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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第8話 まよいアギラーダ
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第8話 その2

「……本当に私のも買ってくれの?」


放課後とあるケータイショップにて2人は見本のスマホを眺めていた。


「ああ、怪物退治の報酬で買うんだ半分は君に使う権利がある」

「う〜ん、さっぱりわからん」

「……というか下がっている気がする」


早太はスマホの説明書きを睨みながら首を捻る。


「君、いいスマホとかわかんないの?」


「さすがに無理です」


「だろうね」


隣に立つアルドナープは申し訳無さそうに言うが早太はそれに失礼な返答をする、

考え事をするときの悪い癖だ。


「………しかし、便利だね君の能力」


避け目で彼女を見ながら彼は言う。


「ええ、まぁ、顔と体型以外なら比較的自由です」

「これでクラスの人たちにも変な噂はされませんね」


そう、今彼女は学校ですごす姿とはまったく違う格好をしている。

その格好はまるでストリートで踊るヒップホップダンサーのよう、黒い帽子に黒いジャンバー、黒いだぼついたズボンそれぞれに黄色のラインや、模様が刻まれている。


「どうです?この雷カラー」

「何ならキャラも変えましょうか?」


「……君は元よりキャラが安定してないだろ?」


「はは、まぁねぇ〜」

「長く存在してるとさ、時々自分(生き方)を変えないと自分(正気)を保てなくなってくるの」

「おかげで別人格(サブ)が増えるのなんの」

「まぁ、別人格とか言ってるけど多重人格とは違うんし、その人格だって時間が経つに連れて忘れてく」

「忘れるってことはね、自分を守ることなの」


「だから目的を忘れたのもしかたないと?」


「そう!」


普段と違う金と黒の髪を揺らしながら開き直ったと言わんばかりに胸を張る彼女に彼はため息をつく。

彼は別段目的を忘れていることを攻める気は無い、


「ごめんね、思い出せなくて」


「……別に、約束を守るためであって理由なんて」


「傭兵みたいな価値観だね」


「………失礼だな」


「君の言動もちょこちょこ失礼だよ」   


下に格納されていた雑誌を読む彼を横目に見ながら

ふと、


「でも不思議」


彼女は呟いた。


「何が?」


「何で早太くんはスマホを持ってなかったの?」

「この島では必須アイテム何でしょ?」


「ちょっと嫌悪感がね……でも、もう1つはどうにか解決の目処が立ってきたからそろそろね」


「何ですその伏線のような言い回しは」

「何か隠してます?」


「………それを言うなら」

「君こそ僕に言ってない情報(こと)まだいっぱいあるでしょ」

「話してよ」


「………え、どれのことだろ?」

「私達には属性がある話?」

「怪物の人格の話?」

「あ、それとも……」


彼はポンと彼女の肩に手を乗せる。

貼り付いた笑顔で、


「全部」


「………はい」





「えっとねですね、私達って元は何でも願いを叶えれたんです」


敬語(お仕事モード)となったアルは語りだす。


「何でも?」


「はい、今は属性とイニシャルが決まってるけど最初はそんなルール無かっので」

「でも、あんまりにもなんでもありすぎまして?」

「ゲームに決着がつかないのなんの」

「一回ゲームが開始したら再開始は数百年、数万年後、正直言うと今もゲームが続いてるのはこのルールのせいだと私は思いますね」


「ふむ」


「だから何か叶える願いに制限をつけようってことに数回前からなったんです」

「そこでまず3つのジャンルに分けることにしました」


「3つ」


「自然現象、生物の能力で叶えるN∶atural」

「人工物、人為現象の能力で叶えるA:rtifact」

「空想、幻想の能力で叶えるF:antasy」


「つまり君はNに所属してるってこと?」


「そうです」

「でSって言うのが何でもありのS:pecial」


「なんでもありがスペシャル?」

「オールマイティじゃなく?」


「だってAでかぶるでしょ?」

「それに正式名称じゃないし……」


「じゃあ正式名称は?」


「言えないです」


「何で?」


「いえ、物理的というか生物的に発音しにくく…」


「よくわからん」


「わかんなくていいんです」

「わかんなきゃいけないことはとりあえず1つはSを確保しなきゃこのゲームに勝利できないってこと」

「覚えといてくださいね?私自信ないので」


「はぁ」


「であとは何でしたっけ……あ、怪物の人格のことですね」

「これも属性によってちょっと違うの」


「どんなふうに?」


「たしか………そう、自然系は人格が存在しないまさに本能(ルール)に従う怪物なの」


「他人に極力被害を出さず、契約者だけを攻撃するってことだよね?」


「はい」

「ですが他は違います」


彼女はカタログを読みながら少しずつ話してくれた。


「まず人工物系ですが契約者を模した人格を一部有します」


「契約者……つまり僕らのってこと?」


「はい、それは願いに対しての思いが強ければ強いほどはっきりとしてきます」

「なのでルールガン無視で人を襲ったりなんかも願いによってはしちゃったりするんですよね」

「強盗するための力が欲しい!って願ったなら怪物が強盗を代行しちゃうなんてのもあった気がします」

