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幽霊男の罪償い  作者: ふわとろかに玉
2/2

カルマ値

気がつくと俺は自分の部屋にいた。


ただし、俺はベットの上で事切れている自分を天井に

ふわふわ浮かんで見ていた。


「やっぱりあれは夢じゃなかった?」


この状態が現実なら、俺は明らかに()()()という事になる。さっき体験した審判も本当のことだったということだ。


真相を確かめるため、俺は外に行く事にする。

どうやら、この体は意識する方向に自在に動けるようだ。


「幽霊だったら壁を抜けられるよな…南無三!」


思いっきり壁に向かって動き出す。差し迫った壁に目を

瞑るが、ぶつかる事はなかった。目を開けると家の外に

出ていた。


という事は…。俺は邪な考えを抱き、暗くなりかけた空

へ飛び立っていった。


〆   〆   〆


「どういう事だ…?」


俺は邪な欲望を満たし、ホクホク顔で家に戻った後、

ある事に気がついた。幽霊の状態になっていた時に

視界の隅に映っていた「カルマ値」が-1000になっていた

のだ。


(驚いたか?)


「!?」


頭の中に急に声が響く。


(私は監察者アルダフォン。オマエの監視役だ。

 さっきのオマエの悪行、全て見せて貰っていたぞ?

 まさか覗きをするとはな)


「バ、バレてたのか」


(そりゃバれるさ。最初からこの調子じゃ先が思いやら

れるな。)


「………ッ!」


何も言い返せない。俺は押し黙ることしかできなかった。


(せいぜい色々足掻け。この与えられた状況を考え、お前なりの答えを見つけてみろ。そうすれば次の生を受ける事ができる。)


そうアルダフォンは言い残すと、それ以降俺に話かけて

くることをやめた。


俺は全部見られていたという事実に数分間動く事ができ

無かったが、なんとか気を持ち直し動き出した。


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