第22話 その4
「うっわやっぱり蛇多い!?」
地面に降り立った僕を蛇が多勢に無勢ってレベルで襲いかかってくる、
「早太君、これを!」
彼が空から僕に愛刀を投げ渡してくれる。
「どうも!」
これで再生するが、ちょっとの時間だけでも数を減らせる!
「くそっ、邪魔くさい……」
マキナは尾の大蛇におわれながらもビームやガトリングで援護してくれるが
その弾道も蛇によってぶらされて狙い通りにはなかなかいかない。
「ヘビなんか狙っちゃいないんですよ!」
翼でもあるヒートブレードが大蛇を正面から縦に切り裂く……がすぐにくっついて噛みついてくる。
もはや不用意に近づくことすら危険だ
しかしかれこれ数十分
この状況が続いている
過剰使用の多用のせいか脳が熱い
それがなんだかまるで怒りに似た感覚で
やがて焦りになってくる。
「……くそっ、もういい!」
「過剰使用で蹴散らしてやる!」
『早太君!?』
『それはさすがに早計では?!』
『あなたが周りよりいくら早く動けたって周りはそれに合わせてはくれないんですよ!?』
『加速状態で蛇を蹴り飛ばしても蛇はそんなに早くは動いてくれませんよ』
「そう、なんだよね……」
「こんな連接刀なんて脆い武器じゃ僕の速度に耐えられないから斬ることもできないし」
「………やっぱりこの数捌くには人手が」
僕がそう呟く
……と、その時
「「「ならば!」」」
「「「俺達がいるぞ!」」」
ビルの窓窓から銃声が響く
「みなさん!」
いつの間に
「ビルの中の一般人の避難は完了した!」
「もう壊したって構わねえぞ!」
正児さんのランチャーが7匹の束を押しのける
「おらおら蛇こう共!」
「こっちかかってこいやぁ!」
ビルの中を走り回る隊員達を追いかけ
蛇共は窓ガラスを砕きながら突っ込んでいく。
「おらぁ、首晒せ!」
大きな斧が蛇を断ち
「断ち切るとすぐに再生します、」
四方八方からの蛇を神座市さんはその愛刀で再生しづらそうな程に複雑に裂く
『いいかんじに減ってます!』
「でも僕らを警戒してるのかマキナと僕に対するガードは結局厚いままだ……」
「ジリ貧だぞこれ……!」
どうする?
どうすれば………
もし、叶うなら………!
「おい!」
戦場に大きな声が
よく響くはっきりとした声が誰に放ったのかわからないほど響く。
けど、誰がその声を発したのかははっきりとわかった。
それは、僕が思わず彼を見つめていたから
「俺も、俺も戦う!お前と一緒に!」
「取引だ!」
「取引?」
メイス……いや、今は針本真司君と呼ぶべきか
彼は今、僕に自分の言葉を精一杯伝えようとしている、ならば今は半怪人としてではなく、彼自身として向き合うのが礼儀だろう………まぁ、今蛇の相手で忙しいから片手間になるけど!
「何……かなっ!?」
「………俺を強くしろ、そう約束するなら俺はお前達の隣に立って戦ってやってもいい」
「幻想のフィルムも、その間だけなら預けてやってもいい」
「だから、今すぐ俺にこいつと戦う方法を教えろっ!」
『………偉く上からですね』
「………いいんじゃないかな」
アルの不安そうな声に
僕は自分の率直な意見を伝える。
「年上不信であろう彼が、僕らに手を貸してもいい、そう言ってくれた、それだけで大きい譲歩だと僕は思う」
「だから!」
僕は蛇の大群を切り裂き、
「僕には、彼の言葉に答えるべきだと思う!」
僕は預かっていたそれを、少年に投げる
「それは君にしか担えない、勝利への一手だ!」
パシッと
彼はその手に確かに受け取ってくれる。
僕の放ったそのプレートを!
「こ、これは……」
『なっ!?』
『ちょっと早太君!?』
それは昨日僕が手に入れたプレート
刻まれるのは
狼があしらわれた《F》!
「勘違いするなよ、くれてやるわけじゃぁない!」
「僕にかかれば君からそれを取り上げるなんて簡単さ」
「君の譲歩と僕の信頼を示すため」
「貸してやるって言ってんだよ僕は」
「使いな、それが勝利の一手だ!」
「…………いいぜ、先輩」
「あんたの信頼」
「確かに受け取った!」
「いいんですかねぇ、勝手に渡しちゃって……」
マキナが若干呆れ気味な声で僕に問う
……まぁ、確かにそうだけど正児さん達からの文句も無いしたぶん問題ないだろう。
『それは今手が放せないからでは……?』
え〜、ごめん、聞こえなぁ〜い
「じゃ、合図したらそれ使ってね」
「イメージは噛みちぎる感じで」
「わかった」
「恵縁君も、協力よろしく」
「了解」
「コアの位置は体前半分のど真ん中」
「どうもきな臭いことに2つの半円が付いたり離れたりしてる感じだから第3形態の可能性あり、その隙を与えず倒す感じでいくかれ」
「「了解」」
「じゃあ………いくよ!」
《Overuse》
空に愛刀を放り僕は全速力で駆け出した。
(………なんだか、世界が停止しているみたいだ)
ビルの至る所に首を突っ込んで暴れまくる蛇共全ての横っ腹を
乱雑に蹴り飛ばす
その方向はよく狙い、ただ一箇所へ
………これで全部かな?動かないからわかりにくいなぁ。
……そうだ、一度は言ってみたいあのセリフ、言ってしまっていいだろうか?
まぁ、いいよね!
