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魂のテンプレートはないから

 私が疑問を持ったわけは、この発言をした人が自分の小説にしょっちゅう障碍者しょうがいしゃを登場させていて、

「障碍者を書くと必ず苦情のメールが来る。どこがいけないのか知りたいから、アドバイスして欲しい」

 ――と、当事者である私に、たびたび相談していたということです。


 きつい言葉で指摘してけんかになってはいけないと思い、一回書くごとにずいぶん時間を使いました。

 メールで草稿を送ってきた時には、理解しようとしてくれているのなら協力しようと思い、推敲に推敲を重ねて徹夜で返信を書いたこともあります。

 けれど残念なことに彼女の小説は、草稿段階でいくらアドバイスを聞いても、その通りに直していても、苦情が減ることはなかったようです。

「NG表現を暗記してアリバイ作りしただけだよね?」

 そんな雰囲気になってしまい、逆に腹立たしい内容になっているなぁと思ったのですが、どのように伝えれば分かってもらえるのかは、最後まで分かりませんでした。


 とは言っても、当事者ではない人達が彼女の小説を読んで、どこが当事者のカンに障ったのか理解するのは難しいだろうなあ――と思います。執筆をやめてサイトも閉鎖したので、くだんの作品を現在読むことはできませんが、仮に読めたとしたら……。


「読んだけど別に? どこが悪いわけ?」

 そういう感想を持つ“当事者”も、たくさんいるに違いありません。

「むしろこれ好き! もっと読みたい」

 もアリだと思います。

 あれさえ書かなきゃOKだとか、こう書きさえすればOKだとか、そんな便利なテンプレはありません。


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