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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第6話 復帰、僕の日常
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第6話 その0


「喜べ野郎ども、転校生だぁー!」


漫画のような明るいノリで先生は朝のHRで宣言する。


「うぉー!」


これまた漫画みたいなクラスメイトの声、


「女の子だー!」


「おぉーー!」


「か〜わいいぞー!」


「ゔぉーー!」


「うるさぁぁぁい!」


 シーン


先生によって静まる教室、

いつものことである。


「では転校生ちゃ〜ん……どうぞ!」


ガラッとドアが開く、

肩よりも長い髪を靡かせて彼女は入室した。

黒い服の上から羽織った白の多めの制服、

足が見えないほど長いスカートを揺らし、

彼女は教壇横に立つ。

髪色は金に見える茶色、

細くて、軽いのか、

少しの風でも揺れるその髪は、

不思議なことに一切形を崩さない。

手入れの難しい超ロングはうちの学校でも珍しい。

真っ直ぐ前を見る瞳は青に例えられるほどに澄んだエメラルドグリーンをしている。


「じゃあ自己紹介行ってみよう!」


「はい、アルドナープ・メイギです」

「よろしくお願いします!」


澄んでいてハキハキとした、

彼女の明るい性格を感じさせる声色での自己紹介。


メイギ……ギメイ、偽名……まさかね、

もし本当にそうならどんだけネーミングセンスが無いんだ。


そんな彼女が頭をさげたのに、

教室は静かなまま、


「………あれ?」


彼女は小さく首を傾げる、


「‥‥かわいい」


誰かがボソリと呟いた、


「かわいいぞーっ!?」


「そんな、先生があんなこと言うときは大抵嘘っぱちなのに!?」


「夢か、俺夢見てるのか!?」

「綺麗なおねいさんと水着で遊んでた今朝の夢が現実だったのか!?」


「クリスマスプレゼントにケーキだよって言って経済(景気)の抜き打ちテストしてくる教師なのに!?」


「たいへんだよ、かっしゃちゃん壊れちゃったぁ〜!?」


大騒ぎである。

さすがの彼女もこの騒ぎには気圧されている。


「はいはい、シャラップ」


手を3度打つかっしゃちゃん。


「転校生ちゃんが怯んでるよ〜」

「あとかっしゃちゃんと呼んだ奴あとでグラウンド3周な」


そう言ってかっしゃちゃん……もとい、嘉者熊(かしゃぐま)先生は一旦クラスを落ち着かせる。

悪ノリする性格の割に度が過ぎるとすぐ静止させられるのはこの先生のいいところだよな……

あ、無論グラウンドは冗談のはずだ。

……本当に怒っているときはスクワットだから。


「は〜い、そんなに喋りたいなら質問タイムを上げちゃおう」

「みんなぁ〜手ぇ、上げて〜!」


一斉に上がる無数の手、

くまちゃん先生はどんどん指名してそれを捌く。


「夢島京子です、えっと……」

「あの、もしかして島外から来たんですか?」


立ち上がった生徒が問う、


「うん、お父さんが入島許可を貰えて……」


「え〜!すごい、島外ってどんなとこ?」


見たことない世界を見たことがある彼女に対する興味は思いっきり上昇し、

下がっていた手も上昇する。


「向こうでは毎年新しいアニメができてるって本当?」


「船って乗ったことある?」


とうとう質問の雨霰に彼女は笑顔でゆっくり切実に応じてくれる。

なんというか、人柄とか口調とか、なんとも人を惹きつける雰囲気を纏っている。

……恋に落ちてしまいそうだ。


「彼氏彼女いたことってある?」


「彼氏彼女作る気ある?」


皆もそうなのか質問の内容が少しずつソチ系にずれていく。


その返答は前者がNo、後者もNo

その言葉に男子は安堵し、そして肩を落とした。


やがてチャイムが鳴る。


「は〜い、そこまで」

「ありがとねアルちゃん、でも男子の下世話な問いには答えなくていいんだよ?」


そうだったんですか!?

と彼女は慌てふためく。


天然なのかな?


そんな彼女にさすがの先生も苦笑い。


「まあ、いいや」

「えっとね、君の席は……」

「ああ、あそこ」

「窓から二列目の、1番後ろ」

「あの寝てるあんぽんたんの後ろの席ね、たぶん話聞いてないから改めて自己紹介してあげて」


「わかりました」


すると思い出したようにかっしゃちゃんは手のひらを手槌で打つ。


「あ、でもまだ教科書貰ってないんだっけ?」


「あ、そうですね」


「じゃあ……悪いんだけど佐天ちゃん早太くんの後ろに移ってもらえる?」


「りょうか〜いです」


遠くの席で寝てる生徒の左隣の女生徒が席を替える。

そのついでに前の生徒を一蹴り、

目覚めた彼に一言告げ、彼の後ろに座った。


漫画のような街、

漫画のような反応をする教室、

漫画のような転校生、

漫画のような生徒と青春、

そして漫画のようなモブキャラ、

僕は対角線とも言える場所(世界)に座る彼女を見ながら、

一つため息をした。


登場人物紹介

マルキマイラ/マルキメイラ(Marchimera)

性別:どっちかが男でどっちかが女(忘れた)

年齢:不明(20いってるかも……?)

身長:165cm以上

体重:55kgくらい

役職:SOCUD第3開発班班長&副班長

好き:人間を含む生物の観察、ペットの蟹

苦手:酒、カフェインとう免疫を要求するもの

嫌い:見た目だけで判断する人

(概要)

開発班の班長と副班長を勤める双子、

スペルと身長は一致するが体重が少し違う。

マルキマイラの一人称が僕で、

マルキメイラの一人称がわたし。

たぶん自分のひねくれた性格的にマルキマイラが女性だと思う。

まあ、別にどっちも男の娘でも、

どっちも女の子でも全く問題ないんですけどね。

得意分野は生物応用学と毒などの薬学で、

作成した特殊装備は「生物特性応用マニピュレータ」

長くて覚えづらいので主な呼び方は「生態マニピュレータ」もしくは3番。

種類は蠍、蜘蛛、蟹、今後も増えるかも?

腕や背中に取り付けることで、脳の信号などで操作できる機械仕掛けの触手。

相手に毒を注入したり、頑丈な糸で落下を逃れたりと第3、4の手になってくれるかなり万能な装備だが特殊装備の中で1、2を争う扱いづらさ。

なお、蟹が有るのはただの趣味。


セメイン・サダンシャ

性別:男

年齢:17

好き:漫画、ラノベ、アニメ

苦手:ぐいぐいくる教師

嫌い:好きな物を表紙だけで笑ってくる奴

(概要)

今回の語り役、早太のクラスメイト。

彼と話したことは無い。

たぶん私に近い性格をしているであろう人物で、

アルが側から見ると美人であると示すためだけのキャラ。

主人公の語彙力だとヤバイ、マブイしか言えないので別の人にしてもらうことにした。

たぶんもう出番はない。


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