リセットマラソン
初めてで慣れない投稿ですが、見て頂くことが自分の幸せであります!
お見苦しい点は多々でると思いますが、よろしくお願いいたします。
※幻想ゲーム内で、レアリティの高い上位モンスターや豪華装備などを入手するため、ゲームの最初から何度もやり直す行為を指す。
まだ蒸し暑さの残る、ある夏の夕暮れ。一人の少年が、塾の帰り道に2トントラックに追突され、帰らぬ人となった。
加害者は飲酒運転による危険運転致死傷罪で逮捕。少年の短い生涯は、思いもよらぬ形で幕を閉じた。
その日――20XX年8月11日。日本国内では3,010人が、そして全世界では14万7,530人が命を落とした日でもあった。
人ひとりの魂の重さは、21グラム。これは、わずか日本円の500円玉3枚分の重さにすぎない。
その魂たちは一つひとつ、冥界の王・閻魔大王の元へと赴き、天国か地獄か、その行き先を告げられると考えられている。
少年の魂もまた、14万7,530分の1の存在である。
――さて、遅ればせながら、ここで物語の主人公をご紹介しよう。
氏名:野々村まこ
性別:男
年齢:17歳
身長:172cm
体重:58kg
性格:明るく八方美人。ただし、周囲の意見に流されやすい一面あり。
※運動能力や知的能力などの詳細については、今となっては語る意味を成さないため、ここでは割愛させていただく。
『さて、ここまでお読みいただき誠に感謝を。私は、閻魔大王様の補佐役、シュバルツ・ア・エルと申します。エルとお呼びいただいて構いません。どうぞ、お見知り置きを、マドモワゼル。』
『では、野々村まこ君の新たなる門出を、盛大に祝わせていただきましょう。』
‥‥『では――開演なり。』
読んで頂き、ありがとうございます。