「と言っても、結局はそれも模造品」

「似た人格を持っただけのまったくの別人です」

「けして混同してはいけませんよ?」


「……なるほど、たしかに気をつけるよ」  


「で、空想系てすね、こっちは電脳の人格が強く出ます」


「電脳って……君たちのことだよね?」


「はい、プレートに宿る人格の総称ですね」

「こいつらは厄介です、何考えてんだかわかりにくいですから」

「まあ、大抵はゲーム勝利を目指してるんで問題はありません」


「ふぅーん……じゃあさ、クウォーツが最後急に喋りだしたのは何で?」


「ああそれは意識が定着しきったからですね」


「意識の定着」


「まあわかりやすく言うと成長したんです」


「よけいわかりにくい」 


「赤子が喋れるようになったってことです」

「そこら辺になってくると考えるだけ(ムダ)ですよ、あいつら理性は無いくせに一端に本能と知性は持ち合わせてますからね……」


「ごめん、違いがわからない」


「まぁ、気にしないでください」


(……まぁ、たしかにどうあったって敵は敵)

(気にする必要は無い……か)


「……あの〜お客様?」

「先程からそちらのスマホをご覧ですが何かお探しでしょうか?」


さっきから動かない2人を見かねたのか先程断った店員が再びこちらに声をかけてくる。


「あ、どうもすみません」

「じつは色で悩んでまして」


それを彼はパンフレットを見せてサラッと嘘をついてごまかす。


「あぁ、なるほど……この機種は色のバリエーションも売りですからね」

「えっと、使用用途は?」


「「普段使いです」」


そう答えると店員は2人を交互に見つめた後、

違うパンフレットをこちらに見せる。


「でしたら今こちらのスマホがおすすめです」

「そちらの機種の新型なんですが今ならカップル割で2機同時購入、けあたいへんお安くなっております」

「いかがですか?」


「じゃあそれで」「やめときます」

「「ん?」」


「え、お得じゃんこっちにしよう」


「嘘は良くない、良くないんですよ早太くん」

「約束を破るのはさらに良くない」


彼女は真面目な顔で言う、

しかし


「いえ、別に本当かどうかなんてどうでもいいんです売れれば、ノルマが減れば!何なら男通しでも!ていうかウェルカム!」


「店員さんが壊れた!?」


「もう契約に入らないと約束に遅れるから、これにしようはい決定」  


というわけで、

早太はスマートフォン(黒)

アルはスマートフォン(白)を手に入れた!




さて場所は移り

時刻は5時54分無論午後、

第5区堺近くに建つ一軒のおしゃれな建物、

輝照との約束の地の前に2人は訪れる。


「悪いね、わざわざ来てもらって」


カフェには似合わない白衣の男が1人、

二杯目のコーヒーに口をつけている。

明るいところで見ると若く、

暗いところで見ると老けて見えるという不思議な外見をした男は新聞を机に置いた。


「いえ、あなたこそよく抜け出せましたね」

「ご多忙でしょう?」


「秘密の抜け道なら数多く用意している」


「あ、いえそういう意味ではなく」


「……わかっている、だが私は父のように1秒数億と呼ばれる身にはない」

「研究が少し遅れるくらいだ」


「……あの、それで今日はなんのごようなのでしょうか?」


おどおどとアルは輝照に問う。


「いきなり本題かね」

「1人こもって暇なのだ雑談にでも興じないかね?」

「いつも限られ、変わりない者とばかりでは新たな発見と発想は得られないのだ、未知を体験して歩く君達の見解を是非に」


「長いです」


「あの、申し訳ないですけどもう少し簡潔に……」


早太はバッサリと告げ、

アルドナープは申し訳無さそうにそう彼に頼む。


「うん、まぁ」

「端的に換言して、最近スランプなんで面白い話ない?ってことだ」


「狂気の18歳のような口調ですね」


「さもありなん」

「賢そうに振る舞うように父から言われてるんだがね、僕は元来けして賢い人間ではない」

「この口調とてキャラクターを模して創り出した嘘の性格にすぎん」」

「僕が天才と呼ばれるのは運が良かっただけだ」

「出会いと仕組みが良かっただけ」

「その20と数年前までは華家来家の出来損ないと揶揄された僕だ、そもそも僕は文系だしね」


溜め息をついて、

ユニは……じゃなかった、

華家来博士はコーヒーを手に取った。




【この島でスマホが必需品の理由】

その理由は至極簡単、

通貨が電子ポイント制だからですね。

一応現金と呼べるものはありますが変えてもらうのに手数料がかかります。

と言っても結局は銀行のATMからお金を引き出す手数料よりやや高い程度ですので一応どの家庭も少しくらいは現金を家においています。

また、

お金の重さの勉強としてわざわざ現金でお小遣いを渡すこと家庭や、無駄遣いを防ぐためにお金を可視化しようと現金を利用する大人、店の雰囲気的に現金しか受け取らないお店などは結構多いです。

なので必須な理由は結局のところコミュニケーション手段などの意味が大きいです。


(主な電子派)

神座市、開発班班長、開発班副長の一部、

陣内、情報統制班、実行部隊の隊員達


(主な現金派)

本郷、小木、友崎、佐天、マルキメイラ、

河清、綱持、占いの店主、華家来家

盤梨、玉緒、情報統制班組



班長、副班長の名前忘れた……

語呂のいい人しか覚えてないな……

新しく設定しなおしちゃおうかな。

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