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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第10話 ミダス・テゾーロ
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第10話 その2

「………どういうことだ、報告ではここだよな?」


金が襲ってくる、

そんな通報を受けてすぐに派遣された先行隊、

装備は特殊強襲隊の奴らよりはやや良い程度、

正直この装備で怪物を倒せるとは思えないが時間稼ぎも彼らの大切なお仕事である。


「あぁ、しかし……」


8人は銃を下ろすことなく辺を見回す、


「何もないぞ?」

「それに静かだ」


そこには文字通り何もない。

道はある、しかしそこらに生えていたはずの木も、

並んでいたはずの電柱も、

近頃問題とされていた放置自転車も、

全て影も形もない。

家屋が無事なだけ御の字と言いたくなる惨状だ。

………いや、違う根は残っている。

塀も切られている。

地を這うような斬撃?

切り倒したもの全てを飲み込む力?

死者の有無は……?


「……まて、そこ、何か動いたぞ」


「こっちにも何かいるぞ!」

「……人じゃないな、犬でもない」

「全員死んでも銃を放すなよ……」


がさり


草むらもないのに異音がする、

全員の視線、銃口がそれを捉える。


「スライム……?」


誰かが呟いた、その瞬間。


「ぐあっ!?」


「どうした!?」


前衛が振り向く、


そこには腕ごと銃を失った隊員が倒れている。


「うわぁ!?」


「!?」


またも背後から叫び声、

しかし今度は振り向いても誰もいない。


違う、

足元、

これは……血溜まり?


「なんなんだ、何なんだよ!?」

「怪物共はこっちから仕掛けてこなければ攻撃してこないんじゃなかったのかよ!?」


がさり


「!」


先程と同じ音、

条件反射のような速度で構えそれを乱射する。


無数に穴があく物体に恐る恐る近づいてみる、


「………これは、本当に金か?」


流動を失い硬化した物体を銃口で突く、

とくに変化はない、

本体ではないということか。


「本部、聞こえますか」

「こちら先行隊第2班、怪物の一部と思われる物質を発見敵は無数に分裂、こちらから仕掛けずともあちら…か、ら………あぁ、やめ、嫌だ、たす







「というところで通信が切れている」


「パニックものお約束の展開ですね」


「だがリアルではなかなかに恐ろしい状態だ」

「これまでゼロとは言わずとも死傷者はかなり少なく済んでいた、これはひとえに敵が人間を積極的に襲わないかったからだろう」

「しかし」


「今回は違う、ですか」


「あぁ、どうやら向こうから襲ってくるらしい」


「それは……まずいですね」


小木はアルは苦い顔をしながら発された言葉に訝しむような表情をする。


「なにがまずい?」


「怪物は積極的に周りに被害を与えようとしません」

「けど、例外はあります」

「1つは契約者の願いが影響してる場合」

「そしてもう一つ……」


「それは?」


「能力発動に多くの資源を必要とする場合です」


「「………まさか」」


察しの良い2人はその言葉のみで気付く、

今現れている怪物の凶悪性と絶望を。






「ここが、現場……?」


チェインは辺を見回す、

万が一を考え再生できる自分から先行したのだ。


「被害……はあるんだろうけど本当に死傷者がいるのか?」


彼は首を捻る、


()()()()()()()()()()()?」


そこには報告通りならばあるはずの腕のない死体も、

断面から流れ出たはずの血溜まりも一切ない。


一面なにもないのも相まってもはや綺麗かつ平和と見間違えるほどだ。


しかし、彼だってこれに安心するほど馬鹿じゃない。


「これってやっぱりアルの予想が大当たりだったってことだよな……」



黄金


ゴールド、


本当に菌でもなく金であるのなら、

真っ先に思いつくものは何だろうか、


金を液体のように操る?

無限に体から溢れさせる?


「人を物を、金に変えて吸収したのか」


かのギリシア神話の王、ミダスは神ディオニソスより礼として触れたもの全てを金に変えると手を得たという。

そんな神話が古くから存在するせいか、

はたまた欲の象徴に溺れる姿が受けが良いせいか、


しかし案外、


「え、これどうやって解決しよう」


対処法は少ないのだ。


「もう完全チート能力だからな……」


(………思い出せ、物語の主人公はどう戰った?)

