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電光怪人チェイン〜ヒーローになりたい僕と26のチートな力〜  作者: 蒲竹等泰
第20話 再雷!今こそ自分で決める時
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第20話 その5

「銃、構え!」

「撃てぇっ!」


「………ほう?」


神狼へと放たれた一斉射撃は

水晶の壁によって放たれる。


「そう来たか」


フェンリルはその鼻で火薬の匂いや人の体臭を嗅ぎ取る。


「一人二人じゃないな」

「10人」

「………いや、更に後方にはその数倍か」

「そして」


「フェンリル!!」


「はははっ!受けてやるぞ機械の小僧!」


降って斬り掛かって来るマキナを躱し

彼は余裕そうに笑う


回避されてからもマキナは止まらず

敵の攻撃を恐れず攻める。


さらにそれを

違法強化スーツを纏った隊員達がサポートする。


「………命懸けろ、やるぞ!」


「「「おう!」」」




なぜ彼らがフェンリルと戦っているのか、

それは1時間ほど前に遡る。


「………意外だ、本郷君は戦いを続ける気なのか?」


「はい、そのようです」


アルドナープは会議室に集まった面々に読み取れただけの早太の過去の自分との対話の内容を話し、彼は始めから戦いを継続するつもりで、

彼は今、自分がなぜ戦いを続けたいのか、その理由を、信念を得るために過去の自分と対話をすることでそれを理解しようとしていると、皆に伝える。


「なので、私は皆さんにわざと伝えていなかったことをお教えします」


彼女は呟くように告げる


「私達怪物はフィルムを取り込むことで自身を強化できます、けど、普通はしない魂に負荷がありすぎてショック死する可能性があるから」

「そのリスクをフェンリルは自身の能力と幻想系の特徴である自我を失わない特性で補い耐えているようですが」

「やはりそれでも能力自体を体に馴染ませるには時間がかかる、それまでの間彼の能力は大きく低下します」

「それを3つ立て続けに」


「つまり今彼は大きく弱体化していると?」


「そうです」


「それであの強さなのか?」


「そのようですね」


「…………よし、やろう、やるしかない」

「どうにかしよう、どうにもならないけど」

「どのみち戦力は大きくは変わんないんだ、早く攻めるに越したことはないだろ」


正児が立ち上がり


「それしかないな……」


神座市も立ち上がる


「早太はもう少し時間がかかるか?」


「いえ、おそらくそうかからないでしょう」


「そうか、なら待つべきか」


「…………いや、そうも言ってられないらしい」


局長がボソリと呟いた瞬間


ビービービー!


と耳に響くブザーが部屋に響く


『緊急事態発生』

『工業地帯に複数の人間の侵入を感知』

『フェンリルを認識した者によりI.P.へ通報あり、また、SNS及び動画配信サイト上にて対象の情報拡散中』


「………つまり?」


「一般人に広く目撃情報が出回った以上、怪物対策局として大々的に発表してしまった俺達はすぐにでも動かなきゃならなくなったってことだ」


呆れたように盤梨は言う


「しかし動画配信か、すっかり怪物関連の情報がフィルターされなくなったな」


「というかあの工場地帯侵入禁止のはずだろ?なんで人が入ってんだよ」


「いつの時代にもいるんですよ、そういう奴ら」


「仕方ない、行くか……」


正児はドアを開けようとしたときふと足を止める。


「そういやチェインの強化アイテムって完成したんですか?」


華家来に問う


「ほぼ完成はしている……がね、まだ調整が済んでないのだよ、使えるが壊れる可能性ありというか暴走するかもしれないというかそもそもマウスに試してみる方法すら無いからぶっつけ本番って言うか、ぶっちゃけ端的に言うと使ってみるまでわかんないって感じの状況だ」


