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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第6話 復帰、僕の日常
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第6話 その1

「おはよう御座います」


「……おはよう」


目覚めた僕はアルを見る。

う〜ん?

どこか違和感……あ、


「髪色、変えたの?」

「‥‥メッシュが消えたよね」


「はい、風紀的に良く無いかと思いまして」


「……?」

「何で?」


「え?」


「メッシュなんて別に珍しく無いじゃん」


「………え、班長さん達(あの人たち)の髪って地毛なんですか?」


「……?」

「あたりまえじゃん」


僕の返答に彼女は絶句する。


「髪色のバラエティ性はなんとなく察してましたけど……」

「あの赤と青のメッシュも地毛ですか!?」


「地毛でそういうふうに生える人はいるよ?」

「全員じゃないけど……」

「そもそも色々な国、宗派の集まる学校だからね」

「身だしなみに関する校則はうち一切無いよ」

「制服も髪色も化粧もピアスも自由」


「へぇ……」

「この島の学校は全部そうなんですか?」


「いんや、そんなことはないよここが自由すぎるだけ」


僕がそう、答えるころ、


「じゃあ、全員各自の教室に移動して」


ホームルームを少し延長しての先生のお話が終わり、

かしゃ先生はそう言った。


「移動?」


「ああ、本郷君聞いてない?」

「今日ディベート大会だよ」


後ろの席から声をかけられる。


「……ああ、あったなそんなのが予定表に」


僕は数ヶ月前に配られたプリントを思い出す。


「えっと、何するのか一切知らないんだけど」

「というか、参加しても討論できる気がしないんだけど」


「うん、だから審判役だよ本郷君は」

「準備を始めたの入院した後だったし流石に議論に参加できないでしょ?」

「たぶんメイギさんもそうなると思うよ」


彼女はアルを見てそう教える。

すると彼女は笑顔で、


「そうなんだ、わかった、ありがとう!」

「あ、あと私はアルでいいよ?」


と言った。

すると彼女も……


「そう?じゃあアル、私は佐天、佐天・リペアパレス」

「純黒髪だけどハーフでよく勘違いされるけど名前が佐天ね」

「みんなからは主に佐天もしくはリペアって呼ばれてる」

「できれば可愛くちゃん付けがいいな〜」


「わかった佐天ちゃん、よろしくね!」


ガタンと教室の至る所から音がする、

男子達よ、落ちたな

二重の意味で。





多目的室への移動中、

アルは多くの、他クラスをも含む軍勢に取り囲まれ、

大量の自己紹介を受けていた。


「すごいなお隣さん」


後ろ、蚊帳の外からその蚊柱のような集団を眺めていた僕に友崎(ともざき)が話しかけてきた。


「みたいだね」


「もう自己紹介したのか?」


「してないよ」


「話してたじゃん」


「………あまりの美しさに何もできなかった」


「はは、嘘つけ」

「お前の好みじゃ無いだろあんな明るい子」


「それを言うならあんたの好みだろ彼女は」


「俺は彼女いるし」


幼稚園からの友である友崎は最近僕では不釣り合いな超陽キャに到達しようとしている。

正直、陽キャまでは羨ましかったが超陽キャとなった彼は少し大変そうだ。

でもそんな様子を表面には出さない。

でも僕と話のはいいガス抜きになると言われた日には心から心配になった。


イケメンよ、ガス抜きを怠ると爆発するぞ。

おいそこ、

心の中の悪魔、

「いいじゃんイケメン爆発しろ!」なんて言うなよ、

同意するけど。


「あ、彼女で思い出した」

「今日午後予定ある?」


「ん?」

「ん〜」


普通な予定は無い、

父が出張から帰ってくる夜までに帰れれば特には。

強いて言うなら怪物退治があるけど……


最初の一件から1月が過ぎ40日ほど経過して、

今までに出会ったのは計4体。


フィルムは数回に分けて撒かれると言っていたけど、

WとEが初めての2枚だとしたら、

その3日後にV、

18日くらい後にB、

そっからプロトエンジンから受けた怪我を治すのに2週間以上。

その後家に帰って1日、そして今日学校復帰………


う〜ん?

どうなんだぁ、

一回撒くごとに何枚なんだろう?


