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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第21話 吼えろ!ドラゴン
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第21話その1

「……なんか、あっさりだな」


「そう…ですね」


領域外極まりすぎて認識がバグった正児、葉黄は呟く。


「早太、体は無事か〜?」

「もう解いてもいいんじゃないか〜」


負傷した人たちに肩を貸しながら立ち尽くしているチェインに正児は暴走する可能性を考え少し警戒しながら尋ねる


「………」


「早太…?」


歩み寄ろうとすると真面目な顔でアルが黙ってそれを静止する。


「「………?」」


葉黄、正児が首を捻った瞬間


「「来る」」


チェインが後方に跳ぶ

その瞬間その場所にクレーターができる

青い飛来物によって


《Wowow〜ohoh〜》


音楽?


《Everybody was kung-fu fighting》


ボウッ!


青い炎と共に何かが着地する


《those kicks were fast as lightning》


パン!


「「「!?」」」


青い炎を纏わせた蹴りを仰々しく放とうとした背後より抱きつくような龍の交差する腕の間から覗く、怪人の胸の赤い水晶が拳銃で撃ち抜かれる。


「ちょ、早太!?今のは邪魔しちゃだめな雰囲気だろ、ってかそれ俺の拳銃……」


「………すいません、熱くてちょっと苛ついてて」


「は?え、それどういう……って、アッつい!?」


チェインは自分の手のひらに熱された拳銃を返す


「………で、貴方は誰?」


チェインは怪人に問う


「………って、聞くまでもないか」

「どっからどう見ても龍の怪人だし、腰にデバイス巻いてるから半怪人だよな」

「戦ってる最中、ずっと見てたよね?」

「さっきの不意打ち、協力するつもりのない敵ってわけで、いいんだよね?」


「それは………あんたしだいだ!」


敵、思いっきり殴りかかってくる

それをチェインはらくらく躱す


「なかなか速いな、ならこれはどうだ!」


今度は拳を握らない手をナイフのようにして斬りつけるような戦い方、

カンフーってより舞踊闘法みたいだ


(……一発の後の二発目が結構速い、しかも手刀の軌道で青い炎が暫く燃え続ける)


ちらっと不意打ち時敵が燃やした物体を見る


(不自然なほど良く燃えいる、一度燃え移ったらなかなか消えなそうだ……けど)

「攻撃するのに熱中しすぎて隙だらけだし」


炎の帯ごとチェインは敵の腹を思いっきり蹴り飛ばす。

そして


「こっちは再生するんだぞ?」

「燃えたら切り離すに決まってんじゃん」

「全身一気に焼かないとその炎有効打にならないよ?」


そういって燃える足をチェインII状態で貯めまくった電力によるビームを使って消し飛ばし、

即座に再生させる。


「ぐうっ……」


痛みでよろめく彼を見る


(………幻想だか空想だかの契約者でも半怪人になることがあるんだ、その場合電脳の人格はどうなってるんだろう?)

(………もしかしてアルみたいになってる?)


「………ねぇ、えっと、龍のカンフーファイター君」


「メイスだ!」


「じゃあメイス君、君の願いは何かな」

「その願い次第でこっちは全部の怪物を倒し終わった後なら勝者の座を譲ってもいいと思っている」


「そんなものはいらん!」

「俺が欲しいのはお前の持ってるフェンリルのフィルムそれだけだ!」

「……いや、違う、俺が欲しいのは全ての空想種のフィルムだ!」

「俺の願いはそれを全部手に入れて強くなることだ!」


「………強くなって?」


「俺は俺の敵を倒す!」


チェインはこの時点で何となくこれの中身を察した、常識が無い大人とか障がい者では無い

この取り繕うとするでも、補おうとするでもない、ある意味ピュアとも言えるなんとも言えない幼稚さ


「………君、いくつ?」


「9だ、悪いか!」


「…………論外だな」

(さぁ〜て、困ったぞ……)

(子供、子供か………撃って蹴った後で言うのは何だけど暴力ふるいたくないな……)

(でも願いごとがきな臭い)

「敵って?」


「秘密だ!」


「…………」


(どうしよう)


「………早太、彼からデバイスを取り上げろ」

「極力傷つけずにだ」


「………ですよね、了解」


「早太君、拘束なら私のほうが」


「いや、こいつの攻撃は防御より回避の方がいい、その分だと僕の方が適任だ」


チェインは葉黄を止め構える


「さぁ、やろうか」

「逃げ出すんなら、見逃してやるよ」

「逃げれるんならな!」


チェインは走り出す


「燃えちまえ!」


青い炎


「邪魔!」


彼がそう言って空を薙ぎ払った瞬間

炎がその方向に流れる


「なっ!?」

(拳、目前、避ける、どっちに!?さっきのは何?わからな……)


大量の思考による停止

人で言うところの反射的に目を瞑る現象


中身は子供


自分に振るわれる暴力に慣れていないはず


(その一瞬があればデバイスを取り外せなくても最低限シャッターは切れる!)


