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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第23話 ゆくとらしく
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第23話 その1

「………お?」


「……あ」


荷物を取りに学校に戻り

約束の場所に向かおうと思い近道として珍しく中等部を突っ切り、塀を登って最短距離で行こうと歩いていると

中等部の校舎裏でとある少女に出会う。


「花音ちゃんだぁ」


アルは花壇に水をやっていた彼女に走り寄る


「お二人、お久しぶりでした」

「えっと………お正月依頼でしたか?」


「そうなるね」

「あの日は悪かったね、怪我はなかった?」


「……?」

「なんのことですか?」


………あ、あの日の大事が僕の暴走ってことは伝えてないのか?

娘のことを大事にしてる華家来さんならまぁあり得るか、建物の倒壊とかってのはなかなかショッキングなできごとだし。

そこら辺はここはあまりツッコまないほうがいいか。


「いや、なんでもないよ」

「それより何をしてるの?」

「………いや、それは見ればわかるか、でもここってもう長いこと使われてなくなかった?」


僕は彼女が手入れしていた花壇を見る

ここは花を育てる中等部の授業で使われていた花壇だ、と言っても僕らが中等部の頃にはもうその授業はなくなっててその頃からすでにボロボロの草ボーボーで使い物にならない状態だったはず、

その授業が復活したとも聞いたことがない


「えっと、ですね、実はこことある女子生徒がいつの間にか手入れして花を育ててたんです」

「勝手にだったんですけど」

「用務員さん達すら知らないくらいひっそりと」


「勝手に」


「ここは日当たりはいいですがベンチとか無いですし正門とは真反対、あまり人が来ないので気がつく人はこれまでいなかったそうです」


「まぁ、気が付かないよね、かれこれ数年間放置気味だし」


「ですが先日ついに見つかってしまいまして」


「ほう」


「問題になりました」


「あ〜、まぁ、なるよね」


「え、なんで?」

「花を育てるなんていいことじゃん!」


アルはわけがわからないと首をかしげる


「………いや、花を育てる事自体はいいことだよ、たしかに」

「でもさ、よく考えて?」


僕はアルを見て問いかける


「数年放置されていた土がそのままで植物が育つと思う?」


「ん〜、できなくはないけどちょっと難しいかなぁ……経験あるからそれはわかるよ」

「最低限肥料とかは欲しいよね」


「………あ、土って数年放置したものでも使えるんだ」


あ、そうなの使えないと思ってた

うわ、知ったかぶり恥ずかし

ま、まぁ?でもどのみち肥料とか必要なら話は変わんない。


「じゃぁ肥料はどうしたか」


「持ってきたんじゃない?」


「え、そうなる?」

「あ〜、まぁ、それもありえなくはないけど……」


「彼女は園芸用具を盗んでこっそり昼休みに無断で育てていたんです」

「というのも消耗品とはいえ一応は備品、しかも薬品なので園芸のおじさんは念の為減りが妙に早いと学校側に以前から報告していたそうです」

「なのでこの花壇が見つかったことで肥料らの減りが早いのは彼女が無断で使ってたからなんじゃないかって疑いがかかったんです」


「疑い……違ったの?」


「いえ、普通に彼女が犯人……でした」


犯人と呼ぶことを申し訳無さそうに思っていそうな表情で彼女は言う。


「それでそれが花音ちゃんとなんの関係があるの?」


ここに花があるは、わかった

けどじゃあなんでこの子がこの花壇の手入れをしているのだろう

さっきの口ぶりからして彼女と件の女子生徒は別人……だよね?


「それは、彼女が今学校にこれてなかったことが原因だったんです」


「え、停学?」

「厳しすぎない、さすがに」


「いえ、さすがにこの件では停学処分はされていません、注意くらいで終わりました」

「けど、その事件が話題を読んでしまったんです」  


話題


「そしたら昼休み、ここはお弁当を食べる人たちでいっぱいになるようになったんです」


………人気のない校舎裏、昼休み、1人で花の世話、誰も知らない自分だけの


「居場所か」


「あ〜、私もなんかわかる気がするなぁ」

「たしかにこれじゃぁまるで自分の居場所を奪われたみたいだよね」


「そう、だったんだと思います」

「彼女は以前から1人でいることが多い子でした、お昼とかを誘っても断られていたのでてっきり1人が好きな方なのかと思っていたんですが、私はわかったつもりになっていました」

「だからこれは、ここでこの花達を手入れしていたのは私の勝手な贖罪だったんです」


「贖罪ねぇ……」


「早太君、どうしたの?」


「…………いや、なんかさ?」

「ちょっとフラグというかデジャヴというか……」


「怪物が、出てくるってこと?」


「「…………まさかねぇ〜?」」


「?」


昨日フェンリルを倒してドラゴン現れて今日はオルトロス、さすがにこれ以上立て続けは無いでしょ〜


「あ、約束の時間になる!」


「なんと、急がないとだね!」


「何かあるんですか?」


「いや、ちょっとね………あ、花音ちゃん花の手入れってそれで終わり?」


「え、あぁはい、もう終わりました、あとはじょうろを戻すだけです」


「そう?」

「じゃあさぁ」


「私達と一緒に行かない?!」


僕の誘いにアルが割り込み花音ちゃんの手を取り誘う。


「ど、どこにですか?」


「それは〜」





「『ダイアモンドだねぇ〜あぁ"〜!』」


カラオケである


「なんでだよ!?」


真司くんが今更状況に追いついたかのようにツッコみを入れる。


「俺は強くなる特訓をしてくれるって言うからちゃんと来たんだぞ!」

「なのに!」

「この!?」

「状況はぁッ!」

「何なんだぁ!?」


おぉぅ、すごい声量


「すごい声量だねぇ、えっと………針本君?」


佐天さんは褒めるように拍手しながらそういう


(なんでこんな年上だらけの空間に呼んだ!?)