(…………あれ?案外思い当たらないな)

(えっと、あれ?誰がいたっけそんな能力者……)


ヒュゥ


突如風を切る音がする、


「あぶな」


後ろからのムチのような不意打ちも彼はしっかり回避する。


「うわ、地面切れてる」


スッパリ逝かれたアスファルトを見て彼の内心は冷や汗ダラダラ状態となる。

地面スレスレの断面も納得の切れ味、

その凶器は、


「やっぱり金を自由に動かせるのか」


地面から這い出てくる細い金の蛇を見て一応冷静に相手の能力を観察する。


(金属を液体として操り、ものを切断する……)

(あったな、以前漫画、アニメ?たしか……)

月の水銀(エルメロイ)

(あれ、違うな何か混ざってる?)

(まぁ今はいいや)

(……これをたどれば本体にたどり着くかな?)


液体を操る敵への対処法その1

少しずつ切り離して量を減らす。


ナイフを地面に突き刺し蛇を断つ、


その瞬間


「は?」


地面から生えでた6本の金の触手……


いや、槍


加速した思考ゆえに目で追えるその速度はそのまま威力となって彼の体を穿たんと襲い来る。


「っ!?」


《Include・Quartz!》


(思ったより生成が遅い、盾を作るのは間に合わないな……なら!)


腕に水晶の剣を発生させ2本を切り裂く。

切れ味は悪いが硬度はナイフより数段上、

鍔迫り合いならこっちのほうが有効そうだ。


(思ったより柔いし軽い)

(てっきりウォータージェットの要領かと思ってたけど、斬撃は硬度操作と速度によるものか)


断ち切った物体を見る、

動きはない。


それによって作れた隙に飛び込む。


(金属に何かが触れると追撃するようになってるのか?)

(そして本体はまたも地中か……)


地面の下へと排水口へ流れる水のように引き返していく金蛇を見つめながらため息をつく。


「………アル、聞こえる?」


(はい)


「ネットでも何でも良いから黄金の特性を調べて教えて」


(はい、えっと……)

(あ、ありました)

(金とは原子番号「そういうのじゃない!特性、融点、沸点とか教えてくれ!」


(あ、そ、そうでよね)

(えっと……融点約1064℃、沸点2856)

(金属としては比較的重く、それでいて柔らかい)

(加工変形に向いており古くから工芸に使われる)

(比較的溶けにくく溶かせる溶液は王水、セレン酸、ヨードチンキ……)


「ヨードチンキ?ヨードチンキって傷とかに塗る?」


(よくわかりませんがそう書いてあります)


(濃度かな?)


少しでも有効そうな知識はしっかりと脳に刻み込む。


(………あ、この世で最も薄くできる金属だそうです)

(へ〜、金貨を噛む理由ってしっかり金の特性である柔らかさを持っているか確かめるためだったんですね)


「それはさっきも聞いたっ!?」


第3撃、

今度は滅多打ちにするような連撃がチェインを襲う。


(それと、熱と電気が伝わりやすいそうです)


「まじ?」


その言葉を聞いた瞬間、人を惑わす金の輝きがより一層、まさに光を持って輝き出す。


その源はチェイン、

全方位への放電は触手の動きを止め……いや、それどころかもがき、のたうち回らせ、硬化、

重い音と共に倒れさせる。


(入ったか……?)

(少なくともダメージゼロ、なんてことはないと思うが…… )


その瞬間、地面が揺れ始める。


「何か……出てくる?」


ガバッ


アスファルトを地面を貫いて、

彼の全て、

視界を飲み込むほどの、


大口が


現れた。

情報統制のピクルさんの名前思い出しました。

ピクル・フロッグですね、

他の人は偉人の名前をもじってるのにこの人だけ

情報を付け替える

→付け・替える

→漬け・蛙

→ピクルス・フロッグ

→スって複数形かな?じゃあ

→ピクル・フロッグ

というおバカな発送によるものだから忘れてたんですね。

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