表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第5話 Eは止まらない/奴の名はプロトエンジン
25/246

第5話 その5

投稿したと思ってました……

前回の話に副班長のプロフィールを追加しました、

そこまで内容はないですがぜひ見てください。

放たれる鉄球のような砲弾。

ゴムの塊だろうか?


(……当たると痛いだろうな)

(ナイフで起動を変えれないか……?)

「しゃっ!」


後ろに飛びながら手裏剣で砲弾を射抜く。

狙い外れず小刀はまっすぐと飛び、

突き刺さる。


その瞬間、



「うぉぁっ!?」


吹き荒れる爆風、

地面から離れた場所で爆ぜたのに床のコンクリが砕け嵐のように吹き荒れる。


「威力高すぎですよ!?」


思わずツッコミを入れる。


「………って、逃がすか!」


砂煙の向こうでうごめく気配に手裏剣を飛ばす。

小さなナイフは煙の勢いに負けることなくまっすぐ突き進んで、


『……くっ』


手応え有り。


チェインは砂煙に突入、

砂煙が邪魔で補足できないのかタチバナからの銃撃は無い。


「おるりゃぁ!」


左腕を首に入れ込み敵を壁に押し付ける。

そして取り出した手裏剣でその顔面を………


『ッ!?』


プシュウゥゥゥゥ


「熱い!?……蒸気か!」


右肩と腕から白煙が噴き出す、

モロに食らった彼は怯みかけるが何とか踏みとどまる。


「だからどうした!」


振り下ろされる手裏剣、

しかし、

拘束が緩んだか、

めり込むプロトの右腕。

咄嗟にワイヤー付き手裏剣を敵に突き刺したことで遠くに吹き飛ぶことは回避する。

落ち着いて、

踏み出せば拳の届く距離で、

綺麗に着地し、

呟く。


「刺さった、刺さったな今」


今抜かれ、砕かれた手裏剣を見つめながら。


「………ああ、なるほど」

「なるほどなるほど、そういうことか」

「やっぱりさっきのでいいんだ、うん」



『何だ、その反応は』


「やっぱり君は怪物化してるわけじゃないんだね」


彼ははっきりと断言した。


「(どうゆうことですか?)」


「敗北した後残る力ってどれくらい?」


「(そうですね……3、40%くらいですかね)」


「まあ、つまり僕と同じくらいってことだよね」


「(そうですね)」


「たぶんだけど、僕はその30%を全身に」

「そして……」


彼は敵を指差し宣言する。


「彼は上半身、特に右腕に集中させている」

「そのせいで腹から下と左手はただのパワースーツ」

「人域を出ない今の僕でも壊せる品物だ」

「そうだろ、プロト・エンジン!」



『…………フフ』

『フハハハハハハハ!』


「何故笑う?」


的外れだったかなと彼は首を傾げる。


『……む?』

『相手にそのことが看破されたら高笑いし肯定するものだと学習しているが、違うのか?』


「一度そいつ連れてこいよ、ぶん殴ってやるから」


『面会室で何度でも会うがいい、まあ壁越しになるがな!』


腰から抜かれた。


(ビームサーベルか!?)


そして、そのグリップのような筒を彼は右肩に勢いよく突き刺す。


(違う、何だあれ……まさか、ハンドル!?)


1(ワン)


2(トゥー)


3(スリー)


あの音が響く、

ハンドルを捻るたびにあの噴かし音が。


噴き出す煙は純白から灰色に変わり、

耳を塞ぎたくなるほどの轟音が空気を揺らす。


『これで終いだ』


噴き出す白煙が熱波で揺れる。

空気も揺らし、

陽炎が立ち上る。


「………ふぅ」

「はぁぁぁぁぁぁっ!」


一度息を吐き、

吸い、

水晶に手を当てる。


本で読んだつぎはぎだらけの知識をフル活用し、

最高、最小、最適な身体強化を行い、

残り残存エネルギーを拳に集中させる。


「『吹き飛べ』」


互い踏み出し、

防御を捨て、

その拳同士がぶつかり合う。


熱気で空間が揺らめく、

まるで闘気でも放つかのように。


互いぶつかり合う拳はどれほどの熱を持つのだろう。

常人なら痛みに叫び、熱さに嘆くほどだろうか?


ならば、思考を放棄しただ押し勝つことだけに全力を出すだろう。


だが……彼は違う。


神経切断により、熱さも痛みも無い、

ゆえに、次どうするべきか‥‥わかる!


「うぉぉぉぉぉぉぉっりやぁ!」


前へ込め続けた力を横にずらし敵の拳を巻き込んで下に落とす。

そして、

左の拳が今、

バランスを崩したプロトエンジンの顔面に直撃する。


人造の顔面、

強化されていない拳でも十分な威力が発揮される。


さすがに吹き飛ぶほどでは無い。

されど大ダメージに変わりない。


数歩下がり、膝をつき、壊れた顔面を手で触る。


『ぐ、ううぅ、ダメージ……甚大……』

『しかし……()()()、まだ撤退するわけには……』


火花散る顔面がこちらを見つめる。

明らかに壊れかけ、されど彼はまたも構える。


こちらももはや電池切れ、

それでも……続けるというのなら、負けられない!

