表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

朝焼けの

朝焼けの赤が見えるその前に

夜の冷たさが消えるその前に

しんと澄んだ透明を吸って

吐いたその息の存外暖かく

あぁ、この日のコントラストを

私は覚えているだろうか


舟を漕いでたゆたいながら

フレンチトーストの余韻がすうっと浮かび

溶けたチーズが染み込んでいく空

段々と眩しくなっていくにつれ

やはり、この日のグラデーションを

私は忘れるのだろうと思う


けれど

毎日何かを捨てながら

わずかに掴んだ色ガラスや

目を細めた逆光に揺蕩う煙が

あの日の陽光を僅かに留めていれば

きっと十分に違いない

コップ1滴残った水が

夕焼けを写すその日まで


ご覧頂きありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