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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
番外S 雷と人工彗星
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番外 その6

「あれがハレーテイル……」


眼が捉えた鉄道は写真で見たほど輝かしくない

光無き地下を暗く

音もなく

進み続けている


『この島初の民間用リニアモーターカーでしたっけ?』

『なんか意外です、この島の全ての鉄道がリニアでも良さそうなのに』


「案外中央議会の取締が厳しいみたいだよ?」

「何かあるのかもね」


『けど……思ったより長くて硬そうですね』

『……あ、でも』


「でもまぁ民間機なんだ、走り続けてる暴走列車なんて乗り込んで中を壊して終わりでしよ………?」


ガチャン

ガチャン

ガッコン!


「ランチャー……!?」


外壁が開き無数のミサイルが展開され

装填されていたミサイルが発射される。


『数は……12発!』

『減速します!!』


「こっからは直線だ」

「減速しないで構わない」

「狙い撃つぜ!!」


遠い8発を撃ち落とし

4発を銃身で殴りつけ壁へ叩きつける。


「うお、なんだ?」


壁に叩きつけた数発は謎のガスを撒き散らし、

奥数発は一瞬辺りが明るくなるほどの雷を迸らせる。


「これは……?」


肩に少しかかったガスを見る

どうやら白く固まっているらしい。


「とりもちかな?」


『おそらく』


「何かの機体にあったなトリモチランチャーって指からガス状のを噴射するやつ」

「あれと同じ系譜かな?」


『とりもちで動きを止め』

『電磁パルス……でしたっけ?』

『それで機能を停止させる算段だったようですね』


「新設か、もとよりあったのか知らないけど」

「物騒な話だ」

「………加速だアル」

「さっさと取り付かないと何してくるかわかったもんじゃない!」


『………ですね!』


前向きに前進する攻めの姿勢

僕らが方向性をそちらに向けたとき


ガチャン


「ガチャン?」


ガトリング

天井から

しかも2丁


「まじかよ!?」


僕は長物を実体化し構える

今回は自分で歩くんじゃないんだから盾くらい持ってきておけば良かったと後悔しながら。


ガトリングが回り出すと同時に僕も可能な限り早く長物を回転させる。


しかし無理、

ダメ

防ぎきれない!


「っ……なっ、これは」

「ニードル!?」


走るような痛み

その正体は長く鋭く、それでいて細い黒い針


「痛いなぁ、もう!」

「でも……」

「決定力のかける攻撃なら……突っ込むだけだ!」


『マジですか!?』


2丁のガトリングの内1丁

限界速度で突っ込むと同時に下からアッパーかますような起動で長物を投げつけ起動をそらし、

弱い駆動部を打ち抜き動きを封じる。


「右!」


『はい!』


壁に張り付くような体勢になって数秒

一丁になったことで生まれた隙間でニードルをやり過ごす。


この速度で走ってるんだ

その数秒で詰められる距離は短くない


『バックパックがガリガリ言ってます!』


「どうせ乗り込むとき捨てるんだから無視!」


ガチャン


壁との隙間にリニアが砲門を展開

ミサイルがこちらを覗く。


放たれる4発


「どっちだ?!」


『先程と同じならトリモチです!』


「なら利用させてもらう!」


放たれた内3発を撃ち落とし、

残りの1発だけはガトリングに打ち返す

回転部にべっとりと粘着物質がまとわりつき動きを封じる。


「取り付くぞ!」


『はい!って、まずいです送電板が!』


見ると数秒後必ず通る送電板にトリモチがベッタリとこびりついている。


「………アームを離せ」


『え?』


「駆け抜ける!」

アームがレールを離した瞬間僕は足の板をパージし

受電翼をとじて

地に時速約1000kmの勢いのまま

いつもより強くなった脚力で

必死に、

全力で、

その数秒

トリモチ区間を走破する。


「しゃぁ!」


トリモチ部分を超えた瞬間

再度翼を広げレールに乗る。


アルがアームでつかんでいてくれた足の板を接続

お陰でバランスとスピードが安定する。

安定はするが……


「ぜんぜん追いつけないっ……!」

「アル、廃棄場までは?!」


『えっと……ハレーテイルの速度であと15分!』

『……って、早太くん、もうすぐカーブです!』

『スピードを「落とすな!」

「このまま行く!貼り付いてやる!」


こんな長い車体だ、

曲がるときは絶対スピードを落とす、

攻撃だってしづらいはずだ


『翼折れますよ!』


「………保たせる!」


『脳筋ですか!?』


「外から走る!」


『………わかりましたよ!』


ついにカーブに入る


「ぬぁ!?」


凄まじい力で体が二分されそうな感覚を受ける

だがどうせちぎれたって修復するんだ

死なないなら死ぬ気でやれる!


『ランチャー、開きます!』


「至近距離なら!」


側面ランチャーが開く瞬間の隙間を弾丸で射抜く

内部でトリモチが撒き散り

ランチャーの開閉を封じ込める。


『監視ロボット!』


「邪魔だぁ!!」


銃口で殴り飛ばす、

折れて爆ぜたが

僕にある

手で、

足で、

引き千切り

無理やり突破! 


そしてついに


「届いた!」


手が車両をかすめた瞬間ワイヤーを繋ぐ


「パージ」


『はい!』


バックパックごと翼を分離し

手足に取り付けた電磁石で外壁にへばりつく。


実体化させた装置を入口の操作パネルに当てハッキングで入口を開ける。


「よっと」


内部に転がり込み

第2ハッチを開けて車両に入り込む。


「………さて、そういやぁどうやって止めようか」

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