー」
「えー、2人が僕の名前呼ぶから来たのに〜」
「(なるほど、彼が入学試験4席のシャバーか。得意な魔法属性は光。愛剣のフェロスビラを常に携帯している。か…)」
エドバの視線に気付いたのかシャバーがエドバに近づくがそれを黙って見ているレンスレッテではなく、シャバーに向けてストームボルトを無言で放った。
「わわ、もー、危ないじゃん。レンスレッテさん」
「軽々かわしてよく言いますわね…」
「いゃ〜レンスレッテさんが本気で当てて来なかったから避けられただけだよ〜」
「その余裕イラつきますわ」
バチバチと火花を散らす2人だったがレンスレッテはふと視界に入ったローユを見た。
「おい!レンスレッテ!八つ当たりに俺を狙うな!」
「あら、すみませんわ、ローユ。視界に入ったもので、つい」
「ついじゃねぇよ!」
「あ〜れ〜?エドバさんは?」
シャバーの言葉でエドバがいなくなってた事に気付いた3人は辺りを見渡してシルレと話をしているエドバを見つけ、エドバの下に向かった。
3人が着く頃には話が終わろうとしていた。
「4人同時に戦うという事でお願いします」
「ええ、わかりました」
「「「え!?」」」
その会話を聞いた3人は当然驚くのだった。
いかがでしたでしょうか。
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・無詠唱、詠唱破棄。がわからない読者様へ簡単なご説明。
・無詠唱
口頭で詠唱や鍵言を言わずに魔法を発動させる。
・詠唱破棄。
鍵言のみで魔法を発動させる。
(これはあくまでもジェネラリーナイトの設定です。)
次回は7月29日の17時を予定としております。




