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ジェネラリーナイト  作者: 星芽龍英
第1章 始まりの竜
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第9話 仕切り直し

お待たせしました!

ゴールデンウィーク記念投稿、第1回目!

第9話をお楽しみください!





 「それでは試合ーー始めぇ!!!」

 「ウインドバレット!」



 試合の合図と共にレンスレッテは詠唱破棄で風属性のウインドバレット5発をエドバに目掛けて放った。それを迎え撃とうとエドバは腰の剣の柄を握る時に違和感を感じた。



 「(この違和感は?……ああ、なるほど……って思っている場合じゃないなっ!)」



 その違和感の正体に得心が行ったエドバは迫って来るウインドバレットを全て剣にエンチャントしてアルメリアに大声で言った。



 「アルメリア学院長っ!結界を貼らないで始めてどうするんですかっ!」

 「あ」

 「「チッ」」



 三者三様。改め、三者ニ様。アルメリアとバリスホートの2人はエドバの言葉に舌打ちをして同時に「そのまま気付かず戦ってくれれば……」と言ったがエドバの言葉でレンスレッテは魔法の発動を止めてしまっている。まだレンスレッテが魔法の発動を止めなければエドバの言葉は聞き流せたが、両者とも手を止めていては無理だ。アルメリアは渋々といった様子で結界作製機器(バリアクリエイト)を操作してエドバとレンスレッテの2人に結界を貼った。



 「え〜、改めて試合を始めます。2人とも準備はいい?」

 「「はい!」」



 アルメリアの確認にエドバとレンスレッテは頷き、両者とも構えた。それを確認したアルメリアは先程と同じく手を上げて試合開始の合図と共に振り下ろした。



 「それでは試合ーー始めぇ!!!」



 再びの合図と共にレンスレッテはエドバに向けて走り出し先程とは比べ物にならない数の魔法を無詠唱で展開させた。



 「無詠唱で風と雷属性のランス系とバレット系が約10個ずつ……それに無属性の 全能力向上オールアビリティーアップ。その全てを同時に使用しても枯渇しない魔力量。流石は嵐雷(らんらい)と謳われるバリスホート士爵の1人娘……」



 迫り来る魔法の数々を目の前にエドバはその魔法と追蹤して向かって来るレンスレッテの力量に感嘆していた。そんなエドバの様子を見てもレンスレッテは油断せずに距離を詰めて来る。



 「先程は防がれてしまいましたがこの数は防げますかしらっ!」



 そう言ってレンスレッテは展開していた魔法をエドバに放った。



 「ええ、防いでみせますとも」



 エドバは先程剣にエンチャントしたウインドバレットの魔力を再利用し再び剣にレンスレッテの魔法をエンチャントしていく。



 「(なんですの?この異様な速さのエンチャント技術は。見たこともありませんわ。そもそも他人の魔法はエンチャントできないはずですわ、そのはずですのに……)」



 エドバが剣に自身の魔法をエンチャントする様子を見てレンスレッテはその異常差に驚いたのも一瞬、戦闘中と割り切り、疑問を後にしてエドバの足元目掛け展開している全てのウインドバレットを次々と放った。



 「ははは……容赦ないですね」



 エドバは苦笑しながら次の手を思考する。今回のルール上、エドバは光の輪に触れれば即刻負けである、限られた場所で回避するのは無理に等しい。おまけに光の輪は一定の高さに達すると自動で重力魔法(グラビティー)が発動するように作られている、そのため空に回避することもできない。そこまで思考したエドバは回避を諦めて剣にエンチャントした魔力を使って魔法を行使した。



 「《エアキューブ》」



 鍵言が紡がれエドバを囲うように真空の箱が展開された。数秒後ウインドバレットとエアキューブがぶつかり合い爆風が起こる。その爆風はウインドバレットが止むまで続き、エアキューブは最後のウインドバレットで破れた。その瞬間を待っていたかの様にレンスレッテは距離を積める。


 それを防ぐためにエドバは剣に残っていたウインドバレットを魔力として使わずに魔法のままレンスレッテに打ち返した。



 「え!?そんなのありですのっ!?」



 剣から先程放った自分の魔法が出てきて返って来るのに驚いたが、冷静に横に飛んで回避しながら残していたウインドランスで迎え撃つ。だが1発の威力が上がっているのか相殺にならず、しかも追って来る。仕方がないと思い、ライトニングバレットを使って確実に相殺していきながら残ったライトニングランスをエドバ目掛けて放った。



 「流石に雷はキツイですね…… 」

 「辛そうには見えませんわね.寧ろ余力すらありそうですわ」



 ライトニングランスを防ぎ切ったエドバにレンスレッテが話しかけてきた。



 「…貴方の実力は本物でしたわ。ですので小手調べはここまでにして、(わたくし)も全力でいきますわ!」



 そう言い放ちレンスレッテは無詠唱で風属性のストームをエドバに向けて放った。放たれたストームはレンスレッテの下を離れるごとにその威力を増して稲妻を纏った。ここが室内でなかったらあらゆる物を吸い込んで災害級の魔法になっていただろう。


 その魔法を見たエドバは手に持っていた剣を迫って来るストームに投げてエンチャントと鍵言を紡いだ。



 「クッ!流石にこの量をエンチャントするのは今の状態では無理があるか……」



 ストームに投げられた剣はストームとぶつかり、ストームをエンチャントしていくがあまりにも膨大なため、完全にはエンチャントできないと踏んだエドバはエンチャントしたストームの魔力を使ってレンスレッテが放ったストームとは逆回転のストームを放ち相殺しようと試みた。


 エドバがストームに対応している間レンスレッテは詠唱をしていた。



 「【無の化身たる汝に願う。あらゆる魔を討ち倒し、我が血族に盤石たる栄華を】」



 未だストームを相殺しきれていないエドバは少し違うがその詠唱に心当たりがあった。



 「継承……いいや、生まれたのか。なるほど、これは確かにバリスホート士爵が自慢したくなる訳だ」



 詠唱に呼応しレンスレッテの右手から光が溢れ出し灰色の魔法陣が作られていく。



 「【開かれよ、無冠の扉】ッ!」



 そして鍵言が紡がれ魔法陣が完成すると同時にエドバはストームの相殺に成功したが2つのストームを受けて剣が粉々に砕けてしまった。そんなことは気にせず、レンスレッテは自身に宿る精霊の名前を呼んだ。



 「ニヒナ!」



 レンスレッテの声に応じ魔法陣の中から何かが出て来る。出てきたのは希少な無属性の精霊だった。その精霊の身長はレンスレッテとあまり変わらず、一見すると姉妹と見間違う程だ。自身の隣に来たニヒナを確認してレンスレッテは言った。



 「さぁ、お見せしますわ、私達(わたくしたち)の全力を」





いかがでしたでしょうか。


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ゴールデンウィーク時の投稿は多少誤差はありますが全て二千文字程度です。



次回は明日。5月4日の17時を予定としております。

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