「そして時は動き出す」
《Full Charge》
『OrrrrrrRot!?』
数百を超える蛇共がチェインの攻撃によってそこに餌でもあるのかいう勢いでただ一箇所に集う
「噛み砕け!」
「………お、おう!」
《Include Fenrir》
その瞬間彼の背中から現れた
影のような、闇のような
巨大な狼の頭が現れそれを飲む
『ro!?』
この瞬間敵は無防備!
「僕が他巻き込まないとこに押し出す、恵縁君、あとは流れでよろしく!」
《Crimson Strike》
「レールガン·スマッシュ!!」
装甲が限界を迎え
光の粒子を纏って僕は
建物も障害も今となっては遊具すらもない
避難も済んでた人もいない
だだっ広い公園へ
その巨体を吹き飛ばす。
「わかってますよ!」
《Include Boost》
「左腕砲門ヒートウイングと同調」
「放熱開始、ビーム粒子潤填!」
「風圧開放!」
その槍のように構えた砲門にいくつものブースターの能力による増幅サークルが展開
冷却装置を暴走させ風を起こし
それに熱が、ビーム粒子が巻き込まれ
超巨大なビームサーベルのようなものが生成される。
「神話を殺すのは神器ってことで!」
「こと災いはことごとく意味を無くす」
「題して、神刀·禍無意!!!!!」
雲が晴れ
木々が頭を垂れ
窓ガラスが割れていき
振り下ろされた瞬間宙に浮く怪物を両断する
「やったか?!」
「まだ!」
「ビーム消して、僕が引っ張り出す!」
「トドメは真司君、まかせた!」
落ちてきた愛刀を掴み
ムチのように振るい
断面から2つの核をえぐり出す。
『trors!!!』
それを追う2体の黒い人形
次は2体の人型形態にでもなるつもりだったのか
「そらぁっ、取ってこい!」
2つのコアを空へ、
それを人型は不気味な塔を造るように人型から人型を生やすようにして追っていく。
「ど、どうすれば……?」
「頭を柔らかく、君は全ての龍の力を使えるんだから!」
「頼むよ!」
「頭を……柔らかく」
「………?」
『硬いなぁ!?』
「火を吐く以外でもなんでもできるから!」
「雷、風、岩、なんでもござれ!」
「君は何でもできる!」
「君の強みを見せればいいんだ!」
「………?」
まだピンと来てない!?
えっと、それじゃあ……
「ドラゴン属性のモンスターの能力とかだってつかえるはずだぞ!」
「もう、思いつくことふざけるつもりでやってみろ!」
「ふざける感じ………なるほど!」
よ、ようやくピンときたか……?
「やったるぜ!」
《Take Attack》
少年は意気揚々と翼が広げ
地面を踏み鳴らす
その瞬間彼の周りに4種のエネルギーが玉のようになって現れる。
1つは炎、赤く燃えている
1つは水、清く澄んで流てる
1つは雷、ただ眩しく唸ってる
4つ目は……なんだあれ?
白い、何か、暴れているな
観察している僕を無視して
彼は構え、宣言する
「決め技いくぞ!」
「四連配球拳だ!」
「は〜い、ワン!!」
一発目、
回し蹴りで水玉がコアへ向けて形を保ったまま飛ばされ敵を包み込む
「ツー!!」
回し蹴りの勢いのままの拳が雷玉を殴り飛ばし
コアを包んだ水玉の中で眩く暴れ散らす
「スリー!!」
3発目、
あの謎の玉が的に叩き込まれる
その中身は………冷気!?
コアを取り巻いていた水がたちまち氷となり
水の玉はそのまま敵を閉じ込め、硬化する。
そして彼は空へ飛び立つ
僕が本気で投げた敵を見下ろすほどに高く!
「アタァァァァァックゥ!!」
《Catastrophe End!》
彼は炎玉を蹴り破り炎を纏いもろとも敵を穿つ
その瞬間
氷は砕け
ただ、その中に密かに現れていた
凍っていなかった、とある気体が引火する!
爆炎!
衝撃!
コアを追っていた泥肉共は粉々に吹き飛ばされ
コアは砕け散り
地面に残っていた抜け殻の巨体も
彼が地面に着地すると同時に
真反対な色へ変わるように光の粒子となって散っていき……
「おっと」
僕は熱を纏う怪人態を解いて
空から落ちてきた誰かを受け止める
「………また犬?」
そして契約者だったであろう犬の胸から現れたプレートを回収する。
「まぁいいや、とりあえず一件落着………っと」
「………困ったな、敵は思ったよりも手強いようだ」
遠く離れたビルの上
双眼鏡を除くスーツの影が1人
「まぁいい、今日も1時間稼げた」
「あれで2時間稼げるならストックどもでもどうとでもなるだろう」
………気のせいだろうか
今一瞬、双眼鏡を外す一瞬
その全貌はどす黒く、まるで穴でも空いてるかのような闇に見えたような気がする。
こいつはなんだ、
男か
わからない
男なのだろう
おそらくだ
「さぁ、恐怖の1週間は始まっている」
「………どうするかね、狩人君」
男は消える
そこには笑い声だけが風に留められたかのようにまだ響いていた。
今回春休みを満喫すべくdアニメストアに加入しまして、今現在絶賛ジョジョを視聴中です。
漫画しか読んだことなかったけどやっぱりアニメで見るとまた別のワクワク感ってものがありますよね。
私今pixivでジョジョの二次創作書こうか悩んでるくらいに今更ハマってしまいました。
ただ、問題があるとすればアニメの視聴にスマホを使うからやっぱり投稿が遅れます。
どうぞよろしく




