表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第4話 噴き荒れブースト決着の刻
18/246

第4話 その4

『反応確認、現在正面、2時の方向より移動中』


空暗く、月と、高い場所に臨時設置のライトが設置され、かなりの明るさが維持されている。

そこに早太が1人立っている。


そこから少し離れて銃撃援護部隊が待機している。


『視界に問題は?』


「ありませんよく見えます」


『……む、何でしょうこの軌道』

『何故ここでこんな動きを……?』

『それにそこは……上空?』

『………いや、これは』



「………」

『Please,set』


聞こえてくる不安を煽る声を耳にしながらも落ち着いて本体にプレートを装填する。

腰に巻いたベルトの上に新たなベルトが生成される。


『………地下です!』


爆音が響き、地面が剥げ、赤い炎と共に奴が飛び出す。


「Booooot!!」


「変動」

『Natural by Electric』


加速する刃を落ち着いてバックでかわす。


「Teeeer!」


まだ怒っているのか乱暴に火炎放射の一閃で地面が焼き払われる。


……が、逆にスライドで距離を詰め、

とりあえずクナイを顔面めがけて投げる。


しかし、いや、やはりと言うべきか簡単に蓋をされ弾かれる。


(……作戦通り)


こちらの攻撃がまともに通らないとわからせるため、

繰り返し繰り返し刺さるははずのないクナイを投げ続ける。

しばらく注意を自身に集め銃撃部隊に背中を確認させる。


『……ジジッ、背後を確認』

『……推定通りエネルギー炉の冷却口を確認した』

『厚さ約五ミリ、弾丸サイズCなら攻撃可能と推定、全員武装変更』


ハキハキとした小木の声で連絡が全員に回る。


『武装変更完了次第銃撃を開始する』

『早太、出来るだけ敵を引きつけてくれ』


「了解」


火炎弾を回避しながら角に隠れる。


「Uuuuust!」


もはや曲がれないのではと言いたくなるほどの速度で奴は追ってくる。

こちらに有効な武器は無いと油断した様子だ。


……が、


「Uuu!?」


ブースターが角に高速で近づいた瞬間飛び出しその左胸にピッケルが刺さる。

有効手段無しと高を括っていた奴はそれをまともに喰らう。


が、深くは刺さっていない。

おそらく防熱剤に阻まれたのだろう。

おかげで奴もそれほど狂いは無い、

あのときよりも遥かに冷静で、

ブレードをやたら振ることなく、

炎の壁を発生させる。


「くっそ……」


畳み掛けようとした早太も万が一を考え足を止める。


(……っ、耐久テストさせてもらっときゃよかった!)


足を止めてしまったのが悪手だった。

炎の壁を突き破り、敵が彼を強襲する。


ギンッ!


そのブレードは左手のピッケルで止められ、

いつものコンボと言わんばかりに彼は先程刺したピッケルを蹴っ飛ばし捻じ込む。

が、

本当に本能で動いてんのかとツッコミたくなるほどの学習能力。

急バックでねじ込みを途中で中断させる。


(……手応えが無い?)

(いや、熱で柔くなったか?)


それども一応想定通り、

とりあえず飛んで敵を蹴っ飛ばす。

そしてピッケルを投げる。

無論それは簡単にブレードで弾かれる。

しかし意識は完全にこちらを向いている。


それだけでいい。


『銃撃開始』


ドドドドドドドドドドッ


百数発の弾丸が弾き出される。

……が、その刹那


彼は目にした。


あのときみたい円陣が、まるで神の光背のように奴の背に展開される。


(盾……?)