……まあ、いいか1日くらい。

行動の自由は保証するって言ってたし、

連絡が来たら向かえばいいか。


こういうときすぐ頭を通して連絡できるアルには本部に待機してて欲しかったんだけど、

まあ、現代を知りたいっていうんじゃ仕方ないか。

彼女の生前からの性なんだろう。


「空いてるよ」


「そうか、じゃあ俺とRIONに行こう」


「RION?ショッピングモールの?」


「そうその」


「彼女誕生日?」


「いんやそれは……まあ近いな10月21日、お前も一緒に祝ってくれるのか?」


「やめとくよ、嫌われてるみたいだしね僕」


「ん、何でだ?」


「いやだって」


僕は目の前を指す。


「ねぇ?」


仁王立ちする女生徒はこちらを睨む。


「どうした(ゆう)?」


「一緒に移動しようと思って待ってた」


「なぜ仁王立ち?」


「直立って疲れるのよ」


「そう」


「ええ」


「早太が自分のことを睨むなだって」


「はぁ?自意識過剰なんじゃないの?」

「女ならいざ知らず、何で私が男に嫉妬し(負け)なきゃいけないのよ」

「私が睨んでたのはあっち」


彼女が指差すのは僕らが追い抜いた蚊柱……もとい、アルを囲む集団である。


「見る生徒全員を魅了する魔性の女って聞いたからその顔」

「拝んでやろうと思ったんだけど‥‥見えないわね」

「群がりすぎよ、発情期の蚊なのあいつら?」


「おお意見が合うな俺らもあれをそう例えてたところだ」


「……ふ〜ん、あんた達は大丈夫そうね」

「行きましょう雄介(ゆうすけ)


「えっ、あ」


彼女は彼の腕を掴み引きずっていく。

ふと、今思い出したかのような素振りで、


「………退院おめでとう」


ボソリと呟かれた言葉に驚いた瞬間にはもう彼女は人混みの中に消えている。


いい奴なんだよな、彼女も。





多目的教室に入り自分の椅子を用意する。

場所は廊下壁側、

審判(ジャッチ)役の先生の一段後ろ。


「む、おう、本郷復帰できたのか」


「あ、猿門寺(えんもんじ)先生お久しぶりです」

「審判役ですか?」


「ああ、今年は世界史の選択者がゼロでな暇なんだ」

「お前だってとってないだろ?」


「そうですね、僕は今年は世界史とってないです」

「やっぱり人気ないですか?」


「ああ、覚えるもんが他より多いからな」

「一年のときでもう嫌になったんだろう」

「お前はちゃんと覚えているか去年のこと」


「……まあまあですね」


「なんだその返事は」

「よし一問出してやろう」

「倒幕の英雄を5人答えろ、さあどうだ」


「え、え~っと……」


倒幕?倒幕っていうと……日本、日本だな、

えっと時代は……そう、たしか安土?あれ、違うな、

えっと……いや、まあいいや、時代なんて。


えっと、5人……

4人はわかるあともう1人……


「わからないか?」


「えっと……」

「西郷隆盛」

「桂小五郎」

「高杉晋作」

「中岡慎太郎あと……」


え~っと、誰か、誰かそれっぽい人……


「長岡謙吉ですかね?」


割り込む友崎の返答。

先生はそれに少し驚いたような顔をするも。


「うむ?……まあ、いいだろう正解だ」


「そもそも授業じゃ4人しか習ってないぞ?」


「そうだっけ?」


「うむ……答えられないお前を笑ってやろうと思っていたのだが……」


性格悪いなこの先生。


「まあ、いいか」

「……お、あれが噂の転校生か大人気だな」

「もうすぐチャイムも鳴るしパッパッと追い払ってくるとするかな」


そう言って教室に入ろうにも入れない蚊柱に向けて彼は歩いていく……かと思ったがふと足が止まる。


「そういや、本郷は審判役か?」


「そうです」


「プログラム貰ったか、黄色いやつ」


「貰ってないです」


「そうか、ならあとで印刷してきてやろう」


「ありがとうございま~す」


僕が軽い調子で感謝をのべると、


「……ふむ、やはりしっかりと礼を言えることはお前たちの美点だな」


そう呟いて彼は多目的教室を出て行った。

紙の名前表も無くした……

ちゃんと名前も書いておいたのに、

まあ、まだ覚えてる人もいるけど……

覚えやすい名前にしたつもりだったんだけど…


登場人物紹介

先井矢蔵(Yazo・Sakii)

性別:男

年齢:42

身長:180cm以上

体重:70kg以下

役職:SOCUD第5開発班班長

好き:ロボットもの

苦手:暑い日

嫌い:特になし

(概要)

6人の班長の1人で得意分野はバッテリー等の電力工学……というか電気系全般。

現在はレールガンの研究中で、

暗部の中では常識を持ち合わせているけど研究のためならそのすべてを平気で無視するめんどくさいタイプであり、本郷や小木からは距離を置かれている。

作成した特殊装備は「超電圧バッテリー雷猿」

なお、これはRAIENと読む。

チェインを2回フルチャージできるほどの電気容量を誇り、空になったときの緊急手段となる。

かなり無駄な電力を使ってしまうが50m圏内なら事前に専用の受信機を取り付けることでコードレスで電力を供給できる。

主にタチバナから伸ばせるコードを通して使われるがチェインの場合本体に触れないといけない。

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