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☆リセマラ神様☆  作者: 白あん
8/15

生きたい&姫川楓

第8話になります。

よろしくお願い致します。

私は、姫川楓ひめかわかえで今は某病院の集中治療室(ICU)と言う所に居ます。


昨年、秋頃学校で倒れ病院に搬送されました。お医者さんからは、原因不明の病だそうです。


『疲れ、ストレスから来るものだろう。』と診断されました。


2日間安静にして無事退院できました。

始めての入院で感じた事は、アルコール臭の様な独特な匂いに入院費が意外にするんだというぐらいでした。


あと、夜中。静まり返った空気が嫌で恐怖すら感じました。

でも、母親は私の足元で自分の腕を枕代わりにして側に居てくれました。


恐怖が和らぎ、安心して眠れました。


退院してからも、普通の生活をしていました。何の変哲の無い生活を。


退院から数ヶ月後、いつもの変わらぬ生活を続けていました。この瞬間が変わらずに生きて行けると信じていました。


今日も変わらずに自宅に着きました。

私の部屋は二階にあります。

二階へ、上がろうとしたのは覚えてます。


それだけです。


気づいたら病室の中にいました。

前は、相部屋で何人か入院されている方が居ました。


今は、1人で居ます。

なんか得した気分で、重い病気なのかな、て不安に思います。複雑は気持ちです。


いつもの様に母親は私の足元で寝てくれています。


…でも、永くこの景色は見られそうにありません。余命が短いそうです。


長くて半年。


脳に腫瘍が原因らしいです。


母親の口から聞きました。小さな唇が震えていたのを覚えてます。私から、涙が止まらなくなりました。


父親も仕事帰りには、いつも寄ってくれていました。


命の火が消えるのが近づくにつれ、腫瘍に脳が圧迫され言葉もカスれる状態まで陥りました。薬の副作用か髪も抜け落ち、身体中痙攣も頻繁に起こり、足元で寝ている母親には迷惑をかける毎日を繰り返しました。



何一つ両親には、してあげられませんでした。



夜は星に願うように、死にたくないと願いましたが、やっぱり無理みたいです。


…数日後、私は母親が足元で居る中で静かに息を引き取りました。


最後の『ありがとう。』も伝えないままに。




私は、一番の親不孝者。



今回も、読んで頂きありがとうございます。

神様が作った世界での冒険は次の話から予定しております!

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