「………まぁ、未知のテクノロジーですもんね」

「じゃあ、実戦投入はまだ先ですか?」


「………」


最後の正児の問いに

華家来は悩む様子で答えなかった。





「洒落臭ぇ!」


水晶を纏った爪が全方位からの射撃を弾く


「寄って来いよ!」


隊員するが1人、また1人殴り飛ばされる。


「殺さねぇことには感謝しろよ!」


「つぅ……!」


壁に持たれた隊員は最後の力で煙幕を放つ。


「目眩ましか、いかにも弱々しい!」

「もう逃げれんぞ!」


「うるせぇ、俺達の場合は逃げたのはお前だろ!」


「そりゃたしかに!」


挑発として初撃でやられて意識だけは取り戻せた1人が怒鳴る

しかしその声にもフェンリルは余裕そうにからから笑って返す。


「……上か!」


フェンリルは煙幕の向こうから近づく気配を感じ取り両腕に水晶を纏わせ防御の姿勢を取る……が、


「とった!」


強い遠心力の加わった大斧による一撃は

そのガード、両腕もろとも敵の体表を切り裂く。


「おぉ!ナイスヒット!!」


腕を切られたことに同様せず

フェンリルは相手を褒め称えながらその脇腹を蹴り飛ばす。


「だが足りない!火力不足だ!」


負傷が即座に回復し

その体は二周り大きくなる。

それに対し勇敢な戦士は壁に叩きつけられ負傷、気絶する。


「次は?!」


怒鳴る彼にミサイルが飛来する


「遠距離攻撃か、たしかに俺に遠距離攻撃の手段は無い……が」


空間にジッパーが現れミサイルを飲み


「返すぞ!」


別のジッパーからそれを撃ってきた方へ返す


「死ねっ!」


マキナのガトリング砲が1秒35発の弾丸を敵に撃ち込む。


「雑に弾幕広げても威力が足りねぇぞ!」

「本当の火力って奴を見せてやる!」


「うぉ!?」「えぇ!?」


目から放たれたビームが全ての弾丸を容易く蒸発させる。


「くそが!」


ガトリング砲がビームで切断され

そのついでのように最新型に強化したタチバナが切断される。


「なんか、タチバナ壊されてばっかじゃない!?」


パワードアーム、パワードレッグを強制射出させ


「おいおい、大事にしろよ、一揃い作るの結構高いんだぞ」


「すいませんね、こっちに移籍したから壊されることに抵抗がないんですよ」

「給料から差し引かれないので!」


『Biuri!?』


爆発直前だったタチバナを蹴り飛ばし強制的にフェンリルに特攻させる。

無駄に会話機能をつけたせいでその機械音は断末魔のよう。


「ははっ!ひどいやつだな!」

「無駄に犠牲を払うか!」


タチバナは水晶の針に行く手を塞がれ

フェンリルに当たること無く爆ぜ

辺りに黒煙を振り撒く。


「どうかな?」


黒煙を突き抜け戦士が奇襲する。


「……ほう?」


その左右の手に持つピッケルによる連撃は

十数度軽々と回避されたが

一発、ようやく一発その腕を包む水晶を穿つ


「鋭いな」


「あぁ、ウィークスロムって言うらしいぜ?」


「そうか、それで?」


敵は腕に力を込める。


「こうされたらどう抜く?」


「抜けねぇならそのまま!消耗品だこらぁ!」


「はは、もう18回試してみるか?」


「うるせぇ!」

「ていうか治る上その度強くなるんなら」

「いちいち、避けてんじゃ、ねぇ!」


「………そういう、油断が敗北を、この戦いの長期化を招くんだよ」


「ぐぅ!?」


フェンリルは勢いよく戦士を蹴り飛ばす。


「………まぁ、殺さず済むタイミングを見計らっている奴が言うセリフではねぇがな」


「まずいぞ、残り4人だ」


「それ、私含めてます?」


「含めてだ、1人はお前のタチバナの爆発のせいでさっき吹き飛んだ」


「………すいません」


「いや、敵が殺しに来ないからと油断したあいつが悪い」


「そうですか」

「………で、どうします?」


「攻撃あるのみ」


「ですよね〜」


「禁止区域に立ち入ったバカどもはすでに回収済み、下がることも考えたがどう考えたってその隙にお前は食われる」


「なるほど」


マキナと正児の交わす会話を聞いて後ろの戦士たちも頷く。

しかし皆流石に油断はしていない。

故に


「…………来る」


何か攻撃が来る

それを事前に察知し回避行動に移る。


しかし


「動くな」


フェンリルの言葉と同時に上へ飛ぼうとした皆の体が不可思議な体勢で停止する。


「縫われた」


「備えろ、当たる直前に解除されるぞ」


敵の攻撃、

超超延長した水晶の腕による横薙ぎ

………優しいことに手刀と言える鋭さは無い

これなら棍棒で殴り飛ばされるくらいの威力

大人しく吹き飛ばされればパワードスーツありならそう死ぬほどの威力は無い。

敵はやはり人間を殺す気は無いらしい

だから正児はこの自身の拘束が解除される瞬間を見計らう


「今」


回避成功!


他に対象できたのは……


0


「やっ!」


しかしマキナが水晶を殴り折ったことで

自身と、そしてもう一人何とか無事。


「避けろよ」


「普通無理ですよ?」


「………そうか?」


「そうです」


「………ところで今んとこ何分稼げた」


「移動含めて45分ですかね」


「あてにするのは恥ずかしいが」

「……早太はあとどれくらいかかる」


「さぁ?」


「……じゃああと30分時間を稼ぐのに、お前はどうする」


「奥の手でいきましょう」


その言葉を言った瞬間

空に機龍は現れた。

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