今度は首根っこを捕まれ僕にくらいにしか聞こえない声量で詰め寄ってくる。


「いや、だってほら、今何より君が持つべきなのは視野を広く持つことじゃん?」

「視野が広いと頭も柔らかくなるからね」

「そして、さらに必要なのは他者と協力することとそれを裏付けられる信頼!」


僕は真司くんの肩に手を置きまっすぐその目を見て言う。


「君はやがてSOCDOの人たちとはしっかりと顔合わせをしなきゃぁならない、けど!正直あのアクの強い人達にいきなり会わせるのはさすがにあれだから………」

「僕的に信頼できると思える皆さんに来てもらいました」


今回のメンバーは

僕、アル、友崎、絵縫、佐天さん、陣内さん、花音ちゃん、恵縁

正児さんはさすがにこの空間には呼べない


「君がこれまでどんな年上と会ってきたのかは知らないけれど、世の中にはそんなんじゃない人もいるんだなぁ〜位を知ってほしい」

「………まぁ、正直荒療治過ぎるってことは認めるけど」


「『感情的な〜旅路は〜もう………って、あれ、え、フォルトナ採点無いの?」


「何であると思うのよ」


「だってロストプリンセスはあるんだよ?」


「アニメ化した作品と比べるんじゃないわよ」


「そういや、ボカロの曲でも採点ないのちょくちょくあるよね」


「あんたが歌おうってのがマイナー過ぎるだけなんじゃないの?」


「そういやプリンセス系のミュージカル系の曲ってちょくちょくセリフパートあるけど採点ってあるの?」


「セリフ部分だけ採点されないわよ」


「………え、以外、陣内って扉を開けてとか歌うの?」


「喧嘩売ってんの!?」



「…………信頼、できるのか?」


「子供には親の口調が遺伝というか引き継がれてる人ってのが一定数いるんだよ」

「だから口調=人間性じゃないんだよ」

「OK?」


「………まぁ、俺のクラスにもそんな感じのいたからな、わかるよ」

「俺のクラスは下の下だからな、そっちのほうが珍しいけどさ」


小学生とは思えない言葉に僕は少し考える


「……君って案外精神年齢高いよね」

「ことにならなければ視野は広いのかな?」

「常に冷静さを保てればなぁ……」

「君は願いにかける思いが強すぎると言うかなんというか……」

「明鏡止水って言うんだっけ?」

「……僕の場合そこらへんは能力である程度カバーしてるけど正直そこら辺は1日2日でできるようになるもんじゃないからね、僕もできないし」

「なら、普通に次の段階で良さそうだね」


「なんか師匠っぽいな」


あ、ちょっと彼ワクワクしてる

でもごめん、僕武術の達人とかじゃないから戦い方とかは教えられないんだ


「僕が教えるのは力の使い方だよ」

「はいこれ」


僕は鞄からここに来るまでに買ってきた本を彼に渡す


「………なにこれ」


「イラストで分かる世界のドラゴン大図鑑」

「それからポケットなモンスターの攻略ガイド(全技モーションDVD付き特典版)」


「……これ読んでドラゴンのイメージの幅を広げろってこと?」


「そゆこと、それ読み終わってイメージを形作れるようになったら今度は龍に関する力を持つ格闘家をまとめたDVDもあるからそっちも見てね」


「なんの話してるの?」


さすがに皆が大声量で歌ってる中でも聞こえてたか佐天さんが聞いてくる


「いや、こいつがゲームがクリアできないって言ってきててさ〜、攻略のコツを教えてたの」


僕はとっさにごまかす


「へ〜、どんなゲーム?」


「神話に出てくるドラゴンの弱点を見つけて攻略していくゲーム、元ネタである神話とかを調べないとクリアできないから小学生にはなかなか難しいと思うんだけど……」


(………よくまぁそんなサラサラと嘘をつける、やっぱり年上は信用ならない)


………あれ、今なんか少し上がりかけていた信頼を失った気がする。


「そういや早太、お前今日午後急にいなくなったよな?」


友崎はマイクを絵縫にパスして聞いてくる


「ん?」

「あぁ、貧血」

「最近多くてさ」


「そうなのか、だから最近休みが多かったのか?」

「ちゃんと鉄分取れよ」

「俺達もうすぐ卒業式なんだから、出られなかったら困るぞ」


「………え、卒業式?」


「忘れてたのか?」


「卒業式は今日含めて7日後だぞ練習一回も出てないのか?」


「………え、まじで?」




メインヒロインになる予定だったのに初登場が遅れに遅れた上出番も挟める機会が少ないせいでほぼモブ状態の華家来花音を見るといちいち自分の構成力の無さに辟易します。

それもこれも雑に水着イベントとかバレンタインとかそれっぽいイベントを飛ばしたからですね(言い訳)

………あれ、クリスマスのときにはもう面識あったんだっけ、忘れちゃった。

そもそも花音自体がぐいぐい話しかけてるくるってキャラでもないのでセリフすら少ないっていう……

こっから数話、出番をなんとか増やしていけたらなと思います。



追記

書き溜めていた下書きとキャラクターをまとめていた下書きがなろうのシステムが変わったことでどこいったかわかんなくなってました、

間が空いたり不定期だったりしますがまだまだ辞めるつもりはないのでぜひこれからもお付き合いください。

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