第10話 決着?
お待たせしました!
ゴールデンウィーク記念投稿第2回目!
第10話をお楽しみください!
サイド [エドバ]
「さぁ、お見せしますわ、私達の全力を」
そう言ってレンスレッテ嬢は複数の魔法を展開させた。視認した数を数えてもおおよそ100はある。ニヒナと言う無属性の精霊の能力だろう。能力は魔力の倍加。
(それにニヒナから感じられるこの魔力量…間違いない、上位精霊だ。知ってはいたが直接見ると凄い存在感だ。ここからどうする?剣は砕け散った次はーー)
「行きますわよ!」
次の手を考える余裕は与えないと言わんばかりにレンスレッテ嬢が魔法を展開させながら迫って来る。レンスレッテ嬢は全力で勝ちに来ている、ならば私が取るべき行動は1つ。
「初陣だ。アルミス、準備を」
「(ん?すぐ行けるよ、主)」
アルミスに声を掛けると念話で頭の中に直接アルミスの声が聞こえた。どうやら彼女は準備万端らしい、なら少し仕事をしてから出て来てもらうとしよう。
「アルミス、今できる限界まで引き上げろ」
「(……ん、わかった)」
契約した者同士はある程度思考を共有できる、そのため今みたいな言葉でもなにをするのかアルミス達には伝わる。アルミスの声が途絶えた瞬間頭から何かが抜けていくのを感じ、レンスレッテ嬢の目を見た瞬間、激痛がしたが大丈夫、いつもの事だ。と思い、残り少ない魔力をギリギリまで使いレンスレッテ嬢の足止めをしながら詠唱する。
「【一筋の光り、願いの子ら、生み出されし武器と共に我は歩もう】」
詠唱に呼応し左眼から光りが溢れ出し真ん中に数々の武器を漂わせる竜が描かれた銀色の魔法陣が作られていく。
「【蒼天の空に青き花々の草原。その景色の光景を世界は忘れ去った】」
レンスレッテ嬢は足止めを難なく突破して妨害をしようと展開した魔法を放って来るが。
「なっ!なんですの!?」
「武器の刀身ですね」
「そんなの見ればわかりますわ!わかりませんのはあの数をどうやって意思でも持っているかのように動かしているのかでしょう!?」
「うん〜、大丈夫ですよレッテ、50個しかありません。数では私達の方が上です」
「そういう問題じゃありませんわっ!」
どうやらアルミスが能力を使ってレンスレッテ嬢達を足止めしてくれているようだ。その間に詠唱を最後まで紡ぐ。
「【燃える心はもうない。だがその意思は未だ途絶えていない】
【眠りし竜は目覚め、厄災となり最後の破片となるだろう】
【この出会いが仕組まれた出会いであるとしても我は超えていく】」
この詠唱は過去の偉大な神がとある子らに向けて継ぐんだ詠唱の1つ。しかし今は誰1人としてその詠唱を知らず、忘れ去られてしまったが俺は確かに見た。その声を、その光景を。だからアルミスに出会った瞬間この詠唱は完成した。
「【創成せよ。新たなる道を】」
鍵言を紡いだ瞬間魔法陣が完成した。そして俺は彼女の名前を呼ぶ。
「アルミスッ!」
声に応じて魔法陣から白銀になった竜形態のアルミスが現れた。アルミスが現れたことを確認し、レンスレッテ嬢達と向き合う。
「お待たせしてしまい申し訳ありません」
「大丈夫ですわ、私達も準備をしていましたのっ!」
そう言うレンスレッテ嬢達の周囲には膨大な魔力密度のストームボルトが100発展開されていた。それを見て軽く戦慄する。ストームボルトはバリスホート士爵の代名詞と言われている。その威力は1発でおおよそ300体いた魔物の軍団を半壊させる程の威力を持つ。それを短時間で100発も用意してみせた。
「努力の結晶か………アルミス、今使える量は」
「(500キロだよ、主。展開してる50本の剣を合わせたらちょうどになる。あとこの剣達は主でも操作できる)」
それは私も剣を遠隔操作できるってことか?と思ったが戦闘中のため割り切った。アルミスは念話を介して私の質問に答え終わったあと、展開していた剣達を周囲に集めた。
「なるほど、1本10キロか……」
アルミスの説明を聞きながら考えたかったがレンスレッテ嬢が魔法を放ってくるのが見え、アルミスに簡潔に言った。
「1本5キロに変更して100本に」
「(ん、わかった)」
アルミスの声が聞こえなくなったと同時に剣が分裂していき普通の剣の刀身だったのがレイピアの刀身のような形になりその数を100本に増やし、レンスレッテ嬢の魔法を迎え撃った。
それからはまさしく魔法と剣の攻防、絶え間ないストームボルトを剣を操って相殺していくが決定的な一打は与えられていない。
「ニヒナ決着を付けに行きますわよっ!」
「準備はできてます。いつでも行けますよ」
どうやらレンスレッテ嬢達は決着を決めに来るようだ。ならば私も最後の仕上げをしよう。
「アルミス、飛んでブレスを吐いてレンスレッテ嬢達を来させるな」
「(ん、わかった)」
そう言ったアルミスは翼をはためかせて飛び上がりブレスを吐く準備をした。そしてレンスレッテ嬢達は攻防の時に残していたストームボルト10発を一点に集中させて放ったあと、鍵言を紡いだ。
「「《疾風迅雷》ッ!」」
風と雷の混合魔法の疾風迅雷。それが発動した場合使用者は音速と同等の速さを得る。そして今レンスレッテ嬢は 全能力向上も掛かっている、その場合速さは音速を超える。
「アルミスッ!」
「させませんよっ!」
レンスレッテ嬢達が鍵言を紡ぐと同時にアルミスの名前を呼んだ、それに応じアルミスがブレスを吐くがそのブレスはニヒナの結界魔法によって防がれてしまう。
ブレスを受けなかったレンスレッテ嬢は残像を残して一瞬で目の前に移動して剣を横一閃。それを展開している全ての剣を消して手元に再度作り直した剣で受け流した。一閃が受け流されたのを確認したレンスレッテ嬢は後ろに下がろうとするがそんなことはさせない。私は一閃を受け流した状態から、前屈みになり、一歩踏み出した。足が地面に付く前にレンスレッテ嬢の結界を壊そうとしたが。
「ッ!」
「(届かないっ!ならー)」
そう思い剣の刀身を伸ばした。刀身を伸ばした剣でレンスレッテ嬢の結界を破壊したと同時に足が地面に付いた。その時。
「そこまでっ!」
試合終了の声が響いた。
いかがでしたでしょうか。
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次回は明日。5月5日の17時を予定としております。




