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寂しい冬夜に
「夜に浮かぶ一つの明かり」
遠くに光る街灯の、
静かな明かりを見ゆる時、
記憶の彼方にうずくまる、
小さな童の唄が聞こえた。
「呼吸つまる夜」
白が降る速度で吸いこんだ息を、
はき出そうとしてつまった。
出そう出そうと思っても、
どうにもうまく出てくれない。
焦って、
焦って、
もう
どうしようもない、
という頃に、
月が静かに微笑んでくれた。
息はそっと這い出した。
「夜更けの踊り」
夜更けに踊る月の子ら。
星々は手をつないで、
ゆっくりとまわる。
その中に私もまぜて、と
言えたなら。
悔しくて一人、
大地でくるりと一回転。
星は流れた。