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英語のことわざ た


大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる)

吉は縁起がいいが、大吉ともなるとかえって縁起の悪いことにつながる

人生、ほどほどのところがよい、ということ

The best is the enemy of the good.

(最善は善の敵)


大器晩成(たいきばんせい)

大人物というものは、じっくりゆっくり大成するものだ

Who goes slowly goes far.

(ゆっくり歩む者が遠く行く)


大魚は小池に棲まず(たいぎょはしょうちにすまず)

大人物は、つまらない地位や仕事にとどまっていないということ

A great ship must have deep water.

(大船は深海を要す)


大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)

大げさに騒いだ割りにはたいしたことない結果に終わることのたとえ

※ローマの詩人、ホラティウスのことばから

The mountain is in labor and beings forth a mouse.

(山が産気づきネズミを一匹生む)


鯛なくば狗母魚(たいなくばえそ)

よいものがないときは、少々劣っていても代わりのものでがまんする

※エソはかまぼこの材料となる魚のこと

When all fruit fails,welcome haws.

(果物がなけりゃ、サンザシの実でも)


大の虫を生かして小の虫を殺す

(だいのむしをいかしてしょうのむしをころす)

大事なものを救うためには小さなものを犠牲にするのも場合によってはやむを得ない

Mercy to the criminal may be cruelty to the people.

(罪人への慈悲は人民の残酷)


大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)

小さいものより大きなもののほうが、使い道が広く役立つ

The greater serves for the lesser.

(大は小にも役立つ)


鯛も一人はうまからず(たいもひとりはうまからず)

食事はやはり大勢で食べるほうがおいしいということ

It is the company that makes the feast.

(仲間があってごちそうとなる)


大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)

大きな欲を持つ人は、目先の小さな利益には関心がないので周りには一見、欲がないように見えるということ

また、欲深い者は欲張りすぎで失敗し、何の利益も得られないので、結局欲のない者と同じ結果に終わることが多い

Grasp all,lose all.

(みんなつかんでみんな失う)


高きに登るには低きよりす(たかきにのぼるにはひくきよりす)

事をおこなう場合には手近なところから順序を追って確実にやるべきだ

He who would climb the ladder must begin at the bottom.

(はしごを登るには一段目から)


高嶺の花(たかねのはな)

遠くからただ憧れて眺めるだけで、とても自分のものとして手にすることはできない

One may look at a star but not pull at it.

(人は星を見ることはできるが引っぱって取ることはできない)


鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)

節操のある心の正しい人は、困窮しても道義にはずれたようなことは断じてしない

※気位の高いタカはどんなに飢えても、人間の作った稲穂を食べることはしないから

The eagle does not catch flies.

(ワシはハエを捕らない)


宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)

すばらしいものを持っているのに、使い道を知らなかったり出し惜しみしたりする

Not possession but use is the only riches.

(所有ではなく使用が富というもの)


宝の山に入りながら空しく帰る

(たからのやまにいりながらむなしくかえる)

チャンスや大きな利益を得られる機会に恵まれず、何も得られないこと

You starve in a cook’s shop.

(食物屋にいて飢える)


薪を抱えて火を救う(たきぎをかかえてひをすくう)

逆効果や無謀な行為のたとえ

He takes oil to extinguish the fire.

(火を消すのに油を持っていく)


多芸は無芸(たげいはむげい)

多くの芸事に通じている人は一つ専門といえるほど深く到達した芸を持っていない

結局、芸を持たない人と同じになってしまう

Jack of all trades is master of none.

(なんでも屋はどれにも熟練しない)


蛸の糞で頭へ上がる(たこのくそであたまへあがる)

自分では偉いつもりで思い上がっているが、実は他人からは蔑まされている

※タコの糞がタコの頭にあると考えられていたことから

What a dust do I raise,said the fly upon the chariot wheel.

(おれの立てるホコリのひどいこと、と馬車の車輪に止まったハエがいったとき)


他山の石(たざんのいし)

自分にとって参考になり役立つ、自分と関係ないところで起こった事柄

また、他人の言動を手本にして自分のために役立てること

a whetstone for the wits

(才知をみがく砥石)

The fault of another is a good teacher.

(他人の失敗はよい教師である)


蛇足(だそく)

よけいなもの、無用なもの

put a fifth wheel to the coach

(馬車に五つ目の車輪を付ける)


戦う雀、人を恐れず(たたかうすずめひとをおそれず)

そのことに夢中になっている者は予想外の力や強さを発揮することがある

As sore fight wrens as cranes.

(戦うとなるとミソサザイもツルに負けぬ激しさ)


叩かれた夜は寝やすい(たたかれたよるはねやすい)

人に害を加えることより、加えられたことのほうが気が楽

Better suffer ill than do ill.

(加害者たるより被害者たれ)


叩けば埃が出る(たたけばほこりがでる)

誰でも細かく調べていけば、やましいことや弱点が必ずあるということ

Many without punishment,but none without fault.

