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おにぎりパーティー 4 ☆彡

たくさんの方向から声がしました。

「ぼおくナマケモノ~。ぼおくは~しっとり海苔の俵型のわかめおにぎりが好き~」

「わたしは飼育小屋のウサギよ。わたしはぱりぱり海苔の明太子が好物よ!」

「僕は、たぬきだポン。実は卵かけご飯風のおにぎり、ぱりぱり海苔。これがベストマッチだポン」

わわ! 何だかいろんな動物さん集まって来ちゃいましたよ?

って、ナマケモノさん? あなた何処から来たの?

「緑ヶ丘保育園のみんながよく行く、近くの動物園から来ちゃったよ、私も」

あなたは、ツキノワグマさん!

「美味しいお話の噂を聞いてね。私はなんでもおにぎりの具は好きだから。たくさん食べたくて来ちゃいましたよ!」

炊飯器からせっせと茶碗にご飯を盛りながらツキノワグマさんは話します。

あ、本当にたくさんのおにぎりを作り始めましたよ。しかも手際がとってもいいから、お皿におにぎりのタワーが出来そうです。

すると外から羽ばたく音が幾つも聞こえてきました。

「私たちも来ちゃったホー!」

右から、フクロウさん、コウモリさん、カワセミさん、九官鳥さんに紅い綺麗な鳥さんがずらり。

「オイラ、しっとりのコンビーフのおにぎりでよろしくだぜー!」

コウモリさんがワイルドにポーズをとってきめました。

「あ、すじこのおにぎりがある! ぼくちんはそれ大好きだよ」

「ちょっとカワセミさん、羽が当たってるわ! 夕日の沈む国出身の名も無いわたくし。ぱりぱりのツナマヨが所望ですわ」

個性が豊かな鳥さんたちも、おにぎりが大好きみたいですね。

「ホホ―。みなさん、なぜおにぎりは"おにぎり"と言うのか知ってますかホー」

突然フクロウさんがみんなに呼び掛けます。

動物たちが揃って首を傾けます。

何故なのか、そう言えば知らないですねー。

「山を神様に見立てる風習というものがあって、三角の山の形の様な握り飯を"おむすび"と呼んでた説があるホー。おにぎりは握り飯からおにぎりに呼び方が変化したんだホー。……って! ああ、みんなおにぎりを食べるのに夢中で聞いてないホー」

「もぐもぐ。どんまい、フクロウさん。ちなみにぼくっちは何のおにぎりを食べているかって? 海苔の佃煮のバター味さ」

九官鳥さんこそ、聞いてました?

嘴の横にお米の粒が付いていますよ。しっかりと。

ところで、博士のフクロウさんの好きなおにぎりは?

「よくぞ聞いてくれましたホー! いくらのぱりぱり海苔ですホー!」

フクロウさんも美味しそうに頬張っています。

みんなが美味しそうにおにぎりを食べる姿は、見ていてもこちらがお腹が空いてきそうです。

…………?

何だか気のせいかもしれませんが、波の音がしませんか?

「「私たちも混ぜてくれませんかー?」」

「「「わあー‼」」」

声の方を見た動物たちが見たものとは?




お読み下さり、本当にありがとうございます!

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