小っちゃい女の子
でっかくなったババアは去って行った……のか?
しかし一難去ってまた一難なのだった。
「儂ちょっと着替えて来るわい。」ババアが初めて喋った。あまりに対格差があり俺にはゴゴゴと言う爆音が荒野に響いたようにしか聞こえないうえかなり遠くまで吹っ飛んだ。「気を蓄えて来るわいと言ったのかな?また珍宝香・珍宝香・珍宝香と言う呪文で物を出すのだろう。」とりあえずババアはノッシノッシ(俺からはそう見える)と俺の視界から去って行った。
とそこに「何だ、お前!」ホットパンツにTシャツのカワイイ女の子が立っていた。
おお、俺は感動した。その子も小っちゃかったからだ。「ああ、すいません。ここはどこですか?僕は地球と言う星の安西不動産という会社で課長をやっていた者です。」「チキュウ?」
「はい、日本と言う国の僻地で層雲峡と言う温泉に慰安に行っていて・・・。」「イアンニイッタ?」
その女の子はかなり激怒して「いきなり下ネタか!どんな慰安だ。嫌んダメという娘にウィーンウィーンやったのか?」とりあえず日本語が通じるようだ。良かった。「こっち来い。私の村で焼いて食ってやる」「やったチャーシューか。久々だなー」若干イントネーションが違うので「私の豚を焼いて食わせてやろう」と昔禿げていた今18まで若返った厨ニ病男、黒田洋一には聞こえたようだ。
あーあ異世界に来ていきなり主人公焼かれて死ぬのか。
「ところでお前名は何と言う?」女の子が聞いてきた。