表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
17/70

第16話 帝国の皇族姉弟

お待たせしました!


第16話をお楽しみください!



 




 サイド [エドバ]




「(良かったの?主)」



 学院長室を退室して教室に歩き始めた時、念話でアルミスが話しかけて来た。



「(これで良い。長い付き合いのあの方々はこれで察せる)」

「(ん、主が良いならアルミは何も言わない)」



 察しなくとも良い、注意と警戒心は私に集めた。今打てる手は打った、これであの子は外れる。後は待つだけだ。



「エドバ様〜!」

「レンスレッテ嬢。どうされましたか?」



 階段が後数歩の所で私の名前を呼びながら、階段を駆け上がって来たレンスレッテ嬢は私を見つけるなり詰め寄って来た。ヴォルシェーブニク家の方々は詰め寄る方が多いなぁ。



「どうされましたか?ではありませんわよ!エドバ様を置いて教室に戻ってしまうところでしたわ!」



 教室まで行って、私がいない事に気付いてここまで戻って来たのか。悪い事をしてしまったな。



「申し訳ありません。質問をされましたので、その質問に答えていましたら少々時間が掛かってしまいました」

「どんな質問ですの?」

「些細な事です。さ、レンスレッテ嬢。次の授業まであまり時間がないのではないでしょうか?」

「あ!そうでしたわ!エドバ様急いで行きましょう!」

「ええ」



 そう言ってレンスレッテ嬢は今し方登って来た階段を下り始めた。それに続き私も下り始めた。




 ✳︎✳︎✳︎




 エドバが去った学院長室は今もなお静寂に包まれていた。



「良かったのですか?姉様」



 その静寂を始めに壊したのはハルバールだった。



「ん〜?何が?」



 ゆっくりとネモフィラはハルバールに振り返った。



「エドバさんに聞きたい事、他にもありましたよね?」

「そうね。レンスレッテ様とのご関係は気になるわね」



 ハルバールの質問にネモフィラは見当違いの言葉を言った。



「いや、そうではなくてですね…」

「ハルは気にならない?なんで王族の隠し子でもましてや貴族でもないエドバに様付けをしているのかって」

「今僕達、神妙な話してましたよね!?なんでそんな方向の方に話を持っていくんですか!?」

「お父様は気になりません?」

「姉様話聞いて!?」



 ハルバールの叫び虚しくネモフィラは自身の父、ハディオに目を向けた。

 ハディオは自身の子の話し合いに快活に笑いながら答えた。



「まぁ、気にはなるがそこまでじゃない。大方予想もできるしな」

「2人とも女心がわかってない!ハル!そんなんじゃララちゃんに嫌われるわよ」

「ここでララーシェさんの名前出しますか!?」

「ええ、出すわよ!て言うかハル、まだララちゃんの事さん付けしてるの?」

「そこ、うるさいですね!年上なんですからさん付けしたって良いじゃないですか!」



 白熱するルフィフォ帝国の皇族兄弟の言い合いはハディオが止めるまで続いた。



「ネモ、ハル先に帰れ。俺はラングラット王と少し話をしてから帰る」

「わかりました。ランぐラット王、ルンシーネ様、私達兄弟はここで御暇します。行くわよハル」

「失礼しました」



 そう言ってネモフィラとハルバールは学院長室を後にした。



「うちの子がすまんな、ラングラット王」

「気にするな、ハディオ殿。して話とは?」



 エドバが出て行ってから終始無言を貫いていたラングラットが口を開いた。



「探り合いは得意じゃないんだ、だから率直に聞くぞ。何を見た。いいや、何を聞いた?」

「 わかった。それを話す前にルンシーネ、アルメリア、席を外してはくれないだろうか」

「わかりました」

「ここ私の部屋なのに……」



 まぁまぁとルンシーネに慰められつつ2人は学院長室から出て防音と魔力遮断の結界が展開された。その事を確認してラングラットは顔色一つ変えずに言った。



「天の(らい)は既に闇に堕ちている。雷鳴に導かれ自然の化身たる炎と水は焼き貫かれる。それは汝の希望とて同じ。終焉を飾るのは哀れな竜の末裔子(まつえご)。防ぎたくば今に生き、世を欺き続ける王を頼れ、さすれば汝等は救われるだろう。だが忘れるな、全てを失ってでも哀れな竜の末裔子に惨劇は見せては行けない。さもなくば滅びはすぐそこに迫る」



 その言葉を聞いたハディオは眉間に皺を寄せた。



「誰だ」



 主語もハッキリしていない言葉だがラングラットは答えた。



「プロメテウスだ」

「なるほど、恩を売っとこうってわけか。アイツにそんな事効きはしねぇっていうのに」



 得心が行ったのかハディオはソファーに凭れ掛かった。



「同感だ、だが…」



 ハディオの意見に同意したラングラットだが顔を曇らせた。



「真実かどうか……か」

「ああ」



 数分悩んだがわかるはずもなく。ハディオはソファーから立ち上がった。



「ここで悩んでいても仕方がない。俺も帰るとするか」



 そうラングラットに言って学院長室のドアに向けて足を進めた。



「また来る」

「その時は先に手紙で知らせて欲しいものだ」



 その言葉にハディオは笑いながら言った。



「ガハハ、努力はする」



 ハディオが出て行って1人になったラングラットは溜め息を吐いた。



「全く、良くも悪くも2大帝国の皇族との話は疲れる」





いかがでしたでしょうか。


質問や感想、コメント、改竄点などを頂けると嬉しいです!

下の⭐︎を押して評価、応援、ブックマークに追加をして頂けると幸いです。



次回は7月1日の17時を予定としております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