だから当てるふりでいい

これ以上怪我はさせない


だがその拳


『すまない真司、やむを得ないゆえ介入する』


突如声とともに背中から現れた……いや、畳まれてた?大きな翼がチェインの拳を受け止める。


「………電脳か?」


『いかにも』

『私は電脳No.4、ゴラド·ン·ラグドーンだ』

『今回はDragonの力でやらせてもらっている』


「そりゃどうもご丁寧に、僕は……」


『本郷早太、契約相手はE、能力はElectric』

『存じている』


「…………で?」

「なんでそんなことをわざわざ?」


まぁ、隠してないし驚くことでもないかとチェインは結論付けて要件の続きを尋ねる。


『………君達にお願いがあって来た』

「は?先生!俺聞いてないよそんな話!」

『言ってないからな』

『もう顔合わせは終わりだ解除するぞ』

「あ、ちょ!?」


その瞬間相方に勝手にトリガーを切られたのか納得のいってなそうなメイスは怪人態を強制解除される。


「………どういうつもり?」


チェインは目の前に立つ2()()を見つめる。


「………まず、君を奇襲させたことは謝罪する」

「こいつに今の自分の弱さを自覚させたかったんだ」


1人は老爺

中華風衣装を纏う短い白髪の男


「俺は弱くない!まだ戦えた!」


もう一人は子供

言うに違わず年齢は10歳くらいの日に焼けたボーイ。

彼の言葉を聞き流し

先生と呼ばれた男は静かにさせると同時に彼の耳を塞ぐ。


「貴方は電脳……なのか?」


チェインは問う


「そうも言えるしそうじゃないとも言える」

「私はね、この子が強くなりたいと願ったがために作られた針本真司を強くするための先生なのだよ」

「これはそのための体だ」

「精神も記憶も、おそらくだが本来のものとは幾分違うのだろう、実際私はそこのEの女には面識が無い」


「……つまり?貴方は電脳の性格を模した新しい人格ってことでいいんですかね?」


「まぁ、そういうことになるね」 


「つまり生前の話には期待できないということか」


「いや、それはある程度は協力できる」

「全部覚えているわけじゃないというだけだ、覚えている知識なら惜しまず提供しよう」

「………とまぁ言っても、人造で心の器を増強する者達に比べれば微々たる力だろうがね」


「………何故協力する気満々なんですか?」

「何が目的ですか」


「………実はこの子の復讐を止めて欲しいんだ」


「復讐………やっぱり相手はあれか、いじめっ子とか?」


「………すまないが言えない、言えば復讐を肯定するものが出かねない、それでは困るのだ」

「彼の自信に繋がりかねない」

「………ときに君達は復讐肯定派かね?」


「………なんで嫌いなやつのために犯罪者にならなきゃいけないの?」


「否定はしませんが協力とかは絶対しませんし可能なら止めます」


「考えたこともなかたったです」


「やられたらその場でやり返せばいいしそんなことはしない」


「おぅ……」


チェイン、アル、葉黄、正児の四者四様な解答にゴラドは若干引く、


「と、とりあえず我々……いや、私というべきかは君達と協力関係を結びたいと思っている」

「私達は先もこの子が言ったように勝つ事自体には興味がない、怪物退治に協力する、代わりに君たちにはこの子から幻想系のフィルムを遠ざけてもらいたい」

「というか、可能なら復讐をやめる気にしてくれると嬉しい」

「了承してもらえるかね?」


「………わからない」


「何がだね?」


「なんでさせたくないなら力を貸すの?」

「怪人態にさせなければいいんじゃないの?」


「それは……彼のイメージのせいだ」

「私にとって強くなるといえば精神面を」

「だけどこの子にとっては圧倒的暴力こそ強さなんだ、そして私はそのイメージの影響を強く受けて作られている、だから私は彼の邪魔をすることができないんだ」

「今回も味方を増やして強くなると言い訳してなんとかここに立っている」


「なるほど……大変ですね」


チェインは怪人態を解き、

同情するような声色でそう告げた。


すごいですねFateって、20年かぁ……

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