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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
番外S 雷と人工彗星
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番外 その5

うるさい警報が響く、

男の子の夢って奴を僕は今、体験している。


『着装開始、着装開始』

『担当以外の局員は直ちに退避してください』


『局員の退避を確認』

『チェイン、着装』


「了解、着装します」


僕は一歩踏み出しカタパルトを強く踏んだ瞬間、

ランプは変化

次々と装甲が付与されていく。


(おっ)も)


4対の受電翼が取り付けられた瞬間、

姿勢の維持が難しくなる


(えっと、マニュアル通りの体勢は……こう)


ガチュインとしっかりと翼がカタパルトに固定された感覚を覚える。


(次はランドセル……)


「って、うぉ!?」


背中に固定された装備のせいで

体が引き剥がされるのではと錯覚する。


(重すぎるだろ!?)

(いや、待て、これも今だけだ、耐えろ…耐えろ…)


『稼働テスト、レールアームの操作を要請します』


「り、りょ……了解っ」


なんとか耐えながらアームを操作できるかテストする


………うん、動く動く


『ではアームのセットを』


「はい」


背中のアームが左右のレールを掴む

これでコースアウトの心配も

体の負荷もほんの少しだが軽減される。


『なお、同調後はアームの操作権はアルドナープにも付与される、上手くやりたまえ』


「はい」


隣に待機しているアルドナープがそれに返事する


『では、アルドナープ』


「はいです」


アルドナープは転移の要領で一旦光の霧となり

僕の中に宿る


「よっ、うん、だいぶ置いてこれたかな?」


そして完全に現れたのは


「小さいな」


ギリ中学生に見える程度の大きさまで縮んだ

アルドナープだった。


「与える量が多くなるに連れてこっちの減りが大きくなってる気がする」

「でもまぁ、わかりやすくていいじゃん」

「しっかりと力を渡せたってわかりやすくて」


「まぁ確かに」


実際力が上がり頑丈さも上がったのか

もう背中に一切の辛さを感じない

まったく、凄まじいもんだ。


「バージョンアップを確認」


そして重いドアを開けて他局員同様ハッチから退避したアルドナープを確認して


「及びアルドナープの撤退を確認」


報告


『了解』

『第1ゲートオープン』


空気を抜くこと無く門が開く


「うおっ!?」


すごい吸引力

固定されてて良かった。


『同調を許可します』

『同調コードは接続コード(Union)+機体名』

『並びにコントロール権を本郷早太に譲渡』

『出撃を許可します』


「了解」

「アイ バブ コントロール」

「Union・FL/AG」

「本郷早太」

『アルドナープ』

「作戦行動に入ります」

『発進!』


吸い込まれるように発進する。

凄まじいG

しかし体の負荷はぜんぜん感じない

100%を試したときは実感できなかった強化

そのその約半分の力であろうとも……


「ふはは」

「笑える速度だな……」

「人体を無視しての初速でほぼ最高速度」

「あの日感じられなかった力」

「味あわせてもらうっ!」


すでに走り出したモノに追いつこうと言うんだ

これくらいは必要なのだろう。


『早太くん、大丈夫ですか?』


頭と耳両方にあるの声が響く


「ぜんぜん平気!」


『レール変更完了してるようです』


「アーム操作任せた!」


『はい!』


壁が眼前の穴を塞ぎ

別の穴が開きアームの掴み場所をアルが変えることで曲がることに成功する。


「どんな感じ?」


『どうにかと言ったところです』


「悪いけど別のことに使わない限りは君に一任する」

「よろしくね」


『はい』


「しかし……」

「敵との距離はどれくらい何だ?」


『向こうの私が見た情報を私も共有しています』

『ナビゲートは任せてください』


「そう……」

「ちなみに距離はどれくらいかな?」


『現在距離約120km』

『人間を乗せる予定だった分向こうの方が遅いので』

『目視まで約……あれ、え?これあってます……?』

『あってる?そうですか……』

『約……5分です』


「想像以上に早いね」


遠く暗い闇の向こうに白い光が無数に見える

天井じゃない

左右、下、何体いる?


あれは……


「警護用のロボットか!」


『減速します!』


数は6……?

武装しているのか?

あの形状、リニア式ではないな

となればあののろま

武装もないし……


「ぶつける気か!?」

「となると………」



「撃つしかないのか……!」


バックパックから僕は尻尾のように取り付けられた

銃を腕の送電器に接続、固定する。


長い龍にも見えるその砲塔、

いざ撃つとなると……




「………え、まじ?」


「どうしたの早太くん?」


ハッチに向かう途中

タブレットを見ながら走っていた僕の声に

アルドナープは首をひねる。


「たぶん武器が銃だ」

「機体名がFrame Liner/Armed Gunsって……」


「………大丈夫?」


「えあ、うんもう撃つのは平気」

「当たるかなってのが心配なだけ」


「………あ〜」





……はは、

情けない、情けないな!

吹っ切れることにしただろう!

回想(過去)なんて……!


「やると決めたんだ、やってやる!」


1発

鏃のような弾丸が

カメラアイめがけて放たれる。


引き金を引いた瞬間、

敵を射抜いた一瞬、

緊張でハイになっていた感情がスッと落ち着いていく

やはり、なんというか……

やってみると思ったほどではないものだな。

案外


再び構え4発、連射する。


『お見事』


全弾ブレること無く命中


この銃、レールガンではないな

周りが強力な磁力だらけなのだから当然か

音的に中の車輪が高速回転して撃ち出すタイプかな


とにかく倒せるならどうでもいいか


『再加速しますか?』


「お願い」


『了解』


警護用ロボットがいるんだ

もうそう遠くないはず

ほら、もうすぐだ

バックライトが見えてきた。

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