表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第4話 噴き荒れブースト決着の刻
17/246

第4話 その3

「えっと、先程ご紹介に預かって…無いですけど、第一開発班副班長盤梨(ばんなし)伊香出(いかで)です」

「……あの、班長、その怖い顔こっちに向けないでください」

「えっと、はい対策ですね」

「一応有効そうな武器が完成されてます」


「ほう?」

「弾丸が通らず、打撃も通らず、高速で移動する敵に対応でき、しかも僅か数mmに通ると?」


「えっと……はい、おそらく、たぶん、きっと…」


「そんな怖がらんでくれ、私はただこんな短時間でどんなのを作ったのか気になるだけだ」


局長は彼にそう言った。


「あ、はい、こちらです」


そう言った取り出した大きなケース。

それを慎重そうに机に置き、開く。

白煙と共にその中からもう一度小さなケースを取り出していく。

皆その一回一回に息を飲み彼をじっと見つめる。



そして……


コトッ


『………?』


それは対抗手段というにはあまりにも小さすぎた、


小さく、


薄く、


軽く


そして大雑把過すぎた。


───それはまさに


「……ピッケル?」


いったい誰が呟いたのだろう、

もしかしたら全員かもしれない。


「え、これ?」

「これだけ?」

「そのケースの中がそれ?」


思わずアルドナープは声に出してしまう。


何故ならそれはどこからどう見てもピッケルだった。

鶴橋というにもあまりにも小さく片手で持てる程小さい。


ブレードは極端に薄く本当に刺さるのか心配になるほど、

もはや岩盤に刺そうものなら根本からポッキリと逝ってしまいそうなほどに、


そしてコップを置いた方がもっと音がしそうなほど机に落とすように置いた音は小さかった。


「……こう見えてすごいんですよこれ」


彼はそう言ってまたケースを漁り出す。


「シンプルだからこそ体術初心者の人でも簡単に使えますし、銃みたいに反動を気にする必要も無い」

「材料も少なくて済むし、大量生産も簡単」

「ここの研究所のプリンターでも1時間で100いかないまでも量産可能ですし」

「こないだ偶然できた特殊金属製」


彼は画面を変える。

それは実験と思われる動画。

インゴットと呼べるほどに分厚い金属の塊にヘルメットを付けた男がそれを振り下ろす。


「早く振れば振るほど硬く」

「鋭く」

「刺さる」


「おぉ〜」


刺さっている、確かにしっかりと。

持ち手近くまで刺さっている。


「一度刺すと抜けなくなる上、無理に抜くと折れるのが難点ですが」

「まあ、大量生産できるのでわざわざ抜く必要はありません」

「というか抜かないからこそできることもありますし」


そう言って彼は動画を止める。

皆感心したように画面を黙って見ている。


「……それ、僕が使うんですか」


早太は盤梨に問う。


「はい、他にインファイトできる存在は……いなくも無いけど」

「いないようなものなので、悪いが君にこれでの攻撃を任せたい」

「お願いできないかな」


彼は真っ直ぐと青年の目を見る。


「……いえ、別に異論は無いですよ?」

「ただ自信が無いだけで」


「安心しろまだ5時間以上ある、練習すればいい」

「……どうしても無理そうならその役は俺がやる」


肩に手を置き、そう言った。

……が、顔には罪悪感やなんだが浮かび上がっている。

つまり代わってやると言いたいのだろう。


自分が選んだから戦うと、

そう宣言されようと彼にとっては不安なのだろう。


「はは、何言ってんですか」

「やりますよ?」

「先日言いましたよね、僕が選んだって」

「逃げません」


彼は軽く笑いながら立ち上がり、

ずかずかと盤梨に近づいていきピッケルを握る。

数度上下させ、数度降り、じっと観察する。


「ウィークスロムなんてどうですかね?」


「え、何が?」


「名前ですよ、名前」


「ハハ、イいセンスだね、サイヨウしよう」


戸惑うを遮って、愉快そうに笑いながらスクマスガはそう言った。










「はぁ〜疲れた……」


会議は終了し、3人は廊下を歩いていた。


「集まった人たちなんであんなへんてこりんなんです?」


アルは首を少し傾けて尋ねる。


「班長方の大半は暗部だからな」


「暗部……?」

「そんなのあるんですか?」


アルは問う、


「都市伝説でしか聞いたこと無いですよ」

「どこぞの学園都市じゃあるまいし……」


「まあ、俺も詳しくは聞いてないんだがな」

「兵器開発を行なっている人々の総称が暗部らしい」

「表向きには兵器開発をしてないからな」

「あんな怪物に対策できる武器を作れるのは暗部だけだから……」


「ここに招集されているってことですね」


「ああ」

「だがどうも優秀だがあいつらでも暗部の上澄みらしい」


「そうなんですか」


「ああ、深部はもっとやばいことやってるらしいぞ?」

「核とか細菌とかかもな」


「ふ〜ん」

「まあ関わりない分にはどうでもいいけど」

「というか、関わりたくないな」


「ははは」

「ここも暗部だぞ?」


「え」


「特殊生物対策開発実働局とか豪華な名前だが」

「結局は秘密組織だからな」

「公表されてない組織は全て暗部だ」

「他にも暗殺者集団とかいろいろいるらしいぜ?」


「会わずに済むよう願います……」


ため息をつく彼を尻目に


「本当に……無くなりゃいいのにな」


そんな言葉に上を向きながら彼はふと呟いたのだった。

人物紹介その3


小木正児(Seizi・Kogi)

年齢:29歳

身長:180cmほど

体重:80kgくらい

役職:特殊生物対策開発実働局 実働部隊第二隊長

好き:ゲーム、漫画

苦手:接待

嫌い:いらないことしかしない人、人が死ぬこと

(概要)

早太の頼れる兄貴分的な人物。

男らしく正義に熱く、それでいて冷静であり、

現状最高峰の身体能力を誇っている。

なお、体重のほとんどは筋肉である。

最初は早太が戦うことに反対だったが彼の意志を尊重している。

そのため、現在の優先度は早太の安全が第一となっており、

いざとなれば人外とも近接戦闘を行ったりもする。

得意、不得意無く武器を扱えるが、敵に有効で人が使っても大丈夫な武器が

ほとんど存在しないため怪物相手だと今のところ時間稼ぎくらいしかできていない。

そのことをとても歯痒く思っている。


(掲げる正義)

最低数の正義


(叶えたいこと)

ごく少数、最低限の人々が戦えば済む世界。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