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天玉の守護者  作者: 月山李陵
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第一話「邂逅」

人生発投稿!なにか至らない事があればアドバイスお願いします!

「陰陽術----------

世界中の文献にある日突然記述され始めた

現在も原因不明な人類の力。

東洋と西洋の至る所で用いられており、各

地で様々な呼び方がある。

その力は太古から愛を生み出すこともあれ

ば、憎しみを生み出すこともあった。

力の強弱は先天的なもので世界中の多くの

国でそれを利用した階級制度や奴隷制度な

どが見られる 、現在も世の中の人種差別問

題の原因の一つとして国際的な問題となっ

ている。----------」



パタンと本を閉じる音を起てて少年は辞書を元あった場所に戻した。


「生まれ持った力で全てが決まる……か。」


少年はそう呟いた。

彼の発言でもう粗方の事は理解できよう。

彼の陰陽術の力は絶望的に弱いのだ。


ご紹介が遅れたが彼の名前は……諸行平太

平太は平凡な家庭に生まれ平凡な成績、かつ中肉中背のごくフツーのありきたりな何処にでもいる少年だが、ある日に国家の義務付ける陰陽力検査に行きその力を判定したところ、何とまさかの丁だったのだ。

検査技師によると丙がマジョリティーで、最高位の甲よりもマイノリティなのが丁なのだそうだ。

彼は絶望した、このままでは自分は最底辺で生きていかなければならないと。

現在この国の職業の殆どが陰陽術を応用したもので占められている。

つまり、陰陽力の強弱は社会的地位の高い低いを表す指数でもあるのだ。

そうして彼は現在に至る。

そう、彼は絶賛就活中なのである。


「はぁ……食い扶持に困らねぇ仕事か……」


そう溜息をつきながら呟くと彼は自身の通う帝都国立国民学校高等部に歩みを進めた。

今日は休日なのだが学校の担任藤原に呼ばれて仕方なく向かっているのだ。

暫く歩いていると横から親友の無常全助がひょこっと出てきて平太を小突いた。


「よぉ、平太!お前今日はどうしたんだよ。学校じゃねぇだろ?」


「生憎俺は藤原先生に呼ばれてんだよ……だからお前ほど暇じゃねぇって事さ。」


コイツといると憂鬱な日常も多少は面白くなるからなぁ、感謝してもしきれねぇな。

そう思っていると、


「お前もかよ平太、実を言えば俺も呼ばれたんだぜ。藤原先生に。」


ニヤニヤ顔で得意気にものを言う全助。

全助も来るってことは何かしら俺らに用事があるのかもしれないな……。

二人の共通点って何だったっけ?

そう考えた平太に一つの答えが導き出された。

「陰陽力の低さ」

何を隠そう平太程ではないが全助もなかなかに陰陽力が低いのである。

何処から湧き上がってくるか分からない不安を抑えながら、


「得意顔してる場合かよ、俺もお前も何か抜きん出て凄い事なんて何もねぇだろ。まぁ有るとすれば陰陽力の低さかな。」


と、笑いながらしたり顔の全助に返した。

その後も他愛も無い会話をしながら2人で話していると、あっという間に学校の目の前に着いていた。

校門の前には何故か陸軍の軍人さんがいて胸には見覚えのある紋章が着いていた。


大日本帝国陸軍陰陽術特殊部隊(通称、帝国陰陽隊)

その起源は天室を守る特殊部隊とされているが、その凄さとは相反してあまり有名ではない。

自分も軍事趣向が無ければ永遠に知ることは無かっただろう。


こんなお偉いさんがうちの学校に何の用なんだろう……。

そう思いながら平太は職員室に向かった。

職員室のドアの前には軍人が二人立っており、その逞しい体躯が目の前にいる平太と全助を圧倒した。


「名を名乗れ。」


それだけを呟くと軍人二人はブスッとして二人を見つめた。


「諸行平太です。」


「無常全助っす。」


そう名を名乗ると、


「入れ、准将と先生がお待ちだ。」


ガラッとドアを開けると、奥の応接室のソファーに校長と藤原、そしてもう1人男がいた。


「失礼致します。」


二人はそう言うと、藤原に手招きされて急いで応接室に向かった。


「おう、お前達、わざわざ休日にすまんな。」


申し訳なさそうに藤原は言った。


「いえ構いません!俺らどうせ暇なんで。」


大きくはっきりとした声で全助が言った。


「それはそれで困るんだが……まぁいい、今日はお前達に会いたいと帝国陰陽隊の方々がわざわざお越しくださった。ほら!挨拶をしろ。」


校長が俺ら二人に挨拶を促した。


「本日は自分達のためにわざわざお越し頂き有難うございます。」


「ありがとうございます!」


平太と全助は先程の軍人が言っていた准将であろう人物に挨拶と軽い辞令を言った。


「初めまして、諸行平太君と無常全助君。私の名前は鴉羽六道(あばねりくどう)、大日本帝国陸軍陰陽術特殊部隊隊長という肩書きを一応持っている。」


そういって彼は黒手袋を着けた両手を差し伸ばして握手を求めてきた。



第一話「邂逅」~完~




地道に尚且つマイペースに投稿していきますので、気長にお待ち下さい!


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