彼もまた構える。



「『…………………』」



互い動かず見つめ合う。



無音



ゆえに響く一喝


「そこまでだ、バカども!」


振り返ればそこにいるのはいつもの杖をついた老師、

普段の厳しげな顔をより一層、厳しい顔に変貌させてそう言った。


「局長」

『………河清志郎』


「喧嘩はここまでだ、互い換装を解除しろ!」


その一言で早太がプロトに向き直る。

すると彼は大人しく換装を解き、痛々しい顔を残しながらも当初の姿に戻っている。


それを見て彼もまたシャッターを切り本体を取り外す。


体を痛めながらも皆の元に戻ろうと歩を進める。

しかし、妙な脱力感でバランスを崩す。


「大丈夫ですか?」


それを転移したアルが受け止める。


「ああ、うん大丈夫」

「打撲、擦り傷程度ですんでるっぽい」


「よかった……もう、明日から学校復帰なんですよ?」

「いくら友達のためだからって焦りすぎです」

「攻撃をよく見て回避する力があるならしっかり使わないと」


「いやぁ、怒りって怖いね」


「まあ、友達を大切にするのはいいことだと思いますけどね」

「今回は時間いっぱいまで耐えたあなたの勝ちですね」


彼は彼女の肩をかりながらゆっくりとその場に座る。

そして、脱力感を感じながらも彼女の視線を追いHA-08と局長を見る。



「さて、言い訳を聞こうか」


先程よりは怒りを静めた顔で局長は問う。


『……言い訳などない』

『私は命令にしたがい異能を使用した事件の再発を防ぐべく』

『ここに入院状態の下河絵縫、増井樹老両名を拘束しようとしたところ』

『彼が能力を私的かつ不適切な使用をしたので対象を拘束しようとしただけだ』


それにはっきりとHA-08は告げる、

それを聞いた瞬間彼の杖がミシリと音を立てる。

互い目を逸らさず、静寂が数分と流れる。


「よそう、HA-08」『よしましょう、河清志郎様』


「妥協案だ、増井樹老を連れて行くことを許可する」

「だが貴様らには下河絵縫に対する行動の一切を禁じる」

「さらに本日のことは互いに忘れ、以降絶対的に協力し合うこと」

「そして、何よりも彼への一切の危害をここに禁ずる」

「わかったらさっさと身柄を受け取って帰りたまえ」


一方的な提案とすら言えない局長の言葉。

しかし、


『了解しました』


プロトからは一切の苦言無し。

息を吸うようにその要求を受け入れる。


『では、直ちに別部隊に連絡を……』


「別部隊?」


思わず早太が声を漏らす。


「まさか別部隊がいたんですか!?」


アルは立ち上がりながら問う。


『はい、私はもとより囮』

『現在、別部隊が既に医療…………』


言葉がぶつりと切れる。


「どうしたかね?」


ニヤニヤと愉快そうに局長が問う。


『……‥通じない』







「はぁ、間に合って良かったよまったく」


心音図の音が部屋に響く、

寝息が聞こえるほどの静謐の中彼は呟いた。

白い壁、

白い床、

白い天井、

白いカーテン、

白いベットに白衣の2人、

そして……


それを犯す五つの黒が床に転がっている。


壊れたパワードスーツからは電気が漏れ、

小さくパリパリと音を立てている。



「ん、あーもしもし、局長?」

「あー、はい、そうです正児です」

「今……あ、ご存じだったんですね、はい、制圧今終わりました」

「その反応……わざと通しましたね?」

「まあいいですけど」

「ちょっと危ない橋だったんと違います?」

「こいつらガチ装備ですよ?」

「え、怪我?」

「ありませんけど」


「あ、そっちも終わったんですか」

「じゃあ、お疲れって伝えといてください」

「え、あーそうですね、わかりました後で合流します」


ドアが開き、5人はずるずると引きずられて行く。



残されたヘルメットが鳴ったのはそれから数分後のことである。

人物紹介

HA-08(HA-ZeroEight)

性別:男

年齢:20歳くらい

身長:180くらい

体重:80kgくらい

役職:暗部所属特殊生物執行官(仮)

好き:?

苦手:?

嫌い:?

(概要)

対特殊生物用の兵器であるプロジェクターシステムを使用するためにつくられ、

暗部の人材の内、最もコミュニケーション能力があり上層部の命令を絶対視する人物の思考回路を教育し、

ありとあらゆる、武器の使い方や武術を覚えさせたことで、

上層部の命令に背かず無駄な問題を起こさない優秀な執行者を生み出すことに成功した。

好き嫌いは不明なのではなくよくわかっていないだけ。

コードは呼びづらいので主にプロトエンジンもしくはプロトと呼ばれる。

否怪人態時はぱっと見、ボディスーツに装甲をくっつけただけの姿をしており、

ぱっと見の外見は誘拐部隊のパワードスーツに似ているが、

ところどころに違いが見られ、

パワードスーツを纏っている人よりもスペックは上。

今回受けていた命令は

「被験体となる元契約者の身柄拘束までの囮」

「スペック調査のためのチェインとの戦闘」であり、

そもそも無駄に関係を悪化させないように命令もされているので、

この任務終了後は敵じゃない、友人に手を出したのは上からの命令と割り切れば、

とても心強い味方である。


【怪人体】

コード:ProtoEngine

 身長:180cm以上

 体重:100kg以下

パンチ:右3.0t/左1.0t

キック:4.0t

100m:9.5秒

跳躍力:5.0m

(能力)

右肩のエンジンに似た装置から強化エネルギーを生産し、

体に循環させることで自身のスペックを上昇させられる。

装置に近いほどその倍率は上がる。

腰に付けてあるグリップを肩の装置に挿し捻ることで強化の倍率を上昇させられる。

なお、エネルギーに限界があり能力をあまり使用しなくても30分保たない。


(外見)

右肩にエンジンに似た装置が付いており、

胴体には3つのメーターが付いており大きい順に、

エネルギー残量、内包熱量、ダメージ量を示しており、

この内どれか一つでも一定ラインを超えると強制的に装備が解除される。

なお、胴体、肩以外は元の素体のまま、

……まあ、わかりやすく言えばエナジー系のマスクドさんみたいな感じ。

色は多分銀、もしくは白に近いペールオレンジ……だと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