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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第8話 まよいアギラーダ
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第8話 その0

後日談というか前回のオチ、


熱線に焼かれた道路は一部溶けるほどの大惨事となった。

シャッターもひしゃげ、

アスファルトやコンクリが焼ける溶けるの大惨事、 そのせいで地下道路に倒れていた僕の救出と契約者とプレートの回収は明け頃になった。


想像できるかな?

アスファルトが溶けるほどの高熱が数分間そこに残るのだ、コンクリートやシャッター、そこらのポールすら高熱を放つ、そんな空間の中に身動取れない状態で数時間放置されるのだ。

痛みと暑さで気絶もできない、

いやもう脱水症状で意識が朦朧としてるのに何故か気絶できなかった、人生で3番目くらいに不愉快な状況だったと思う。



まあ、そんなわけで


「うぉ!?どうしたんだ本郷」


「あ、猿先せ……じゃなかった猿門寺先生」

「そうなんですよこいつ、入院の次は火傷らしいですよ?」


驚く猿門寺先生に友崎は呆れたという口調で僕を指す。


「いや、ちょっと湯を被っちゃいまして」


顔と腕、ズボンに隠れているが足の一部、

かなり多くの部分を包帯で包まれた僕はヘラヘラと笑いながらそう言ってみる。


「まったくお前はファーストチルドレンか何かなのか?」

「気をつけんとだめだろう、火傷は跡が残るんだからな」


「はい、気をつけます」


僕は移動教室を終えて席に着く。

友崎は別クラス、

このクラスにとくに話す友達はいない、

だから僕は残りの7分少しでも寝ようと突っ伏した。





「え、見つからない?」


あ、これ今朝の記憶だ。


「本当ですか小木さん」


「ああ、契約者もプレートも両方な」


「……まさか、僕のせいで」


「いえ、それはないはずです」

「怪物化が解けたら契約者の体は5分くらいはいくら傷つけられてもその都度プレートが修復し続けるはずです」 


「……じゃあ、まだあの怪物が?」


「それもないはずです、私敵の反応が消えるのを確認しましたから」

「休眠状態もあの状態からは無理でしょうし……」


「じゃあどんなケースが考えられるの?」


「そうですね……私達より先に連れ去った誰かが居た」

「もしくは珍しいケースですが契約者がすぐに目覚めて自分の足で立ち去った」

「この2つてすかね」


「つまり前者か」


「って言っても誰なんですその誰かってのは」


「そりゃあ、怪物……は無いか」

「となると中央……というか暗部のどこかだろうな」

「しかしそれも解せないな、いかに俺たちのサポートがあったとしても約定がある」

「トドメを刺したのはプロトエンジンである」

「この事実だけで権利は十分なはず」

「やはり何か変だ」

「神座市、お前は何か知らないのか」

「俺と違ってお前は暗部出身だろう」


「知らない」


「えらくあっさりとした返事だな」


「暗部生まれの奴の方が暗部の深さと暗さを知っている、考えるだけ無駄ということだ」

「……よし、これで大丈夫」

「本郷君、これから2月は毎日薬を塗って包帯を取り替えること、そうすれば1番酷い腕の火傷も跡を残さず直せるはずです」


「ありがとうございます」


「はい」

「今回も協力していただきありがとうございました」

「給金は即日口座に振り込まれます」

「……みなさんには頑張って誤魔化してください」

「偽装書類くらいは用意しますので」


「はは、了解です」







「本郷、本郷!」


「はっ、はい!」


「寝不足なのかは知らんが授業だ、起きろ!」


「す、すいません」


くすくすと笑う声がする。

仕方ないだろう一睡もしてないんだから。


「父さん無事飛べたのかな……」


今朝家に帰ると旅行準備をしていた父が出迎えてくれた。

なんだかんだ楽しみだったんだろう、

珍しく家族絡み以外であんな楽しそうな顔を見た。


まあ、その直後真っ青になったんですけどね。


朝帰ったのが5時前、

父の説得に1時間弱、

父に同行することになってた編集者さんを電話で呼び出し引きずってってもらうのに30分、

昨夜の晩ごはんを温め食べたら時刻は朝7時5分、

僕の登校時間は7時40分

寝れるわけが無い。

さっさと学校行ってそこで寝ようと思ったら電車は自動停止で遅延。

通勤ラッシュの駅で眠れるわけもない。


ようやっと4つ目の授業が終わり休み時間、

昼も用意していない僕はとりあえず寝る、

自分の机に突っ伏して、

ガヤガヤ賑わう教室も気にならない程に、

沈むように眠る。




コンコン


しかし、

そんな事情も無視するように、

こんなときに限って来訪者は来たりするものなのである。

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