第14話 破魔の雫
大変お待たせしました!
今回は短いです。
諸事情により予定していた時間に投稿できず申し訳ありませんでした。
それでは第14話をお楽しみください。
計画と言う程であるのだからと身構えていたエドバは計画の内容を聞いて呆れてしまう。
「私がとやかく言うつもりはありませんが、さすがにその計画は安易すぎでは?」
「あははは……私もそう思うわ……」
「お主ら!我が考えた最高の計画ではないかっ!」
そう言われてもとエドバは計画の内容を振り返った。
計画はこうだ。まずエドバをソヒィスティア王国に来させるためアルメリアにお願いと神殺しの噂についての情報を手紙で送ってもらう。それだけだ。計画ですらない内容にエドバは再び呆れた。
「迷子になっている少女に男が絡んでいます、お助けください。この文はまるで未来が見えていたかのような文ですよね、ラングラット陛下」
計画の素晴らしさを熱弁しているラングラットにエドバは冷めるような声で手紙に書かれたお願いの内容を朗読してからラングラットを見た。
「なんのこーー」
「私に言い訳が意味のないことをご存知ですよね?……未来視の能力。使いましたね?」
一度は白を切ろうとしたラングラットだがエドバの言葉を聞いて降参と両手を上げた。
「確かに使った、だが我が見たのは娘が寮の門を通るところまでだ」
「なるほど、魔物の襲撃は見られなかった、と?」
「そうだ。魔物の襲撃で学院を覆う結界が壊れたと聞いた時は驚いた。結界が壊れる程強かったのか、その魔物達は」
未来視を使ったことを認めたラングラットは次に魔物の襲撃の事をエドバとアルメリアに聞いた。
「それは私にもわからないわ、復旧してても結界に異常はなかったし、かと言って魔物達もそれ程強くなかった。ましてや束になっても学院の結界は破れない、ただ一体は特別でランクはSSランクかそれ以上。それでもやっぱり結界は破られはしないのよ、特別な何かを使っているんじゃないかと思っているんだけど……」
「思い当たらないか。なるほどな……」
「破魔の雫ですよ」
「「なっ!」」
アルメリアとラングラットはなにか見落としているところがないか思案しているがエドバは迷いなく言い切り。エドバの出した名前を聞いてアルメリアとラングラットはあり得ないと驚いた。
「破魔の雫って本当なの!?あれは飲んだ者は魔法に対する攻撃が一時的に跳ね上がると言う代物で世界でも年に1本出回ったら運がいい方で有名な貴重なポーション。それが今回魔物に使われたと言うの?」
「ええ、運が良いのか悪いのかアルミスに使われていました」
エドバの言葉にアルメリアはなるほどと納得しているがラングラットはちょっと待ったとエドバに言い質問した。
「契約したのか?」
「ええ、しました」
ラングラットの質問にエドバは答え、それを聞いたラングラットは深くソファーに座り溜め息をこぼした。
「我からは何も言わん。が教えろ。魔物の襲撃は誰の差金だ?エドバ、お主ならわかるだろ」
その言葉にエドバはええ。と返し魔物の襲撃を差し向けた者の名前を言った。
「ーーーーーーーー」
「っ!?なるほどな、しかしまぁなんとも哀れな者達だ」
「?エドバ君もういっかーー」
エドバの言葉はアルメリアには聞こえずもう一度聞こうとしたがその時ドアがノックされてアルメリアはエドバに聞くのを諦めどうぞと入室の許可を出す。
「失礼します。ああ、やはりここにいましたか」
始めに入って来たのは青色の髪と目をした女性で、その次に黒と金色のマントに身を包む大柄な男性、その次は白髪に大柄な男性と同じ金色の目をした少年で、最後に入って来たのは水色の髪にタンザナイトのような濃い青色の目をした少女だった。
「ルンシーネか、先に帰って来てすまないな」
そう言ってラングラットは1番始めに入って来た女性に誤った。ルンシーネと呼ばれた女性は大丈夫ですよと言うが疲れが滲み出ている。
「ハディオ皇帝にネモヒィラ皇女とハルバール皇子、何用で自身で来たのだ?」
ハディオと呼ばれた大柄な男性は笑いながらラングラットに話した。
「いや、な〜に俺はただの娘達のストッパーだ。ああ、決っしてペルロザとヘレナに脅されたからとかじゃないぞ」
「そうか……」
ハディオの言葉が終わったのを確認したネモヒィラと呼ばれた少女はエドバの近くに歩い行き、その後ろにハルバールがやれやれといった様子で付いて来ていた。
「久しぶりね、エドバ様」
「お久しぶりです。エドバさん」
「お久しぶりですね、ネモフィラ様にハルバール様」
少々棘のある言い方でネモフィラはエドバに挨拶をし、反対にハルバールはフレンドリーに挨拶をして、エドバも2人に挨拶を返した。
「ずいぶんと他人行儀だな、エドバよ。俺達はもうかっ痛ったぁっ!脛を蹴るなっ!ネモ、ハルっ!」
「「余計なことを言おうとしたからです」」
「あれが余計なことだと言うのか!違うだろっ!この朴ねーー」
一気に騒がしくなった学院長室にエドバは微笑んでいた。その微笑みはアルメリアには心からの笑みだと見えた。そう思った直後キーコーンというチャイムが鳴った。
「1時限目が終わったみたいね、エドバ君は教室にーー」
アルメリアが言い終わる前に廊下から走っているような足音が聞こえ、エドバとアルメリアはもしやと思いドアの方を見た。その時ドアが開け放たれた。
「エドバ様なにをなさっているのですっ」
開け放たれたドアの向こうにいるのはレンスレッテだった。この時、2度あることは3度あるという諺が頭によぎったエドバとアルメリアだった。
いかがでしたでしょうか。
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次回は6月3日の17時を予定としております。




