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可視化された残り時間
「甘みあっさり 洋なし」
切り刻まれ、密封された洋なしは、
静かにその命を減らしていった。
期限は今年の五月下旬まで。
まだ四か月ほどもあるのか、お前。
ゆっくりと死んでいくものの隣で、
私は静かにカレーを食べた。
おいしかった。気まずかったけど。
「点滅する風呂場の電灯」
チカチカと瞬き、
パチパチと瞬き。
電灯と私の間で、
消えていく、時。
残っている時間は、
あとどれくらいあるのだろう。
ちゃぷちゃぷ揺れる、
二つの水面。
一つ目は、今日の夕飯でのこと。
二つ目は、今日のお風呂でのこと。