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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第4話 噴き荒れブースト決着の刻
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第4話 その1

「……っ!?」


落ちる、


(どうなる?死ぬのか!?)


落ちる先は硬いコンクリートの床、

さて怪人の背とコンクリ、どちらが頑丈だろうか、


(……わかんねぇっ!?)

(試しておけばよかった!)


せめて一度衝撃を……

その一心で彼はパイプに手を伸ばす……が、


(届かない!)

(まずいまずいまずいまずい)

(せめて足から!)


触れられても握れない配管(頼みの綱)を押し体の角度を少し変える。

すると下が見える。

到達まで



あと1秒



「掴め!」


僕を追い抜き蜘蛛(希望)(ワイヤー)が降りてくる。


(ありがたい!)


僕はそれを逃さず掴み体勢を変え足を壁に押し付け少しでもスピードを殺す。

しかし少しざらついただけのコンクリじゃあそこまで勢いは殺せない。

金属に似た今の僕の足は赤い火花を散らし、

擦れた傷と焦げた跡を壁に残していく。


(だめだ殺しきれないっ!)

(このまま落ちたらどうなる?)

(……わからん)

(……あ、まさか全ての衝撃が足に!?)

(さすがにそれはまずいだろ絶対……!)


彼は辺りを見回す。


(何か、何か、何かっ……)

(………!)


あった、視線の端に。

大きな籠のように積みにに積まれたゴミの山。

上の階からも直接捨てられるようにかダクトがあり、

箱に蓋は無い。


(あれなら……)

(漫画や特撮によくある……)

(クッションがわりにはなるかな……?)

(……でも、届くか?)


加速する思考、迫るコンクリ、絶妙な距離のゴミ捨て場……


(えぇい、なむさん!)


ワイヤーを離す瞬間残存エネルギーをかき集め、

火花で焦げ、擦れて跡の残った壁を強化した足で蹴る。


(届け……!)





ガシャン、ニャー!


昼なのに暗い路地裏に大きな音が響く。




ズボッ!!


ゴミ袋をかき分け現れたのは早太の銀色の頭。


「助かった……?」

「助かった!?」

「いよっっっ、しゃぁああああああ!」


彼は静かな空間に響くほどの声で吠える。


ニャー


「ああ、ごめん」

「食事の邪魔をしたね」


彼は頭に乗っていた猫を下ろし、

ゴミの山に倒れ込む。


「ふーっ」


深く息を吸う、

死の香りに比べればゴミの汚臭など気にもならない。


(大丈夫ですか早太さん!)


頭に声が響く。


(すごい声が頭に響いたんですけど……)


「あ〜、うん大丈夫……」

「ワイヤー落としてくれたおかげで助かったよ……」


僕は廃ビルの唯一の窓から覗く同僚に手を振る。

すると彼らは敬礼してワイヤーを回収し始める。


(はぁ〜)

(隊長と同等の地位っていらないなぁ……)

(……あ)

「そういえばあいつは……」


見上げる空を高速で飛び去っていく影が目に映る。


(撤退した……?)


(しますよ、そりゃあ)


(え、敵を狩るため理性無しで暴れまくるんじゃないの?)


(理性がなくても本能は有りますからね)

(身の危険を感じれば撤退もしますよ)

(それだけ早太の攻撃が有効だったってことだと思います)


(………あれ?これ大丈夫?)


