表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
番外S 雷と人工彗星
83/246

番外 その4

「………機械類総合廃棄場?」


待機命令が解かれ呼び出された早太達が部屋に入室すると座る暇すら与えられずにミッションの説明が開始する。


それだけ、急を要するってことかな?


「あぁ、その付近に明らかに変な兆候が見られる」


「兆候ってどんなのです?」


「監視カメラなど付近の地下を監視するシステムが全てダミーを噛まされていたのだよ」


「ダミー……映像の差し替えとかですか」


「そう、そしてそのダミーを解除した結果」

「存在しないはずの線路が引かれていることが判明した」


「は?」


何いってんのかわからなくて3人首をかしげる。


「そんなのできるのか」


「搬入路は昔からあったからね」

「線路を作るだけだっただろうけど」

「普通は無理だね」

「材料を揃えるだけで一苦労さ」

「普通は……ね?」


「普通じゃないってどんなふうにですか」


「総合廃棄場は本来AIによって完全に管理されている、定期的に最新型に変更されているため穴は無い」

「……が、今回の事件ではそれが裏目に出た」

「どうやら総合廃棄場のデータすら書き換えられていたらしく、資材器具は総合廃棄場内で修理、収集することで賄っていたらしい」

「線路自体は地下にすでに迷路のように引かれたものにちょっと付け足したようなもので、紙の路線図があるわけでもないからわかりはしない」


「しかしレール、ですか」

「何に使うんです?」


「おそらくは総合廃棄場内で修理されたAI搭載ロボットの運搬だろう」

「もしそれが成功したら数は計り知れない」

「数百……いや、千の桁すら超えるかもわからない」


「大惨事じゃないですか!」


「故に我々はそれに事前に対処する」


ラブリュックさんの力強い宣言


「………あの」


それにアルが恐る恐る手を挙げる。


「何だね?」


「機械類総合廃棄場って、なんですか?」


「……あぁ、そうだね、そこも説明しよう」

「総合廃棄場とはいろんな研究所、企業等で出た捨てなくてはならない物を一挙に廃棄する場所だ」

「ライバルなどに情報を抜かれても困るからな」

「総合廃棄場は人間は誰も入れずシステムのほとんどがAI任せ、人間にわかるのはその日どれくらい処理できたかとかそんなざっくりとしたデータくらいだ」

「……特に機械類はその厳重さはほかと比べ物にならない、もはや人の入れる入口は無い」

「人感センサーがあるからね」


「線路を崩すのは?」


「線路はリニアタイプ」

「つまり壁床天井、角4隅に送電板や電磁石が完全に埋め込まれている状態だ崩せば地面陥没」

「多少の破壊で壊れるほどじゃないけどそれは逆に簡単に直せちゃうってことだから……」


「つまり……」


「今回の本郷特別局員の任務は運搬用のリニアモーターカーの奪取もしくは破壊だ」


「………え、僕がやるんですか?」


「そうだ」


「あの、失礼ながら……なんで?」


「単純な話だ」

「武装を積んだリニアモーターカーなど今から用意できない、そしてAIを搭載したロボットを使うのも何かあるかもと心配、つまり武器を持った人間にリニア装備をくっつけて走らせるしか無い」


「そうはなりませんよね!?」


「しかし人間では音速の移動に耐えられない」

「それにライン内は空気抵抗を無くすためほぼ真空」

「人が戦闘を行うにはあまりに危険すぎる」

「だから君に託すんだ」


真空でも生きれるんだ僕、初めて知った。

たしかに呼吸とかあんま意識してなかったな

まぁ、ライダーとかウルトラマンは宇宙でも呼吸できるしそれをイメージの元にしてるから僕も大丈夫なのかも。


でももう1つ、気になることがある。


「僕、音速に耐える……のはまぁ良いとして」

「反応できるんですか?」


「30%では不可能だね」

「しかし今までの実験で45%以上の状態なら十分反応可能であるとわかっている!」

「しかしこれは急を要する上、失敗の許されない任務、確実に暴走する80%超過は論外である上少しでもリスクは減らしたい……」

「故に暴走の危険性を極限まで下げるため45%で運用する予定だ」


トントン拍子で話が進んでいく、

拒否権が無いってのはわかってるけどさ


「今全班にお願いして急ピッチで作成してもらっている、完成は1時間後」

「それまでに何としてもリニアを発見する」

「おそらくまだ出発はしてないと思うけど……」


「あの、そもそもそのリニアってのは本当に存在するんですか?」

「いくら何でもリニアモーターカーなんてこっそり作れないですよね……?」


「…………いいや」

「ある、あるんだよ」

「そもそもこっそり作る必要もなくまるまるしっかりとね」

「君だってニュースで1度くらい見ていないかな」

「運行を眼の前にして中止になったラインのことを」


「…………あ、見ました」


「見ましたっけ?」


僕は頷き、

アル、正児さんは首をかしげる。


「よくあることだからあんまり大きくニュースにならなかったから1度見逃したら気づかないか」

「じゃあ早太くん、その名前は?」


「地下真空管亜音速高速ライナー:彗星蠍の尾(ハレーテイル)……でしたっけ?」


「音速と高速どっちもいります?」


アルの疑問に全員答えれないので無視する、

たぶん語呂


「システムだけ入れ替えるからって壊すこと無く何処かにしまわれているはずなんだ」

「けど、それがどこかまだわかっていない」

「ので、とりあえずテスト室に向かってください」

「もう出来上がり始めているはずですから」


「はい」


「……あ、小木さん」

「あなたは地上に溢れるロボットの対処だそうだ」


「了解」






「これが……新型?」


僕はテスト室の倉庫で組み立て始められた装甲を眺め

首をひねる。


「改造品だよ」


「………あぁ、これこないだ壊れたFですか」

「顔が違うから気が付きませんでした」

「………なんか飛行変形しそうな見た目ですね」


その色は白と青に近い色、

海洋迷彩のような色合いだ。


「そして何より……」

「でけぇ」


背中と肩を繋いだ両翼、

足4本に見えるが……

素直に生えた2本以外は羽と同じだな

四隅の送電板から電気を受け取るための……まぁ、パンタグラフみたいなものか。


足はスキーのようになっている、

浮かぶのかなこれ、

全部ひっくるめたらだいぶ重そう

主に背中が

………あれ?


「このパーツ何?」


背中に左右1本ずつある羽のような、

そうじゃないような部品。


「レールを掴むアームだ」

「リニアのレールは上下左右に存在する」

「磁力で機体を揺れないようにするためだな」

「うまく使え」


「真空空間でのブレーキは?」


「逆噴射式だ」

「胸、背中、ふくらはぎに仕込まれている」


「扱いきれますかね……」


「怪物は自分の能力を本能的に使えるんだろ?」

「大丈夫だって、たぶん」

「なんなら君の中のアルドナープも操作を補助できるようにしてあるから」


現在進行系で組み上がっていく装甲を見つめながら

不安を訴えるもそういう感情とかないタイプの人にバッサリ切り捨てられる。


「これ、一応の操作説明シュミレーションね見といて」


渡されたタブレットを機動する

だが、それとまったく同時、

まるでタブレットの電源とリンクしてたかのように

警報がなり始める


「「なんだ!?」」


「………ちっ、もう見つかったのか」


『報告!報告!ハレーテイルの発進を確認!』

『本郷特別局員は直ちに第三ハッチへ!』

『全局員は装甲移送に協力されたし!』


「試着無しかよ!?」


僕らはハッチへと走り出した






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