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歓声
ババアの潰したイノシシの肉体はとてもではないが食べられる気がしないので、ババアが二匹、俺、マロン、コロンが一匹づつ手負いで気を失っているイノシシを持って帰った。
村人達は大声援で「勇者様!勇者様!」と口ぐちに叫んでいる。
俺何もしてないんだけどな。
マロン・コロン良くやった。杖をついたお年寄りが出てきてマロンとコロンの頭を撫でた。どうやら村長のようだ。年寄りいるんだ――オパーイ成長中の若い女の子しかいないのかと思った。
ついでにババアと恋仲になってくれれば嬉しいのだがババアは「なんじゃあのよぼよぼのジジイは」と全く興味を示していない。
さあパーティじゃ。素晴らしき戦士たちを称えよう。その日は楽しい一日であった。
しかし洋一とババアにはまだまだ仕事があるのであった。