見失ったら大変なのではと彼はこぼす。

すると、


ガシャン


何かが落ちてくる音がする。


ふと見るとそこには金属製の箱があのワイヤーに繋がれて地に落ちていた。

見上げるとあの隊員たちが壊れてないか心配するように見下ろしている、


彼はゴミ捨て場を降り、シャッターを再び切る。

つまりは人に戻ったということだ。


「……っ」

「少し擦れてるな……」

「いまいちダメージの引き継ぎの法則性がわかんないなぁ」

「切断には割と強いかもだけど……」

「もしかしたら打撃に弱いのかもな」


ひょこひょこという足取りで呟きながらそれに近付き解き、開く。


通信機だ


古代遺物ガラケーのしかも畳めない通信機。

これは局長の趣味である。


Pi


『本郷君ですか?』


相手は神座市さんだ。


「はい、本郷です」


『対象が逃走しました』

『今ドローンをつけて追っています』


「……すいません逃してしまって」


『問題ありません』

『それにあなたが敵に損害を与えたおかげでなんとかドローンも追えています』

『対象はどこかで一度休眠状態になると予想されます』

『一旦本部に戻って対策を立てましょう』

『こっちのビルの屋上で合流しましょう』

『アルドナープさんと小木と合流しだい早急に登って来てください』


「了解」







「いや〜なんとか死者ゼロで済みましたね」


ボロい階段を後ろ向きで登りながらアルは2人に言う。


「人が少なかったことが幸いだったな、これが土曜日曜だったらまずかった……」


「今回のことってどう報道されるんですかね?」


「さあなぁ、そこら辺はピクル次第だが……」

「産業スパイが密造してたドローンが暴走したとかじゃないか?」


「よく信じますよね、そんな情報」


「基本他所ごとに興味ないからなこの街の大人」


「技術オタクばかりですもんね」


「……あの、ずっと気になってたんですけどこの街って何なんですか?」

「本部にあった資料にはマップとかしか載ってなかったんですけど……」

「普通に考えて変ですよねこの街の大きさも、内容も」


アルは立ち止まり2人を見る。

すると2人も立ち止まり顔を見合わせる。


「何……って言われてもな」


正児は頭をかきむしり、


「う〜ん、人工島?」


早太は数秒考え、答えた。


「人工島?」


「ああ、もちろんゼロから作ったわけじゃないよ?」

「海面から上が無くなっちゃった島の上にコンクリートとか鉄筋とか入れて人工的な地面にしてんの」


「まあそんな島は今どきいくらでもあるがな……」

神織(ここ)はちょっと特殊でな」


「特殊?」


「他の街は島が全部沈む前に補強する事であくまでここはその島であると主張できているんだが」


「ここは完全に沈んでから作られたので他国の領海に引っかかってるんだ」


「おかげで多種多様な国からは大ブーイング」


「かといって2つ3つの国と分けるにはあまりに島が小さい」

「そこで……」


「この島を無国領土とすることになったんだ」


「無国領土?」


「そう、どこの国の領土でもなく、それでいてどこの国でもある領土ってこと」

「まあ正しく言うとここの国に住めるのは加盟国の住人だけどね」


「そんなこと、何のために?」


アルは首を捻る。


「世界の技術水準の一定化と技術向上速度の加速のためだよ」

「この島ができるまではそれぞれの国の技術は一点特化ばかりだったから」


早太が言うと正児も頷き、


「他国の特化した技術が欲しかったんだろうな」

「ここで作られたものは全て各国の代表や最高峰の人材によって検閲され世に出して良しとなった物だけが外の加盟国全てに公表される」

「その特性上この島はスパイによる情報の漏洩を防ぐためほぼ鎖国状態」

「ネットも外から受信できても内から発信はできなくなっているぞ?」


「じゃあ外との通信は不可能なんですか?」


「いいや?」

「承認された開発データを送る手段は存在する」

「するが……限られた時間、限られた場所で行わなきゃいけなくなる」

「場所は公表されてないが有力なのは……


バン!


「遅いぞ3人!撤退は迅速にと言っただろう!」


響く声、見上げれば開かれた屋上に続くドアに誰かが立っている。


「おう、神座市」

「屋上でって何で帰るきなんだ?」


歩を再開しながら正児は問う。


「決まっているだろう?」


彼らが屋上に踏み入れた瞬間彼女は天を指す。


「ヘリだ」


落ちてきた長さ50mの縄梯子が床すれすれで揺れる。


「「マジですか」」


ごく一般人の2人が絶句したのは言うまでもない。

登場人物紹介 その1


本郷早太(Hayata・Hongo)

年齢:17歳

性別:男

身長:175以上

体重:65kgほど

役職:特殊生物対策開発実働局 特別雇用局員

好き:ラノベ、アニメ、ダーツ

苦手:ヒーローもの、道路

嫌い:SNS、ネット掲示板

(概要)

この物語の主人公、夢森学院に通う普通の高校生。

中学校から陸上部だったが既に一足早く引退済み。

友達がいないわけでも多いわけでもなく、運動もできないわけではない。

成績も悪くはないが暗記が得意なだけで応用問題はまるでできない。

それなのに何故か理系に入ったため最近は成績が低迷中。

親友が『W』と契約したためそれを止めるため『E』と契約した。

したはいいものの力を与える時に必要な魂の入った器の残り容量が少なすぎたため、

与えられるはずだった力の内30%しか受け取れなかったため、

武器の補助や誰かの援護、相手の弱点を狙ったりしないとまともにダメージも与えれない、

電気らしい能力すらもほとんど失っている。

家庭の方はというと、

母とは5歳で死別しており父と2人でとあるマンションで暮らしている。

父は作家兼フリーライターであり、取材で家にいないことも多いがそんな父も大切に思っている。

性格は明るく、軽いことも多いが時々思春期特有のものなのかドライな面を持つ。

怪物と戦うのはあくまでアルドナープとの契約を守るためであり、

別に人を助けたいからというわけでは無い。

(無論、進んで人を犠牲にするような手段を選んだりはしない)

局員になったのも結局は捕まりたくなかったからである。


(掲げる正義)

なし


(叶えた願い)

速くなりたい


(怪人態)

コード:Chain

 身長:175cm以上

 体重:65kg以上

パンチ:1.5t

キック:5.0t

100m:8.5秒

跳躍力:7.5m

(能力)

・電気誘導&吸収

・体内に溜めた電気を消費することによる自己強化

・電極に触れているものに電気を流す。

・電気を生成する能力が無いため怪人化したときに発生させた

 体内の電気を消費して自己強化を行なっている。

 あまり量が無いためすぐエネルギー切れになる。

 このエネルギーは能力を使ったりアルを実体化しているものとはまったくの別物。


(怪人共通能力補足)

・怪物は人間体時に身につけていたものは見にゆけている状態で維持される。

 そのため通信機をつけて怪人化した場合引き続き通信を行える。

・カバンなど荷物を身につけてい場合、

 変身時消滅するがいつでも本体や中身を手などから出すことができる。

・しかし、身につけた状態が維持されているだけでON/OFFの切り替えは取り出さないとできない。

 一度取り出すと身につけ直すことはできない(しまうことはできない)

・自分より大きかったり重かったりするものは対象外。

・生物なども不可能


(名前の由来)

本郷猛+ハヤタ・シン


(怪物体の外見)

ほとんどフルフェイスのヘルメットを被った初代ウルトラ星人。

胸には某隕石DNAの核のようなものが埋め込まれ、

身体中のラインは赤ではなく金色でところどころ雷のようなものになっている。

全て銀の素肌で装甲はまったく無い。

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