(多くが罰を受けないが罪のない者はいない)


叩けよ、さらば開かれん(たたけよさらばひらかれん)

自分から積極的に行動すれば必ず成功への道は開けていくはずだ

英語のKnock,and it will be opened to you. から

※ひたすら待ち続けていても神の国の門は開かれないが、こちらから進んでノックすれば、門はきっと開かれるに違いないの意

 『新約聖書・マタイによる福音書』のことば


只より高い物はない(ただよりたかいものはない)

ただで物をもらうと、結局は高い代償を払うことになる

※お返しにお金がかかったり、その行為に報いようと気を遣ったりするから

What is bought is cheaper than a gift.

(買ったほうが貰い物より安い)


立っている者は親でも使え(たっているものはおやでもつかえ)

火急の用事の際には、たとえ親でもかまわず用事を言いつけよ

Need makes the old wife trot.

(必要は老婆をも走らす)


立て板に水(たていたにみず)

すらすらとよどみなくしゃべること、弁舌さわやかなことのたとえ

※立てかけた板に水を流せばさっと流れるから

Your tongue runs nineteen to the dozen.

(十二語すむとこを十九語まくしたてる)


蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)

人の好き嫌いというものはさまざま、多様である

※タデの葉っぱは辛い

There is no accounting for tastes.

(人の好みは説明できない)


伊達の薄着(だてのうすぎ)

寒くてもやせ我慢して薄着でいること

※たくさん着込んで恰好が悪くなるのを嫌うから

Pride feels no cold.

(得意の寒さ知らず)


盾の両面を見よ(たてのりょうめんをみよ)

表と裏の両面をじっくり観察してから判断せよということ

英語のLook at the both sides of the shield. から


棚から牡丹餅(たなからぼたもち)

思いがけない幸運が転がり込んでくることのたとえ

He thinks that roasted larks will fall into his mouth.

(焼いたヒバリの肉が口の中に落っこちてくると思っている)


田の事すれば畑が荒れる(たのことすればはたけがあれる)

あちらもこちらも同時にやるのはむずかしい

One thing at a time.

(一度に一事)


頼む木陰に雨が漏る(たのむこかげにあめがもる)

頼みにしていたのに当てが外れてがっかりすること

He is doubly wet that shrouds himself under trees.

(木の下の雨宿りは二重に濡れる)


旅の恥は搔き捨て(たびのはじはかきすて)

旅に出るとまわりに知っている人がいないから、いつもは決してしないような恥ずかしいことを平気でやってのけるということ

Once over the brothers,one may do anything.

(国境を越えればしたい放題)


旅は道連れ、世は情け(たびはみちづれよはなさけ)

世渡りは思いやりをもって互いに助け合っていけば心丈夫だ

※一人旅は不安なもので、同行者がいたほうがなにかと好都合なことから

An agreeable companion on the road is as good as a coach.

(良い道連れは馬車も同然)


玉に瑕(たまにきず)

それさえなければ満点なのだが、ほんのわずかな欠点があること

a fly in the ointment

(軟膏のなかのハエ)


玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)

素晴らしい才能や素質を持っていても、努力しなければそれを生かすことはできない

An uncut gem does not sparkle.

(磨いてない宝石は輝かない)


民の声は神の声(たみのこえはかみのこえ)

民衆の言うことは真理であり、それはいわば神のことばである

すなわち、為政者は世論に謙虚に耳を傾けるべきだということ

英語では The voice of the people,the voice of God.

※イギリスの神学者アルクインがチャールズ大帝に宛てた手紙からの引用

 ただし、アルクインは民の声を聞くなと言っている


矯めるなら若木のうち(ためるならわかぎのうち)

悪い癖や欠点などは柔軟な幼少のうちに直しておけ

Strike while the iron is hot.

(鉄は熱いうちに打て)


ダモクレスの剣(だもくれすのけん)

人がうらやむような幸福や権力の座というものは、見かけほどよいものではなく、不安定で常に危険の上に保たれているものである

英語では the sword of Damocles

※シクラサ王国の家臣ダモクレスはいつも王の幸福をうらやんでいた。あるとき、王が王の地位を知らしめようとして、ダモクレスを王座に座らせごちそうでもてなした。すっかりいい気分になったダモクレスがふと上を見上げると、一本の髪の毛でつながれた剣が天井からぶら下がっていた、というギリシャ伝説から


便りのないのは良い便り(たよりのないのはいいたより)

手紙が来ないというのは無事な証拠で、つまりは良い便りだということ

※人は何か問題が起こらないと手紙を書いてよこさないから

英語のNo is good news. から


足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)

分相応に満足できる者は、生活が貧しくても心は豊かである

Content is a kingdom.

(満足は王国なり)


短気は損気(たんきはそんき)

短気を起こせば損をする羽目になるから、短気には十分気をつけよ

Out of temper,out of money.

(短気で金欠)


単糸、線を成さず(たんしせんをなさず)

人間一人ではなにもできない、相手や仲間がいて初めてできる

One flower makes no garland.

(花一輪で花輪はできぬ)


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