『なっ……』


全弾命中した、確かにそう見えた。

しかし奴に一切の傷が無い。

というか……着弾した音がしない。

地に落ちた音だけが響いている。


『っ、やはり普通の銃は効果が無いのか』


怪物の視線が彼らに向き、

攻撃対象が彼らに移ったのだ。

……やはり背の穴は弱点か


「お前の敵は僕だろうが!」


彼はその背に向けてピッケルを2本投げる。

しかし、


「…っ、まただ」


その円陣の盾が展開され、ピッケルが受け止められる。


「………ん?」


ピッケルは普通に円陣を通り過ぎる。

まあ無論装甲を貫きはせず、ピッケルは弾かれるが、


「盾じゃ……ない?」


『通常煙幕を張れ』

『俺たちは奴らと違いエネルギーとやらは持たない』

『その後の動きはBだ』


『『了解』』


急激に白煙が立ち込め、彼らと敵を飲み込む。

白い煙に赤い色が広がる。

おそらく中で奴が火炎放射器を使用しているのだろう。

しかしそれほど慌てた声が無線機に流れない。


皆上手く回避しているのだろう。


「今のうちに補給を……っとぉあ!?」


突如飛来する火炎弾、

油断して別方向を向いていた早太は反応が遅れる。

おそらく他が捕捉できないので位置のわかる早太に攻撃対象を移したのだろう。


(……回避しきれない!)


とっさに、ほぼ反射のような形で火球にクナイを放つ。

球は形を失い、波のような炎が彼に触れるスレスレで沈下する。


しかし、

その炎の壁を突き破り、

奴が彼に襲いかかる。


「っ!?」


高速バックで逃走しながらも身体強化による全力の投刀。

その速度、プロ野球選手に劣らぬほどの速度。


しかし……



パシっ


忘れていた、あいつ手あったんだった。

円陣を通ったクナイは奴の手で掴まれる。

そして、


ピッ


「かっ……!?」


鋭い痛みが肩に走る。

血は出ない、

出ないが彼の銀の体は貫かれ、

血の代わりに傷口にクナイを包むように小さな電流がほとばしる。


「………ッ」


それを引っこ抜く。

するとゆっくりだが傷が塞がっていく。


『大丈夫ですか!?』

『大丈夫?』

『大丈夫か!?』


「………」


神座市、アル、小木皆から声が聞こえる。

しかし彼は黙り思考する。



円陣を通ったクナイを掴み、

その円陣に奴はそれを投げた。


その瞬間、

加速させた思考でも対応できない速度でそれは飛来した。



つまり、



(やっぱりそうだ、あの円陣……)

(盾じゃない、ゲートだ)

(まずい、まずいなそれは……)


結論、

現状攻略手段無し。


故に、

全力による逃走。


曲がり、くねり、跳び、

その猪のような高速飛行から距離を取る。


その合間合間にピッケルやクナイを投げるも通りはしない。

曲がりくねることでカウンターをさせない。


「……聞こえますか、皆さん」


通信を通して彼は皆に問いかける。


「あのとき、僕が最後に受けた攻撃」

「弾丸の防御」

「ピッケル、クナイの防御手段」

「この3つはおそらくすべてあの円によるものです」


『ジジッ……とイうと?』


「あいつはジェットでもフライトでもない……」


しばらく続く直線、

展開される6重の円陣、

チャージは5秒、

その速度、まるでビーム!


「奴は上昇器(ブースター)です!」


そのゲート、

通るものに働く力、

その内包する熱量、

全てを上昇させる!


弾丸はそれにより進む力、

貫通する力を大きく失い、

その場所から放出される熱気ですら防げるほどに遅くなる。


遅ければ遅いほどその貫通力を失う


その逆もあり、

通り抜けた刃は弾丸の如く速くなり、


放たれた火炎放射はあの壁、あの柱、

全てを溶かしその向こうを覗かせる穴を貫通させる。

その速度、

チャージが無ければ避けれなかった。



さて、


「……やべぇ、対抗策ねぇ」


彼はボソリと呟いた。

人物紹介その4


神座市楓(Kaede・Kanzasi)

年齢:27歳

性別:女性

身長:170cmほど

体重:約60kg

役職:特殊生物対策開発実働局 実働部隊第一隊長

好き:ぬいぐるみ、メロドラマ

苦手:親、決断

嫌い:責任、独断行動


(概要)

一応小木より一段階偉い役職の人物、

命令に忠実であり適正診断も高かったため推薦でこの役職となった。

元I.Pの隊員だが入隊2年の新人であり実戦経験などはほとんど無い。

が、撃つことへの恐怖などは無く、それでいて正確なためその銃の腕前は確か。

だが大抵は指示を出す役職なため現場に出てくることは少ない。

また賢く判断力はあるものの容量が良いわけでは無く、

命令に反くような柔軟な行動をとることができない。

生真面目で説教したり相手を威嚇するときは口調が厳しくなる。


(掲げる正義)

与えられた正義


(叶えたい願い)

不明

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